implex1023– Author –
-
MBOSが受けるとばっちり
MBOSが受けるとばっちりこうした嫌われものの人事評価とMBOSとの混同が至る所で起きている。目標管理と聞いて、何を連想するか。答えは決まって「評価の仕組み」と返ってくる。困ったものだ。本当の目標管理はMBOSの実践である。それは人事評... -
頭の中は評価のことばかり
頭の中は評価のことばかりこうした評価システムは、必然的に、評価のための目標設定を働く人々に要求する。たとえば、ある会社の人事評価の手引書には以下のように書いてある。・目標は必ず数値化すること。・期初に設定した目標の難易度と期末の達成度と... -
みんながやさしい目標を作って会社を潰す
みんながやさしい目標を作って会社を潰す弊害は、MBOSの形骸化だけにとどまらない。MBOSを安易に転用した評価システムは、下手をすれば、会社を潰すことになりかねない。筆者はそんな危惧さえ抱いている。なぜ、会社が潰れるのか。みんながやさし... -
制度の不備は現場の運用努力で補う
制度の不備は現場の運用努力で補うこうした事態を防ぐために、どうするか。もうすでに、MBOSを曲解した人事評価制度が導入されている企業では、何らかの応急措置が必要だ。筆者が行うミドル向けの研修では、しばしば、悩ましい質問が飛んでくる。「わ... -
それでも成果主義は必要だ
それでも成果主義は必要だここまで、MBOSの人事評価への転用の問題点と対処方法について述べてきた。しかし、それは成果主義そのものの否定では断じてない。MBOSを安易に人事評価にすり替えて、「〇〇という目標を達成すれば1000万円の給料を... -
成果とは何か?
成果とは何か?条件とは、成果の定義をきちんとすることだ。固定観念や世間の常識をいったんリセットし、白紙の状態で「自分の仕事の成果とは何か?」について、職場の一人ひとりがとことん考える。考えた内容を持ち寄って、みんなで議論する。最終的には... -
教訓の活用
教訓の活用 成果の定義が曖昧なまま、成果主義を振り回せば、ノルマ管理か、はたまた言葉遊びの世界が待っている。そんないい加減な成果主義とMBOSとの強引な結合は、MBOSを人事評価制度のツールに貶めるだけであり、業績向上や働きがいの醸成は望... -
事業の本質は「市場活動」である
この記事でわかること まえがき 事業経営の最高責任者である社長は、まず何をおいても「正しい姿勢」をもたなければならない。 その姿勢とはどんなことであり、何が社長の役割であるかについて最も基本的な事柄をのべてみたのが本書である。 一つは最高責... -
民主経営の危険を知れ
民主経営の危険を知れ もう二十年以上前のことである。私は、あるローカルの百人程の小企業F社にお伺いした。 F社は、十年来の連続赤字であった。バランス・シートの長期借入金は、考えられない程の多額にのぼっていた。 こんな多額の金を銀行が貸してく... -
権限委譲の危険
権限委譲の危険 私の定期社長ゼミ後の相談の時間に、T社長のコンサルティング依頼である。その事情は、次のようなことだった。 T社は、ある機械のメーカーで、戦後、高度成長の波に乗って順調な発展をしてきた。 ところが、折からの不況によって一転低成...