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【4-24】仕事は神への捧げものと心得よ

目次

◆第4章 第24節による心得

●原文引用

「ブラフマンは献供である。ブラフマンは供物である。それはブラフマンである火の中に、ブラフマンにより焼べられる。ブラフマンに捧げる行為に専心する者は、まさにブラフマンに達することができる。」(第4章 第24節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「ブラフマンは献供である」
     → 神聖な奉仕そのものが、宇宙原理(ブラフマン)のあらわれであり、
  • 「ブラフマンは供物である」
     → 捧げられるものもまた、神の一部である。
  • 「それはブラフマンである火の中に、ブラフマンにより焼べられる」
     → 神聖な火(供犠)も神そのものであり、供物を供える者もまた神である。すべてがブラフマンの中にある。
  • 「ブラフマンに捧げる行為に専心する者は、まさにブラフマンに達することができる」
     → 自我を捨てて神に捧げる行為に没頭する者は、最終的にブラフマンそのものに融合する。

●用語解説

  • ブラフマン(Brahman):宇宙の根源原理・至高の存在。
  • 献供(arpaṇa):儀礼的な捧げもの・行為の奉仕。
  • 供物(havis):供犠において火に投げ入れられるもの。
  • 火(agni):神に至る媒体としての神聖な火。ここでは象徴的に「行為の場」を指す。
  • 焼べる(juhvati):供犠の儀式行為。行為を火に捧げること。
  • 専心する(samādhinā):集中し、自己を忘れて没頭すること。

●全体の現代語訳(まとめ)

行為のすべて――供物も、捧げる者も、捧げる行為も、捧げる対象も――それらすべてがブラフマンのあらわれであると見て、全ての行為を神に捧げる心で実践する人は、やがて神そのものに到達する。


●解釈と現代的意義

この節は、「全てが神である(梵一元論)」というヴェーダーンタ的思想の核心を示します。自我や二元性を捨て、人生の行為を一つ一つ神聖なものとして捧げていくことで、自己は宇宙原理と合一していく。これは宗教儀礼に限らず、日常の仕事・人間関係・学びのすべてに通じる哲理です。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
経営の神聖性事業や仕事を「社会や宇宙への奉仕」と捉えれば、自我や欲望を超えた働き方が可能となる。
一体感の覚醒自分(個人)・仕事(行為)・社会貢献(対象)の三位一体的な視座での経営が、崇高な成果を生む。
価値観の統合「誰のための行為か?」を常に神聖な意識で見直すことで、倫理と成果の両立が可能になる。

●ビジネス用の心得タイトル

「」
(――行為のすべてを聖なるものと見よ)

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