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お金は大切だが、それよりも大事なものがある

孟子は、ある程度の富や財産を持っていても、それに満足せず、さらに韓氏や魏氏のような大金持ちのような富を求めることには意味がないと説いた。真に優れた人物は、財産に満足することなく、むしろ自分が道に欠けている点がないかどうかを常に振り返り、心を向ける。金銭や物質的な富よりも、自己の道徳や精神の成長を重視する姿勢こそが、真の人間らしさを示している。

「孟子曰(もうし)く、之に附するに韓・魏の家を以てするも、如し其の自ら視ること欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し」

「もし韓氏や魏氏のような大富豪の財を持っていたとしても、満足することなく、自分が道に欠けるところがないかを振り返るなら、その人物は真に人並み以上である」

お金を得ることも大事だが、それよりも自分が正しく生きるための道を追求することが重要である。

※注:

「韓・魏の家」…当時の富豪、特に大資産家であった韓氏・魏氏を指す。
「欿然」…自己の道に欠けている部分がないかを常に心がけ、満足しない様子。

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