implex1023– Author –
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世の中になかったものほど売りにくいものはない
「世の中になかったものほど売りにくい」というのは、新しいアイディアやアイディア商品が、実際の市場においては必ずしも成功しないという現実を指摘しています。このテーマは、商品開発の過程での「顧客の視点」と「市場ニーズ」の重要性を示しています... -
世の中になくてもいいものは面白い
D社はもともとブックケースの製作を生業としていた。しかし、それだけでは下請けの立場から抜け出せない状況だったため、掛軸の販売に事業を広げた。そんな中、D社長から「どのような方針を取るべきか」という相談を受けた。 「絶対に安物には手を出すべき... -
今あるものの欠陥を見つけだせ
「今あるものの欠陥を見つけだせ」というテーマは、既存の商品にある欠点を見つけて改善することで、事業の成功と収益を目指すという戦略について述べています。このアプローチのポイントを以下にまとめます。 1. 欠陥を見つけて改善する重要性 既存の商品... -
不可能に挑戦する
高松電気製作所とQヒューズの誕生 愛知県犬山市に拠点を置く高松電気製作所は、高電圧配電機器を手がけるメーカーだ。主力製品はカットアウトや気中遮断器など。日本碍子のグループ企業であり、絶縁磁器の設計・製作技術において高い評価を得ている。 昭和... -
まず我社の商品の総点検を
「まず我社の商品の総点検を」というテーマでは、以下のポイントが強調されています。 1. 現在の商品を見直すことの重要性 L社や小松製作所の事例では、売上が落ちた商品の原因を分析し、現在の商品をしっかり点検・改良することが新商品開発に勝る成果を... -
関連する法規はどうなっているか
社会はさまざまな法規によって縛られている。だからこそ、新しい技術を開発する際には、まず最初に「法規がどうなっているか」を確認する必要がある。 特にアメリカを対象とする場合、真っ先に独占禁止法を確認する必要がある。例えば輸出価格に関しても、... -
品質を徹底的に追究せよ
鬼頭製作所のチェンブロックは、卓越した性能と信頼性を持ち、さらに軽量である点が特徴だ。そのため、国内外で高い評価を得ている。 国内市場では、他社製品よりも価格が高いにもかかわらず、多くのユーザーが指名買いを選ぶ傾向が強い。その結果、圧倒的... -
専門技術がない、人がいないではダメ
F社は板金溶接を手がける加工業者だった。F社長は、多くの加工業者が抱く夢と同様に、自社ブランドの商品を持つことを望んでいた。そこで目をつけたのが、自社が関わりの深いオートバイ業界の中でも「クラクション」という製品だった。 しかし、F社にとっ... -
他人の知恵を利用せよ
Y社は金属表面処理剤の製造販売とプラスチックメッキの事業を二本柱とする企業だ。同社の技術顧問を務めるのは、T大学で金属表面処理の分野において世界的に名を知られるO博士。温厚で誠実な人柄に加え、卓越した技術力を備えるO博士は、Y社長をはじめとす... -
未来事業という考え方
昭和51年にヨーロッパを訪れた際、再びジーメンス社を訪問した。その際、同社の決算書を手に入れる機会があった。とはいえ、それはバランスシートと損益計算書が記載されたカタログ形式のものだった。 さっそく分析を始めたところ、売上高利益率はわずか1....