implex1023– Author –
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売掛金問題の解決:資金繰りと意識改革で突破する方法
T社は、競争が激しい問屋業において、売掛金の膨張という課題に直面していました。顧客である小売店からの支払いをスムーズに受け取れず、資金繰りが悪化している状況は、問屋業に限らず多くの企業に共通する悩みです。本記事では、T社のケースをもとに、... -
組織設計の本質:目標達成から逆算するアプローチ
F社の事例を通して、組織の本質について考えてみたい。F社では以前、コンサルタント団体に依頼して組織調査を行い、半年間にわたる詳細な調査と検討の末、新たな組織体制を導入した。しかし、その成果は期待したものには程遠く、わずか数か月で再び組織変... -
間接部門削減の目標設定と実行プロセス
Z社の話に戻る。私は社長に対し、「合理的な人員数を計算しようとしても、それは現実的ではない」と率直に伝えた。なぜなら、人員数の算出そのものが可能だったとしても、その結果を確実に実行するのは非常に困難だからだ。その上で、次のように助言をした... -
社長の悩み:間接部門の増加とその合理化の課題
Z社は中小企業でありながら業績が好調な企業だ。しかし、社長には深刻な悩みがある。それは、会社の成長に伴い間接部門が肥大化していることだ。この問題は多くの経営者に共通する課題であり、Z社のケースを通して考えてみたい。 科学的管理への取り組み ... -
経営者の本分を見失うな
戦後の企業近代化の流れは、基本的に望ましいものである。厳しい競争を勝ち抜く上で必要不可欠であることも間違いない。しかし、その方向性を誤っている企業があまりにも多いのが現状だ。特に、管理部門の業務において、その問題が顕著であると言えるだろ... -
常識で解決する職場改善
K工場の課題 K工場では、受注処理や生産指令の報告手続きが煩雑で、必要な情報が適切に伝わらない状況にあった。生産計画書に至っては、24部も発行されているという非効率な状態が続いていた。これを改善するための方法を検討してほしい、というのが要望だ... -
ムダを削る経営の視点
無駄な活動が横行する職場 会社内では、過剰な無駄な活動が驚くほど多く見られる。ここで挙げる例はほんの一部だが、これらの活動に従事している社員たちは、いたって真剣である。「記録を取る」という行為が評価され、近代化への意欲と見なされてしまうこ... -
防衛兵器としての書類
R社の工程管理に見る現実 R社で工程管理の改善に取り組んだときの話です。R社は受注一品生産を主とする企業で、需要が季節によって大きく変動するうえ、短納期対応や突発的な案件への対処が求められるという厄介な環境にありました。 混乱の原因を探る中で... -
無駄な報告書が企業を蝕む
誰も見ない試算表 ある会社で、二年前に会計機を導入して以来、毎日試算表が作成されています。女子事務員が手慣れた様子で数字を打ち込み、完成した試算表をそのままファイルに収めるだけ。誰も内容を確認していないのではないかと感じ、女子事務員に尋ね... -
日報の山が示す非効率の象徴
S工業は約500名の従業員を抱える中堅企業です。ある日、調査のために訪問した際、社長室で目を引いたのは、机の中央に積み上げられた約20センチの高さの書類の山でした。それは日報で、22冊もありました。 日報の現状 この大量の日報を社長が毎日目を通す...