implex1023– Author –
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「社長がやらなければならないこと」を部下に押しつけるな
「社長がやらなければならないこと」を部下に押しつけるな Tスーパーにお伺いした時には、店舗が三つで、業績は順調であった。T社長は積極的に新店舗を展開してゆく方針だった。 この場合に新店舗の立地条件が戦略的に重要である。用地情報をどうやって... -
社長室は質素でなければならない
社長室は質素でなければならない N化学の経営計画発表会にお招きいただいた時のことである。発表会における社長のお話が、あまり立派なのでビックリしてしまった。こんな立派な社長の本社工場を拝見したくなった。 あいにく日曜日で会社は休みだというの... -
市場の断層に対して正しい態度がとれる
市場の断層に対して正しい態度がとれる いつのことだったか忘れたが、梅雨末期の集中豪雨で、長崎市に大災害が起った年である。期を一にして奈良市にも集中豪雨で床上浸水になる程であった。 水浸しになって動かなくなった自動車の修理で、メーカーの営業... -
公害防止の姿勢は正しいか
公害防止の姿勢は正しいか Z社は、化学薬品の製造販売と、メッキ加工を行っている。 ある時、化学薬品の製造工程のミスから、排煙公害を起してしまった。それは、 ただ一回だけであり、直ちに排煙公害防止の処置をとったのである(それ以後、 排煙公害を... -
ハンコとギンコーは大丈夫か
ハンコとギンコーは大丈夫か 0社の倒産は、業界そのものの不振が、直接の原因ではある。 しかし、真因は全く違う。それは、社長が銀行印を経理担当の常務にあずけて いたということである。その常務が、ゴルフ場の建設をサイド・ビジネスとして やってお... -
後継者をどうするのか
後継者をどうするのか P社長には息子さんが二人ある。しかし、どちらの息子さんにも社長をゆずることはしないというのだ。 理由は簡単である。二人とも、それぞれ優れたところを持ってはいるが、どう見ても経営者としては不適だというのだ。永遠に存続し... -
伊勢湾台風と佐伯勇
伊勢湾台風と佐伯勇 伊勢湾台風の時である。近鉄名古屋線は木曽川の堤防決壊によって名古屋―桑名間の鉄路が水浸しとなり、不通となってしまった。 当時の社長佐伯勇はパリに滞在中であった。その事を、本社からの報告で知ったが、やがて水は引くだろうと思... -
独裁すれど独断せず
この記事でわかること 独裁すれど独断せず 佐伯社長の著書『運をつかむ』(実日新書刊)には、右の事情の紹介があり、さらに、社長としての正しい態度が説かれている。それが、この「独裁すれど独断せず」である。 事業経営には「多数決の理論」は通用しな... -
正しいワンマン経営とは
正しいワンマン経営とは 社長の役割は何か。社長とは「経済に関する危険を伴う意思決定」をする人である。 そして、 1、関心と行動の焦点を未来に合わせ 2、市場と顧客の要求の変化に対応して絶えず革新を行い 3、高収益型事業を創りだす ことこそ社長... -
社長の責任と社員の責任
社長の責任と社員の責任はどう違うか 「社長の責任において決定する」という意味は「結果に対する責任は社長が負う」という意味である。 それだけではない。「社長が知らないうちに起ったこと」でもすべて社長の責任なのだ。 会社の中では、何がどうなって...