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すべての行為を神に捧げる者に、迷いはない


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■引用原文(日本語訳)

「あなたが行うこと、食べるもの、供えるもの、与えるもの、苦行すること、それを私への捧げものとせよ。アルジュナ。」
(第9章 第27節)


■逐語訳

「あなたが行う行為、食べるもの、供える供物、与える贈り物、修行(苦行)——それらすべてを私(神)への捧げものとして行いなさい、アルジュナよ。」


■用語解説

  • 行うこと(yat karoshi):日常的な行動全般。
  • 食べるもの(yat ashnāsi):私的な欲求・消費さえも含めた生の営み。
  • 供えるもの(yat juhoshi):儀礼的・宗教的な奉仕。
  • 与えるもの(yat dadāsi):寄付・施し・支援行動。
  • 苦行(yat tapasyasi):自己鍛錬、犠牲、試練への取り組み。
  • 私への捧げものとせよ(tat kurushva mad-arpanam):神聖な意志に繋げ、利己的でなく行うように。

■全体の現代語訳(まとめ)

あなたが行うすべての行為を、私に捧げるつもりで行いなさい。食事、贈与、苦行、どんな行為も、私に向けたものとすれば、それは浄められたものとなる。


■解釈と現代的意義

この教えは「行為の神聖化」のすすめです。日常生活のすべてを“神への奉納”として捉えるなら、私的な欲望や執着から離れ、自己超越と高い倫理に基づいた生き方が実現されます。

信仰者でなくとも、「自らの行為を利他に向ける」という考え方として応用可能です。行為の目的を“誰かのため”と定めることが、行動の質を高め、内なる平安へと導きます。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
仕事=奉仕という姿勢単なる作業も、「お客様・社会への捧げもの」と捉えれば、やりがいと責任が生まれる。
利己から利他へ成果や評価を求める前に、行為そのものを丁寧に、純粋な動機で行うことが真価を生む。
ミッション志向の働き方自社の存在意義(パーパス)に基づいて行動することで、従業員の士気と連帯感が向上する。

■心得まとめ

「仕事も生活も、すべては大いなるものへの奉仕である」
捧げものとして行為することで、日常の行動が浄化され、迷いや悩みから解放される。心から捧げる働きは、いつか必ず神聖な果報をもたらすのです。

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