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恥を感じない者は、真の人間にはなれない

孟子は、恥じる感覚が人間にとって極めて重要だと説いた。言い訳を並べて自分の非を認めない者は、恥を感じない欠陥のある人間であり、そのような人間は本当に人間らしい生き方をすることができない。自分の行いや徳が他者に及ばないことを恥じない者は、決して人並みの立派な人間にはなれないと孟子は警告している。恥を思うことが、自己を律し、社会との調和を保つための基礎である。

「孟子曰(もうし)く、恥の人に於けるや大なり。機変(きへん)の巧(たくみ)を為(な)す者は、恥を用(もち)うる所無し。人に若(し)かざることを恥じずんば、何ぞ人に若くこと有(あ)らん」

「恥を感じることは人間にとって極めて重要だ。巧妙に言い訳をする者は、恥を感じることがない。自分が他者に及ばないことを恥じない者は、どんなにしても人並みの人間にはなれない」

恥を感じることで、人は自分を正しく律し、他者と共に尊敬し合うことができる。

※注:

「機変の巧を為す者」…巧妙に言い訳や言い逃れをする者。
「恥を用うる所無し」…恥を感じない、羞恥心が欠如している者。
「人に若かざることを恥じず」…他者に及ばないことを恥じない態度。

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