implex1023– Author –
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言葉だけでは伝わらない社長の姿勢(行動)
経営者としての言葉や理念は、社員にとって重要な指針となるものです。しかし、それがただの言葉に終わってしまっては、現場での影響力を発揮することはありません。本記事では、経営計画書の作成や「社長のかばん持ち」を通じて、言葉以上の行動で社員に... -
MBOSは理想論?
MBOSは理想論?第2章から第4章まで、チャレンジ目標のPlan→Do→Seeを意欲的、かつ自律的に展開するための具体的な方法や留意点を述べてきた。それは筆者の体験をベースにしたMBOSであり、一般的に行われている、いわゆる目標管理とは趣... -
『黒字浮上!最終指令』との出会い
筆者の発言に、先輩コンサルタントが反応し、「MBOSがうまくいった事例がある。『黒字浮上!最終指令』(猿谷雅治/ダイヤモンド社/1991年)を読んでみたら……」というアドバイスが飛んできた。同書には、意欲・能力・責任感のかけらも感じられな... -
『黒字浮上!最終指令』のあらすじ
本書の内容は、一部上場会社の部長級の男が、万年赤字の子会社に社長として出向して、赴任後9ヶ月目から黒字に浮上させた物語である。赤字会社を再建する事例は必ずしも珍しいものではないが、本書の物語には、次のような特徴がある。この男(沢井正敏)... -
温かい涙と共感を覚えながら読み進む
この本をある所まで読んだとき、筆者は大変な感動を覚えた。そして、涙が止めどもなく溢れてきた。それは、何かとても温い心情に触れたとき、自然に湧き出る涙と、切々と訴える人間の思いに共感する涙とが入り交じったものであった。その箇所とは、以下の... -
どうも様子が違う!
涙と共感を織り交ぜながら、『黒字浮上!最終指令』のすべてを読み終えたとき、そこには筆者の思い込みとはまったく違う、MBOSの輪郭が現れた。上司と部下とが一対一で面接し、「何を目標にするのか、どこまでやるのか?」をお互いに納得するまで話し... -
マネジメントの目的は「ともにハッピー」
『黒字浮上!最終指令』の物語の随所には、「哲学の必要性」が説かれている。確かにそうだ。マネジメントに際しては哲学が必要だ。哲学とは「深い思索と経験から導き出された〝信念〟」であり、リーダーに哲学がなければ、言動はブレやすく、人々の信頼も... -
ともにハッピーの求心力は「経営方針」
沢井社長は、「ともにハッピー」を実現するためには求心力になるものが必要だと考えた。この会社の現状は、逃避的で無責任、非協力的で保守的な人たちの寄り集まりで、とても組織と呼べるようなものではない。そんな人たちを意味ある集団に変身させる。そ... -
実務の求心力は「全社目標」
経営方針の浸透は、ともにハッピーへの気運を高めるのに成功した。しかし、それだけでは組織の求心力としては物足りない。もう1つ、「全社目標の共有化」が必要だ。働く人々は、全社目標を「自分のチャレンジ目標」に落とし込み、その達成活動を展開する... -
全社目標を浸透させる
全社目標を浸透させる 沢井社長は、全社目標の浸透と、従業員の修羅場に入る決意を促すために、職場のリーダー研修を実施した。テーマは、「経営陣とリーダーとの思いのすり合わせ」と「目標達成の阻害要因の明確化とその対策の検討」である。それらをみん...