implex1023– Author –
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真理を語る者は、旗を掲げよ
📜 原文(第四四節) 真理を説き、輝やかすべし。仙人の幢をかかげよ。諸の仙人は、真理を重んじ、つねに善く語ることをはたじるしとしている。 🔍 用語解説 表現意味と背景真理(ダルマ)仏教における普遍的な法則、真の教え。行... -
沈黙の中に光を宿し、語るときに真理を照らす
📜 原文(第四三節) 愚者のあいだに混っている賢者は、物を言わなければその存在が知られない。しかし物を言って、汚れのない境地を説くならば、その存在が知られる。 🔍 用語解説 表現解説愚者のあいだに混っている賢者外見や立... -
善をなせば、心は喜び、道は光る
📜 原文(第四二節) 善いことはするほうがよい。なして、後に悔いがない。善いことをしたならば、(のちに)喜ぶ。善いところ(=天上)に行って喜ぶ。 🔍 用語解説 用語解説善いこと慈悲・正直・布施・忍耐など、他者や自分にと... -
行動は慎重に──悪をなすより、静かなる徳
📜 原文(第四一節) 悪いことをするよりは、何もしないほうがよい。悪いことをすれば、後に悔いる。悪いことをしたならば、(のちに)憂える。悪いところ(=地獄)に行って憂える。 🔍 用語解説 用語解説悪いこと貪(とん)・瞋... -
縛りを知り、超えることで、自由が始まる
📜 原文(第四〇節) 束縛から迷いの生存が生じ、束縛を離れることから迷いの生存が滅びる。聡明な人は、生存の生ずることと滅びることとのこの二種の道を知って、諸の束縛を超えるようなその境地を学べ。 🔍 語句と思想の要点 用... -
束縛を断つ者が、真の自由に至る
📜 原文(第三九節) 愚人は束縛によって迷っているが、賢者は束縛を断ち切る。聡明な人は束縛を取りのぞいて、ここに神々と人間とのすべての束縛を断ち切って、あらゆる苦しみから解脱する。 🔍 キーワード解説 語句意味束縛(バ... -
足跡なき虚空に、生き方の真実はある
📜 原文(第三八節) 虚空には足跡が無い。外面的なことを気にかける〈道の人〉は存在しない。愚人どもは汚れのあらわれをたのしむが、修行完成者たちは汚れのあらわれをはなれている。 🔍 用語と象徴解説 表現解説・意味虚空には... -
欲・怒・迷・執——心を流す四つの濁流
📜 原文(第三七節) 情欲にひとしい激流は存在しない。(不利な骰の目を投げたとしても、)怒りにひとしい不運は存在しない。迷妄にひとしい網は存在しない。妄執にひとしい河は存在しない。 🔍 用語と象徴解説 要素比喩意味と影... -
恐れと欲の川を渡りきった者
📜 原文(第三六節) 恐ろしい道を渡りおわった。深淵は避けられた。軛(くびき)や束縛からは解放された。情欲の毒はすべて根だやしにされた。 🔍 用語と思想の解説 用語解説・意義恐ろしい道生死・輪廻・迷いに満ちた人生の道。... -
すでに歩み終えた者は、何ものにも乱されない
📜 原文(第三五節) すでに旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆる束縛をのがれ、解脱した気高い人には、悩みは存在しない。 🔍 語句と背景解説 用語解説旅路を終え迷いの生存(輪廻)の旅を終えた。再び生まれ変わることがない境地...