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栄誉は分け合い、恥は引き受けよ

名誉や美徳、功績といった誉れ高い評価は、自分だけで独占してはならない。
少しでも人に譲ることで、妬みや敵意を遠ざけ、自らの安全を保てる。
逆に、恥や失敗をすべて他人に押しつけてしまってはならない。
自分の責任も認めて引き受ければ、それが謙虚さとなって光を包み、徳を育むことになる。
与えること、引き受けること――この姿勢が人間関係を円滑にし、人格を高めてくれる。


「完名(かんめい)美節(びせつ)は、宜(よろ)しく独(ひと)り任(にん)ずべからず。
些(いささ)かを分(わ)かって人(ひと)に与(あた)うれば、以(もっ)て害(がい)を遠(とお)ざけ身(み)を全(まっと)うすべし。
辱行(じょくこう)汚名(おめい)は、宜しく全(まった)く推(お)すべからず。
些かを引(ひ)いて己(おのれ)に帰(き)すれば、以て光(ひかり)を韜(おお)み徳(とく)を養(やしな)うべし。」


注釈:

  • 完名美節(かんめいびせつ)…完全な名誉や美しい節操。他人からの高い評価や誇れる実績。
  • 辱行汚名(じょくこうおめい)…恥ずかしい行いや不名誉な失敗。人に非難されるようなこと。
  • 推すべからず…他人にすべて押しつけるべきではない。
  • 光を韜み(おおい)…自らの才や功績を表に出さず、控えめに振る舞うこと。
  • 徳を養う…謙虚な姿勢を通して人格・品性を深めていくこと。

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