implex1023– Author –
-
自分で自分のヤル気を刺激する
内発的動機づけは、心の底から湧き出るような喜びや、「石にかじりついてでも……」という執念を伴ったヤル気である。「それは面白そうなテーマだ!」という興味・関心。 「なるほど。よ〜く、わかった!」という納得感。「そういうことならば、やらねばなら... -
リーダーは根気強く支援する
このように、内発的動機づけは、自らが積極的に取りに行かない限り、入手できないヤル気であり、動機づけの主導権は当事者が握っている。リーダーにできることは支援である。リーダーは、目標設定ミーティングなどの場を設けたり、目標達成手段をメンバー... -
セルフ・コントロール
働く人々のヤル気の喚起や持続には、外発と内発の両方の動機づけが必要だが、MBOSではとくに内発的動機づけを重視する。内発的動機づけがセルフ・コントロールのもとになっているからだ。MBOSのキーワードは「チャレンジ目標」と「セルフ・コント... -
仕事は面白くなければならない
ギリギリ背伸びした目標の達成に向け、深く考えて知恵を出し、相当の苦しさや辛さはあるが、歯を食いしばって実践する。そのような仕事をしてほしいと会社は本気で求めているし、従業員も頭ではそうしなければと思っている。それは責任感の発露であり、昨... -
考えるという面白さ
普通のビジネスマンが早朝からいそいそとゴルフに出かけるのは、ゴルフが面白いからだろう。ネット・ゲームに熱中している子供たちに、なぜ夢中になるのかと問えば「面白いから」という答えが返ってくる。両者に共通する面白さは、頭を使って作戦を練りあ... -
仕事への没入がもたらす「フロー体験」
学者たちの研究によれば、「フロー体験」という究極の〝仕事の面白さ〟があるという。それは、物事に熱中したときに得られる「深く、大きな喜び」である。時間を忘れて無我夢中で仕事に没頭するプロセスで、ウキウキワクワクするような精神的高揚感やえも... -
理性や論理では説明しにくい
世界「フロー」という言葉には、「流れに乗る」という意味がある。フロー体験は、チャレンジングな目標の達成プロセスで起きる「一瞬の体験」である。時間がたてば喜びは薄れ、モチベーションは元の状態に戻ってしまう。理想的には、こうした一瞬の体験を... -
リーダーによる「ひと引っ張り」
では、どうすれば、「はまった」とか、「虜になった」というフローを体験できるのだろうか。自力でフローに突入するのが理想の姿であるが、よほど達成動機の高い人でない限り、一人で実現するのは難しい。普通の人は他者の協力が必要だ。だから第2章では... -
ノルマ管理との違い
研修などで、「ひと引っ張り」の話をすると、決まって「それではノルマ管理と一緒じゃないか?」という疑問とも非難とも取れるような質問が飛んでくる。確かにそうだ。リーダーが「ともにハッピー」と「Y理論」のスタンスを身につけていなければ、ノルマ... -
会社と働く人々の「ともにハッピー」を追求する
なぜ、ノルマ管理が起きるのか。本質的な理由が2つある。1つは、経営陣やリーダーの持つ、「働く人々は業績向上の手段である」という割り切った考え方であり、かなりの歪みを持った思想である。確かに、人間は経営資源の1つであり、業績を上げるための...