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【4-16】行為の本質を見極めよ

目次

◆第4章 第16節による心得

●原文引用

「何が行為か、何が無為かについては、聖仙たちですら迷う。そこで行為についてあなたに説こう。それを知れば、あなたが不幸から解脱できるような。」(第4章 第16節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「何が行為か、何が無為かについては、聖仙たちですら迷う」
     → 行為と無為(何をすべきか・すべきでないか)は、聖者でさえも判断を誤ることがある。
  • 「そこで行為についてあなたに説こう」
     → だからこそ、私はあなた(アルジュナ)に行為の本質を説こうとする。
  • 「それを知れば、あなたが不幸から解脱できるような」
     → その本質を知れば、あなたは苦しみ(迷い)から自由になることができるだろう。

●用語解説

  • 行為(karma):物理的な行為だけでなく、思考・意志も含めた主体的な活動全般。
  • 無為(akarma):行為がないこと。あるいは、見かけ上の行為の背後にある「無執着」状態も含まれる。
  • 聖仙(kavi):高い智慧を持つ聖者や予見者。
  • 不幸(aśubha):煩悩や迷い、苦悩の総称。
  • 解脱(mokṣa):執着や無知による苦からの解放。

●全体の現代語訳(まとめ)

何が本当の意味での「行うこと」であり、何が「行わないこと」なのか――これは聖者でさえ判断が難しい。だから私は、真の行為とは何かを説こう。それを理解すれば、あなたは苦悩から抜け出すことができるだろう。


●解釈と現代的意義

この節では、行為の外面(やる・やらない)ではなく、内面にある動機や認識が問われています。外見上は「何もしていない」ようでも、執着や無知からくる思考が働いていれば、それは無為とは言えません。

つまり、「本当の行為」とは、正しい理解・正しい目的・正しい意識をもって行われるものであり、無知と執着に基づく行動はたとえ派手であっても真の行為ではないという哲学です。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
意識と動機行動の成果だけでなく、その動機が重要。なぜその行動を取るのかを常に自問すべき。
判断の難しさ「何をやるべきか」「何をやめるべきか」の判断は、知識と洞察が必要で、熟達者でさえも間違える。
正しい指導行動の意味を見失いがちな時、正しい原理に立ち返ることが、苦しみからの脱出になる。

●ビジネス用の心得タイトル

「」


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