implex1023– Author –
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愛着を離れ、害意を滅して、苦悩は静まる
■引用原文(日本語訳) 愛好するものから心を遠ざけるならば、これはバラモンにとって非常に優れたことだ。害する意がやんだとき、苦悩もまた静まる。(『ダンマパダ』第390偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yena yena hi maññanti:人々が「これがよい... -
怒りに報いず、静かに超える者こそ強者
■引用原文(日本語訳) バラモンを打つな。バラモンはその人に対して怒りを放ってはならない。バラモンを打つ者には禍がある。しかし、打たれて怒る者にはさらに大きな禍がある。(『ダンマパダ』第389偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Mā brāhmaṇaṃ ab... -
名にあらず、実にて尊ばれる者たれ
■引用原文(日本語訳) 悪を取り除いたので〈バラモン〉(brāhmaṇa)と呼ばれ、行ないが静かにやすまっているので〈沙門〉(samaṇa)と呼ばれ、自らの汚れを除いたので、そのゆえに〈出家者〉(pabbajita)と呼ばれる。(『ダンマパダ』第388偈|第二六章... -
昼も夜も輝く者 ―― 威光を放つ生き方
■引用原文(日本語訳) 太陽は昼にかがやき、月は夜に照らし、武士は鎧を着てかがやき、バラモンは瞑想に専念してかがやく。しかしブッダはつねに威力もって、昼夜に輝く。(『ダンマパダ』第387偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Divā tapati ādicco:... -
静かなる達成――心清らかにして為すべきを成す
■引用原文(日本語訳) 静かに思い、塵垢なく、おちついて、為すべきことをなしとげ、煩悩を去り、最高の目的を達した人――彼を私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第386偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Pasantacittaṃ:心静かなる者 Samathaṃ an... -
超越する者 ―― 彼岸も此岸も恐れもない境地
■引用原文(日本語訳) 彼岸もなく、此岸もなく、彼岸・此岸なるものもなく、怖れもなく、束縛もない人――彼を私はバラモンと呼ぶ。(『ダンマパダ』第385偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yassa pārañca apārañca:彼岸(涅槃)も、此岸(世俗)も Pārā... -
止まり、観る――すべての束縛を断ち切る智慧
■引用原文(日本語訳) バラモンが二つのことがら(=止と観)について彼岸に達したならば、彼はよく知る人であるので、その束縛はすべて消え失せるであろう。(『ダンマパダ』第384偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yassa pāraṃ apāraṃ vā:彼岸と此岸... -
流れを断ち、欲を捨て、ニルヴァーナへ至れ
■引用原文(日本語訳) バラモンよ、流れを断て。勇敢であれ。欲望を捨てよ。現象の消滅(=無常)を知り、作られざるもの(=ニルヴァーナ)を悟れ。(『ダンマパダ』第383偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 バラモンよ(Brāhmaṇa):精神的に純化され... -
若き光も、真理に生きれば世界を照らす
📖 原文引用(『ダンマパダ』第二五章 第382偈) たとい年の若い修行僧でも、仏の道にいそしむならば、雲を離れた月のように、この世を照す。 (原文:Yo ca vassasataṃ jīve,dussīlo asamāhito;Ekāhaṃ jīvitaṃ seyyo,sīlavantassa jhāyino.※... -
教えを喜ぶ者、心は静まり、やすらぎに至る
📖 原文引用(『ダンマパダ』第二五章 第381偈) 喜びにみちて仏の教えを喜ぶ修行僧は、動く形成作用の静まった、幸いな、やすらぎの境地に達するであろう。 (原文:Sabbaso nāmarūpasmiṃ,yassa natthi mamāyitaṃ;Asatā ca na socati,sa ve “...