implex1023– Author –
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〈代表的な3つの外発的動機づけ〉承認欲求を満たす
〈代表的な3つの外発的動機づけ〉周囲の人たちとのストロークのキャッチボールにより、関心と愛情の欲求が満たされても、まだ不足が残る。人間の心の中には、「他者から重要な〝価値ある人物〟として、一目おかれたい」、あるいは「認められることによっ... -
否定的ストロークとディスカウントとの違い
否定的ストロークと紛らわしいのが「ディスカウント」である。次の図表を見てほしい。 ディスカウントは、「あなたには関心もなければ、愛情もありません」という合図である。朝のエレベーターで、メンバーが満面の笑顔で挨拶したのに、リーダーはブスッと... -
人間は虚栄心の塊である
『近代の労働観』(今村仁司/岩波新書/1998年)は、承認欲求を「虚栄心」という概念で捉えている。同書はまず、「労働の喜びがあるかないかは、他人の視線の効果から生まれる」と説き起こし、「現実の労働はそのつどつねに承認願望に包まれている。... -
人間の本性
同様に、アーサー・ラヴジョイの研究(『人間本性考』/名古屋大学出版会/1998年)も、承認欲求充足の重要性を説いている。その研究によれば、「他人からよい評判をもらうことによる快感」、あるいは「他人との関係において自分自身が快楽を感じるこ... -
承認の仕組みを作ろう
これら2冊の本やマズローの主張から共通して読み取れるのは、承認欲求の充足が人間のハッピーやヤル気を左右するきわめて重要な要因だということである。そうならば、マネジメントに際しても、承認欲求の存在と重要性を直視して、他者から与えられる精神... -
内発的動機づけはなぜ必要か
これまで紹介した代表的な3つの外発的動機づけにより、メンバーのヤル気はある程度高まるだろう。しかし、これらは他者から与えられたヤル気であり、他者からの働きかけがなくなれば、たちまち消滅してしまう。また、与えられることに免疫ができてしまい... -
自分で自分のヤル気を刺激する
内発的動機づけは、心の底から湧き出るような喜びや、「石にかじりついてでも……」という執念を伴ったヤル気である。「それは面白そうなテーマだ!」という興味・関心。 「なるほど。よ〜く、わかった!」という納得感。「そういうことならば、やらねばなら... -
リーダーは根気強く支援する
このように、内発的動機づけは、自らが積極的に取りに行かない限り、入手できないヤル気であり、動機づけの主導権は当事者が握っている。リーダーにできることは支援である。リーダーは、目標設定ミーティングなどの場を設けたり、目標達成手段をメンバー... -
セルフ・コントロール
働く人々のヤル気の喚起や持続には、外発と内発の両方の動機づけが必要だが、MBOSではとくに内発的動機づけを重視する。内発的動機づけがセルフ・コントロールのもとになっているからだ。MBOSのキーワードは「チャレンジ目標」と「セルフ・コント... -
仕事は面白くなければならない
ギリギリ背伸びした目標の達成に向け、深く考えて知恵を出し、相当の苦しさや辛さはあるが、歯を食いしばって実践する。そのような仕事をしてほしいと会社は本気で求めているし、従業員も頭ではそうしなければと思っている。それは責任感の発露であり、昨...