implex1023– Author –
-
資金繰計画書を読む
資金繰りの計画は、利益計画と資金運用計画を統合して構築されるものだ。このため、利益計画や資金運用計画に変更がない限り、資金繰り計画が変わらないのは当然の流れといえる。 計画通りに進まないからといって、むやみに資金繰り計画を変更してしまうの... -
資金繰りをつける
資金繰りにおける最大の課題は、支払決済の管理に尽きる。このため、いつ、どの銀行で、いくらの支払いが必要かを正確に把握することが重要だ。一見すると当たり前で簡単に思えるこの作業が、意外にも多くの場合で適切に行われていないのが現実だ。 特に、... -
過去の数字の意味は何か
企業評価において、過去の数字をどのように扱うべきかという議論は長年続いている。多くの企業では、過去5年間の財務データに基づいて優劣を判断する伝統的な手法が用いられてきた。 しかし、過去の数字に固執することで未来への対応を誤る危険性が潜んで... -
経営計画は社長自ら取組め
経営計画は会社の未来を左右する羅針盤 経営計画は、企業の未来を切り開く最重要な仕事です。しかしながら、その策定を他人任せにしている社長が少なくありません。顧客の要求に応える方向性を示し、社員が信頼をもって実行できる計画を立てることは、社長... -
前向きの数字をもて
企業経営において、「前向きの数字」の重要性は語られることが少なくない。しかし、多くの経営者がこれを形だけの計画として扱い、その本質を見逃している現実がある。 目標を立てても実績と合わないことが多いために、「計画に意味はない」とする考え方も... -
目標は社長自身をもかえる:目標の不思議な力
昭和46年、低迷する業績に苦しむU工業との出会いは、一人の経営者とその会社の大きな変革の始まりでした。 場当たり的な経営方針や模索状態に陥る中で、私はU社長に経営計画の重要性を直言し、無謀とも思える「経常利益1億円」という目標を掲げるよう促し... -
経営理念と未来像の形成
事業経営において成功を収めるためには、社長が持つ「経営理念」を基盤とし、それを具現化する「未来像」を描くことが不可欠である。 経営理念とは単なる一般論ではなく、社長自身の哲学や使命感に基づく深い思索の結晶であり、企業の方向性を示す羅針盤と... -
明文化せずに社長の意図を正しく伝えることはできない
経営計画は、企業の方向性を明確に示し、社長の意図を社員に正しく伝えるために不可欠なものである。 しかし、多くの企業では経営計画が明文化されておらず、口頭で伝えられることが一般的である。その結果、意図の誤解や一貫性の欠如が生じ、組織内に混乱... -
一つの目標だけでは見えない経営の落とし穴
売上高の達成を唯一の目標とする企業経営には、想定外の弊害が潜んでいる。単一の目標に社員の関心が集中すると、利益低下や非効率な資源配分といった問題が生じる。 事業経営は、売上だけでなく、さまざまな要因が複雑に絡み合いながら成り立つものだ。本... -
目標を変更するのは誤りー「計画どおり病」の弊害
企業経営において、目標設定は道しるべであり、計画はその実現に向けた重要な指針である。 しかし、現実に直面すると多くの経営者が「計画どおり病」に陥り、実績に合わせて目標を変更してしまうことがある。 この誤ったアプローチは、短期的な安心感を与...