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目覚め続け、いま、この身で苦を超える


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📜 引用原文(六*)

それゆえに、つねに目ざめておれ。
念いを落ち着けて、怠ることなく、勇を鼓して、
生れと老いという束縛の絆をすてて、
この世にありながら苦しみを終滅させる。


🔍 逐語訳・用語解説

  • つねに目ざめておれ:「常念常覚」。気づきを失わず、油断せずに心を保ち続けること(サティの持続)。
  • 念いを落ち着けて:妄想や衝動に心を奪われず、静かに集中する状態。
  • 怠ることなく:慢心や倦怠に屈せず、日々の修行・実践を続ける姿勢(ヴィーリヤ:精進)。
  • 勇を鼓して:勇気を奮い起こし、困難な道に踏み出す決意を持つ。
  • 生れと老いの束縛の絆:輪廻(サンサーラ)における「生まれること」と「老いること」に対する執着と苦しみの因。
  • この世にありながら苦しみを終滅させる:出家せずとも、在俗のまま悟りに至ることは可能だという教え。

🗣 全体の現代語訳(まとめ)

だからこそ、常に目覚めた意識でいなさい。
心を静め、怠らず、勇気を持って修行を続けなさい。
「生まれること」や「老いること」といった束縛から自由になり、
この世にいながら、あらゆる苦しみを終わらせる道を歩みなさい。


💡 解釈と現代的意義

この節は、覚醒・集中・勇気・継続という四つの柱をもって、人生の根本的な苦しみを乗り越えることができると説いています。そしてそれは、出家した修行者だけではなく、日常を生きる誰もが成し遂げ得る実践であると明言されています。

現代社会においても、老い・病・不安・喪失など避けられぬ現実の中で、「覚めた心」「静かな意志」「持続する行動」があれば、苦しみそのものを終息させる方向へ歩むことができると励ましてくれます。


🏢 ビジネスにおける解釈と適用

観点解釈と実践例
慢心・惰性の克服成功や慣れによる油断に陥らず、常に目を覚まし、新鮮な姿勢で業務に臨む。
精神的リーダーシップ単なるスキルや実績でなく、「覚醒し続ける姿勢」こそがチームの道標となる。
自己刷新怠惰に流されず、勇気をもって困難や変化に挑む意志が、キャリアの転機を生む。
持続的幸福感結果や年齢にとらわれず、日々「覚めた心と集中」で仕事に向き合えば、仕事そのものが苦しみの超克となる。

✅ 心得まとめ

「怠らず、覚めて、勇気を持って歩め――この世こそ修行の道場である」

輪廻の苦しみは、特別な場所や条件ではなく、この現実世界でこそ終わらせることができる
目を覚まし、集中を保ち、怠らず、恐れずに行動し続ける者は、年齢や環境に関わらず、
内なる苦を静かに、しかし確実に乗り越えていく力を得るのです。

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