implex1023– Author –
-
今日会う人が、明日もそこにいるとは限らない
引用原文(現代語訳) 朝には多くの人々を見かけるが、夕べには或る人々のすがたが見られない。夕べには多くの人々を見かけるが、朝には或る人々のすがたが見られない。 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足朝には多くの人々を見かけるが…一日の始まりに活気... -
生命はとどまらず、還ることもない──時は流れ、人は歩む
引用原文(現代語訳) 夜の最初のあいだ、母胎に入って住みつく人は、安らかにとどまること無く、(迷いのうちに)遷って行く。去って、もはや還って来ない。 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足夜の最初のあいだ生命のはじまり、または人生の初期段階のたと... -
白骨を見て快楽を知るな──美の背後にある真実
引用原文(現代語訳) あちこちの方角に投げ捨てられ、まき散らされたこの鳩色のような白い骨を見ては、この世になんの快(たのしみ)があろうか? 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足あちこちの方角に投げ捨てられ、まき散らされた火葬や野晒しの後、無造作... -
燃えさかる世で、何を喜ぶのか――目を開き、灯を求めよ
引用原文(現代語訳) 何の喜びがあろうか。何の歓びがあろうか?(世間は)このように燃え立っているのに。汝らは暗黒に陥っていて、燈明を求めようとしない。 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足何の喜びがあろうか無明の状態にある人が享楽に浸ることへの... -
無常を知りて、安らぎに至る
引用原文(現代語訳) 諸のつくられた事物は実に無常である。生じ滅びる性質のものである。それらは生じては滅びるからである。それらの静まるのが、安楽である。 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足諸のつくられた事物「諸行(しょぎょう)」とも。五蘊(身... -
真の導きは、すべてを知る者の声から始まる
引用原文(現代語訳) すべてを知りきわめた人、救い主、慈悲ぶかい人、最後の身体をたもつ人である仙人、尊師は次のように説かれた。 逐語訳と用語解説 表現解釈・補足すべてを知りきわめた人全智者。輪廻・因果・真理すべてを悟った者。仏陀の別称。救い... -
心に灯をともす──無常を知り、道を歩む決意
引用原文(現代語訳風) 円満な完成!この世で、心が暗くふさぎ込んだり眠くなるのを取り除いて、心を喜ばせ、勝利者(=仏)が説かれたこの感興のことばを、われは今、語ろう。──さあ聞け。 逐語訳と用語解説 表現解釈と意味円満な完成!仏典の冒頭によく... -
すべてを知り、すべてを終えた者
■引用原文(日本語訳) 前世の生涯を知り、また天上と地獄とを見、生存を滅ぼしつくすに至って、直観智を完成した聖者、完成すべきことをすべて完成した人――かれを、われは〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第423偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳と... -
内なる勝利を得た、純潔なる英雄
■引用原文(日本語訳) 牝牛のように雄々しく、気高く、英雄・大仙人・勝利者・欲望の無い人・沐浴者・覚った人(ブッダ)――かれを、われは〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第422偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳と語義 Usabho’va sujāto:「牝牛... -
一切を手放した者に、真の自由は宿る
■引用原文(日本語訳) 前にも、後にも、中間にも、一物をも所有せず、無一物で、何ものをも執著して取りおさえることのない人――かれを、われは〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第421偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳と語義 Yo na kāyena na vācāy...