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【4-14】行為に徹し、結果に縛られず

目次

◆第4章 第14節による心得

●原文引用

「諸々の行為は私を汚すことはない。私には行為の結果に対する願望はない。このように私を理解する人は、諸行為により束縛されない。」(第4章 第14節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「諸々の行為は私を汚すことはない」
     → あらゆる行為は、私(神)に影響を与えることはなく、汚れ(カルマ)をもたらすこともない。
  • 「私には行為の結果に対する願望はない」
     → 私は行為の結果に対して欲望を持たない(無執着である)。
  • 「このように私を理解する人は、諸行為により束縛されない」
     → 私の行為無執着の本質を正しく理解する者も、同じく行為に縛られない自由な存在となる。

●用語解説

  • 汚す(lipyate):ここではカルマ(業)に縛られること、行為の報いによって束縛されること。
  • 願望(kāṅkṣā):結果への期待や執着のこと。
  • 束縛されない(na sa badhyate):カルマにより再生や苦悩を受けることがない、自由な境地。

●全体の現代語訳(まとめ)

私はどのような行為をしても、行為の報いに縛られることはないし、その結果を欲することもない。私がそのような本質を持つと理解した人は、たとえ行為していても束縛されない。


●解釈と現代的意義

この節は、真に自由な行為とは「結果への執着がない行為」であることを示しています。神のように行為に没頭しつつも無執着である在り方が、理想的人間像として提示されます。

また「理解が行動を変える」という点にも注目すべきです。行動そのものより、その動機や認識のあり方が重要であるという哲学的教えです。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
行動の動機成果(報酬や称賛)を目的とするのではなく、「なすべきことをなす」姿勢で行動することが重要。
自由な行為結果に執着せず、価値ある行動を淡々と実践できる人材は、組織にとって信頼できる存在である。
リーダーの在り方指導者は、結果よりも過程の誠実さと行為そのものの純粋さに軸足を置くべきである。

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