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極めた表現や人柄には、技巧を超えた自然さが宿る

本当に優れた文章は、奇をてらった技巧も飾り立てた言葉も必要とせず、ただ自然に「ぴたりと合う」ものになる。
それと同様に、人としての品格が真に高まれば、特別な振る舞いや飾り立てた行動をしなくても、自然体のままで深い魅力を放つ。

到達点にあるものは、決して「目立とう」としない。
むしろ、何気ない中にこそ、その美しさと本質が凝縮されている。


原文(ふりがな付き)

文章(ぶんしょう)は極処(きょくしょ)に做(な)し到(いた)れば、他(た)の奇(き)あることなく、只(ただ)是(これ)恰好(かっこう)のみ。人品(じんぴん)は極処に做し到れば、他の異(こと)有(あ)ること無く、只是れ本然(ほんぜん)のみ。


注釈

  • 極処(きょくしょ)に做し到る:極限の域・到達点に達すること。完全に熟達した状態。
  • 恰好(かっこう):ちょうどよい、ぴったり合っていて違和感のない美しさ。
  • 人品(じんぴん):人格・人の品格。
  • 本然(ほんぜん):飾らず自然なありのままの状態。虚飾のない真の姿。

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