implex1023– Author –
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怒らず、欲せず、戒を守る者こそ、完成された人
■引用原文(日本語訳) 怒ることなく、つつしみ深く、戒律を守り、欲を増さず、身をととのえて、最後の身体(=輪廻の最終段階)に達した人――その人を、私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第400偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Akkodhano:怒ら... -
理不尽に耐える強さこそ、本当の勇気である
■引用原文(日本語訳) 罪がないのに罵られ、なぐられ、拘禁されるのを堪え忍ぶ、強い忍耐の力を持つ、心の猛き者――その人を、私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第399偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yo sahati adhivāsati:耐え忍ぶことので... -
すべての束縛を断ち、目覚めた者が真の自由を得る
■引用原文(日本語訳) 紐と革帯と綱とを、手綱ともども断ち切り、門を閉ざす閂(かんぬき)を壊して、完全に目覚めた者――その人を、私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第398偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yassa pāsaṃsā pādāni:その人は“結... -
束縛なき心が、真の自由を照らす
■引用原文(日本語訳) すべての束縛を断ち切り、恐れることなく、執着を超えて、とらわれることのない人――彼を私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第397偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Sabbasaṃyojanaṃ chetvā:すべての束縛(サンヨージャナ... -
無一物、無執着――それが真の尊さである
■引用原文(日本語訳) 私は、(バラモン女の)胎から生まれ、バラモンの母から生まれた者を〈バラモン〉とは呼ばない。彼は、他人から『きみよ』と呼ばれるにすぎない。彼はいまだ、何かを所有していると思っている。無一物であり、執着を離れた人――その... -
すべてを捨て、ひとり静かに、真理に向き合う者
■引用原文(日本語訳) 糞掃衣をまとい、やせ細り、血管が浮き出ているような姿で、森の中にただひとり坐し、瞑想にふける人――その人を、私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第395偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Paṃsukūlāni dhārento:糞掃衣... -
外を飾るより、内を清めよ
■引用原文(日本語訳) 愚か者よ。螺髪を結うて何になろう。かもしかの皮をまとって何になろう。おまえは内に密林(=煩悩)を秘め、外側ばかりを飾っている。(『ダンマパダ』第394偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Kiṃ te jaṭāhi dummedha:愚か者よ... -
名でも家柄でもなく、真理を守る者こそ尊い
■引用原文(日本語訳) 螺髪(らほつ)を結っているからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない。真実と理法とを守る人――その人は安らぎを得ている。彼こそが真のバラモンである。(『ダンマパダ』第3... -
真理の教えを伝える人に、心から礼を尽くせ
■引用原文(日本語訳) 正しく覚った人(=ブッダ)の説かれた教えを、いかなる人から学び得たのであろうとも、その人を、バラモンが祭の火を尊ぶように、恭しく敬礼せよ。(『ダンマパダ』第392偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yamhā dhammaṃ vijāney... -
三つの自制――身・口・意を清める者が真のバラモン
■引用原文(日本語訳) 身にも、ことばにも、心にも、悪いことを為さず、三つのところについてつつしみ深い者――彼を私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第391偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yo pana kāyena vacīya ceva:身体と言葉において Ma...