implex1023– Author –
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葛藤なしに修羅場行きを命ずるな
人間を別格資源と位置づけて、「ともにハッピー」を追求するというスタンス固めがないままに、リーダーが修羅場へのひと引っ張りを行えば、それはノルマ管理になってしまう。リーダーは、心を鬼にすることなく、当然のごとく、いとも簡単にメンバーの修羅... -
ノルマ管理につながる歪んだ人間観
MBOSがノルマ管理化する本質的な理由の2つ目は、リーダーの人間観である。ノルマ管理を志向するリーダーたちは、以下のような人間観を持っているのではなかろうか。大多数の人間は、本性的に、労働意欲に欠けている。成果を上げるための能力もかなり... -
X理論の問題点
X理論を信奉するリーダーは、メンバーの持つ潜在的可能性が信用できず、メンバーの「成長したい!」という気持ちも軽視しがちである。仕事に必要な意欲・能力・責任感は、オレをはじめとする一部のエリートだけのものであり、一般庶民には無縁である。そ... -
Y理論の人間観
松下幸之助は、Y理論の世界を「人間の本質は、磨けば輝くダイヤモンドの原石」(『人生心得帖』/松下幸之助/PHP研究所/1984年)と表現した。実にうまい、Y理論の言い換えだと思う。普通の人間は意欲・能力・責任感を潜在的に持ってはいるが、... -
MBOSとノルマ管理の違いは紙一重
Y理論のスタンスも、ともにハッピーの気持ちも、いずれも目に見えないところに存在するMBOSとノルマ管理との違いであり、表面的に眺めたのでは両者の識別は難しい。たとえ、外的動機づけに積極的であっても、リーダーがX理論の信奉者であったり、人... -
365日、ありとあらゆる場面におけるコミュニケーション
修羅場へのひと引っ張りとは、実務的に、何をすることなのか。それは、365日、ありとあらゆる場面において、以下の3種類のコミュニケーションを仕掛けることである。それも、メールやFAXなどの間接コミュニケーションではなく、肉声と体温が触れ合... -
立ち話的「報・連・相」
問題創造・問題解決のコミュニケーションとは、「小さなPDS」の内容をこまめに情報交換することだ。毎朝のショートタイム・ミーティングや休憩室における真面目な雑談の場などを利用して、あるいは隣の席に椅子だけを移動して、2〜3分程度の「報・連... -
個人目標の進捗検討会
小さなPDSは、日々の立ち話的「報・連・相」にプラスして、もう少しまとまった時間を使って実施することも必要だ。月に1回は定例ミーティングの場を利用して、個人目標の進捗検討会をみんなで実施するとよい。以下の3つのアウトプットを目的に毎月、... -
志を語り合うコミュニケーション
365日のコミュニケーションの中心は小さなPDSがメインであるが、それだけやっていたのではモチベーションは高まらない。状況によっては気分が滅入ることもある。そこで、ときにはロマンや志を語り合うことも必要だ。たとえば「わが社の商品とは何だ... -
パーソナル情報のキャッチボール
パーソナル情報のキャッチボール人と人とが一緒に仕事をする以上、人間関係の円滑化も不可欠であり、それを積極的に仕掛けるのもリーダーの役割だ。人間関係とは煎じつめれば「好き嫌い」の問題だが、万人が万人を好きになるのは難しい。しかし、お互いが...