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【4-25】すべての行為を供物として捧げよ

目次

◆第4章 第25節による心得

●原文引用

「あるヨーギン(実践者)たちは、神々への祭祀のみを行う。他の人々は、ブラフマンである火の中に、まさに祭祀によって祭祀を焼べる。」(第4章 第25節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「あるヨーギンたちは、神々への祭祀のみを行う」
     → ある実践者たちは、伝統的な儀礼形式によって神々に供物を捧げる。
  • 「他の人々は、ブラフマンである火の中に、まさに祭祀によって祭祀を焼べる」
     → 他の人々は、自己の意識や行為そのものを、宇宙原理(ブラフマン)という火の中に祭祀として投じる。つまり、行為そのものを神に捧げる。

●用語解説

  • ヨーギン(yogin):ヨーガの修行者、精神的実践者。
  • 祭祀(yajña):神々に対する供物の儀式。ここでは「行為」を広義に含意。
  • ブラフマン(Brahman):宇宙の根本原理、至高実在。
  • 焼べる(juhvati):供犠の火に供物を投じること。象徴的には「自我や行為を神に捧げる」こと。

●全体の現代語訳(まとめ)

ある修行者たちは、神々に対する儀礼を中心とした祭祀を行う。一方で、より高度な理解を持つ者は、すべての行為を神への供物と見なし、自己の祭祀を宇宙原理である神聖な火の中に焼べる。


●解釈と現代的意義

この節は、「外的な宗教儀礼」と「内的な精神的供犠」の違いを示しています。前者は形式的な供物の捧げ方であり、後者は人生のあらゆる行為そのものを聖なるものとして捧げる生き方です。ギーターでは後者をより高い次元として評価しています。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
働き方の質単なる業務の遂行(形式的供犠)ではなく、行為の意義を自覚し、志や信念を込めて働く(精神的供犠)ことが重要。
経営の哲学化利益を追うだけでなく、「誰のために」「何のために」仕事をしているのかを明確にすることが、組織文化の質を高める。
行為の神聖化あらゆる日常業務や行為を、他者や社会への奉仕として見直すことで、仕事の動機が高次化する。

●ビジネス用の心得タイトル

「」
(――儀礼の先にある、精神的な供犠を目指す)


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