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若き光も、真理に生きれば世界を照らす


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📖 原文引用(『ダンマパダ』第二五章 第382偈)

たとい年の若い修行僧でも、仏の道にいそしむならば、
雲を離れた月のように、この世を照す。

(原文:
Yo ca vassasataṃ jīve,
dussīlo asamāhito;
Ekāhaṃ jīvitaṃ seyyo,
sīlavantassa jhāyino.

※注:382偈は複数伝本があるため、日本語訳に対応する詩は以下の形でも伝えられる:
Yo have daharo bhikkhu,
yuñjati buddhasāsane;
Somaṃ odātaguṇaṃ vadanti,
obhāsayati mānusaṃ lokaṃ.

―『Dhammapada』Ch. 25, v.382)


🔍 逐語訳(逐文・簡潔)

  • Yo have daharo bhikkhu:たとえ年若い修行僧でも、
  • Yuñjati buddhasāsane:仏陀の教えに真剣に取り組むならば、
  • Somaṃ odātaguṇaṃ vadanti:白く輝く月のように、
  • Obhāsayati mānusaṃ lokaṃ:人間界を照らすであろう。

📘 用語解説

  • 年若い修行僧(daharo bhikkhu):年齢が若く、経験の少ない者。
  • 仏の道にいそしむ(buddhasāsane yuñjati):仏の教え(サーサナ)を誠実に学び、実践すること。
  • 白く輝く月(odāta-guṇa soma):純粋な徳と心を象徴する、雲に遮られない満月。
  • 人間界を照らす(obhāsayati mānusaṃ lokaṃ):その人のあり方や言葉・行いが、周囲に光明と影響を与えること。

🗣️ 全体の現代語訳(まとめ)

たとえ若く経験が浅くとも、
仏の道にまっすぐに取り組む修行者は、
雲間から顔を出した満月のように、
この世界を明るく照らす存在となる。


🧭 解釈と現代的意義

この偈は、「年齢や立場ではなく、真理への取り組みの誠実さこそが光を放つ」という希望に満ちた教えです。
未熟さや若さを恥じる必要はなく、正しい道をひたむきに歩む人は、誰でも周囲に良い影響をもたらす
経験や地位ではなく「心のあり方」こそが、その人を光とするのです。


💼 ビジネスにおける解釈と応用

観点応用・実践例
若手の力を信じる若くても、誠実に仕事に取り組む姿勢がチームに信頼と影響を与える。ポジションではなく心で光る。
真理との向き合い年齢やスキルに関係なく、自分なりに「大切な価値・哲学」に従って行動する人が組織を明るくする。
学びの姿勢謙虚に学び、誠実に実践する若手は、周囲を感化する力を持っている。教養・規律のある人材は周囲に希望を灯す。
メンターシップ経験者は、若い人の純粋な意志と姿勢を育てる役割を持つ。育成の鍵は「真理への喜び」を共有すること。

🧠 心得まとめ(ビジネスパーソン向け)

「年齢や肩書きではなく、心の姿勢が人を光らせる」
どんなに若くとも、真摯に道を歩む者は輝く。
雲を突き抜けた月が世界を照らすように――
誠実な実践は、やがて組織や社会を明るくする力となる。


この偈は、年齢や経験にとらわれず、今できる誠実な努力を信じる者への励ましの詩とも言えます。

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