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他者に頼らず、自ら発奮して行動を起こす

孟子は、文王のような聖王が登場してからその影響を受けて行動する者は、まだ凡庸な人であると説いた。真に優れた人物、いわゆる豪傑の士は、聖王の出現を待つことなく、自分自身で発奮し、行動を起こすものである。成功や発展を他人に頼るのではなく、自らの意志と力で道を切り開くことが、真の英雄の姿であると孟子は教えている。

「孟子曰(もうし)く、文王を待ちて而(しか)る後に興る者は、凡民なり。夫の豪傑の士の若きは、文王無しと雖(いえど)も猶お興る」

「文王のような聖王を待ってから行動する者は、まだ凡庸な人間である。本当に優れた豪傑の士は、聖王が現れなくても、自ら発奮して行動を起こす」

成功を収めるためには、他者の後押しや条件が整うのを待つのではなく、自らの信念と行動で道を切り開くことが大切だ。

※注:

「豪傑の士」…本当に優れた才智を持ち、自ら行動を起こす人物。
「凡民」…普通の人、特別な才能や行動を起こさない者。

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