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忠誠と技を併せ持つ者が、組織の真の力となる

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■心得タイトル

「」


■引用原文(日本語訳)

「その他、私のために生命を捨てる多くの勇士たち、
彼らは種々の武器を持ち、すべて戦いに長けている。」
―『バガヴァッド・ギーター』第1章 第9節


■逐語訳(一文ずつ)

  • 「さらに、私のために命を投げ打つ覚悟を持った多くの勇士たちがいる。
  • 彼らはさまざまな武器を操り、いずれも戦闘の技に長けている。」

■用語解説

  • 私のために生命を捨てる:ここでは、ドゥルヨーダナに絶対的忠誠を誓う戦士たちの存在を示す。名将ではなくとも、命がけの覚悟を持つ者は重要な戦力とされる。
  • 種々の武器:弓・剣・槍などの多様な戦闘手段を指し、戦士たちの専門性・多様性を象徴する。
  • 戦いに長けている:単なる熱意ではなく、熟練と経験に基づいた実力を有していることを示す。

■全体の現代語訳(まとめ)

ドゥルヨーダナは、名のある将軍たちだけでなく、名もなき勇士たちの存在も称える。彼らは個々に特定の武器を使いこなし、戦闘の訓練を積んだ者たちであり、しかも「王のために命を捨てる覚悟」を持っている。これは、組織において「無名だが忠義深く、技を持った実働部隊」がいかに重要かを示している。


■解釈と現代的意義

この節は、組織の真の強さが「トップ層」だけでなく、「現場で忠誠を尽くし、高度な技能を備えた人々」の存在に支えられていることを教えてくれます。ドゥルヨーダナはリーダーとして、自分のために戦う名もなき戦士たちを信頼し、誇りに思っている。その意識こそが、軍全体の士気と団結を支える柱となるのです。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
現場人材の価値名を知られなくとも、会社のために全力を尽くすスタッフが、日々の業務を支えている。
忠誠と専門性高度な技術や知識を持ち、組織の理念に共感して動く人材こそ、長期的に組織の力となる。
感謝と認識役職に関係なく、すべてのメンバーの努力に目を向けることで、組織の結束が強まる。
実行部隊の厚み経営陣だけでなく、現場の実働部隊が強くなければ、いかなる戦略も成功しない。

■心得まとめ

「組織を動かすのは、名もなき忠義の力なり」
リーダーは名将だけでなく、黙々と働き、技を磨き、忠誠を尽くす無数の現場戦士を信頼せねばならない。その存在を認識し、称える心が、組織の芯となる結束を生む。戦いに勝つのは、誇りを持って動くすべての人々である。

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