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知と愛により最も近づく者


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■原文

彼らのうち、常に〔私に〕専心し*、ひたむきな信愛*を抱く、知識ある人が優れている。知識ある人にとって私はこの上なく愛しく、私にとって彼は愛しいから。
(第7章・第17節)


■書き下し文

彼らのうち、常に我に専心し、ひたむきなる信愛を抱く知ある者が最もすぐれている。知ある者にとりて我はこの上なく愛しく、我にとりても彼は愛しき者なり。


■現代語訳(逐語/一文ずつ)

  • 彼らのうち、常に〔私に〕専心し、
     → 四種の善行者の中で、常に神に心を向け続け、
  • ひたむきな信愛を抱く、知識ある人が優れている。
     → 純粋で誠実な信愛を抱く「知」のある者が最も優れている。
  • 知識ある人にとって私はこの上なく愛しく、私にとって彼は愛しいから。
     → そのような智者にとって私は何よりも愛される存在であり、私にとっても彼は何よりも愛しい存在だからである。

■用語解説

  • 専心(エーカ・バクティ):心を一つの対象(この場合は神)に集中し続けること。
  • 信愛(バクティ):無私の愛情、神への深い信頼と愛。
  • 知識ある人(ジュニャーニ):真理を悟り、神の本質を知る人。単なる理論的理解者ではなく、体験的に理解し信愛に至る人。

■全体の現代語訳(まとめ)

四種の善行者のうちでも、常に神に心を向け、深い愛をもって接する智者こそ最も優れている。その智者にとって神は最も愛すべき存在であり、神もまたそのような人を最も愛する。


■解釈と現代的意義

知識と信愛が結びつくことで、最も深い霊的なつながりが生まれる。「知る」ことと「愛する」ことが一致したとき、人は至高と一体になれる。神はそのような者を特に愛する。


■ビジネスにおける解釈と適用(個別解説付き)

  • 知と愛を兼ね備えた人材を重視する
     → 理解するだけでなく、理念に対して深い共感と愛着を持つ人は、組織にとって最も貴重な存在。
     → 「知ることと愛することの一致が、真の信頼と協働を生む」
  • 顧客や社員の中に「理念に共鳴する人」を見出す
     → 単なる利得ではなく、価値観・志に共鳴する人と真の関係を築くことができる。
     → 「最良のパートナーは、最も深く理念を理解し愛する人」

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