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志を立て、徳を守り、仁に生き、教養を楽しむ

孔子は、人生の理想的な歩み方についてこう語った。
正しい道を志し、得た徳をしっかりと支えとし、人を思いやる「仁」の心をよりどころにしながら――
そのうえで、芸や趣味、教養を楽しむ余裕を持つこと。
これは単なる道徳の教えではなく、「よく学び、よく遊ぶ」という、人生の深みとゆとりを両立させた、孔子の成熟した生き方の姿勢でもある。


原文・ふりがな付き引用

子(し)曰(い)わく、道(みち)に志(こころざ)し、徳(とく)に拠(よ)り、仁(じん)に依(よ)り、藝(げい)に游(あそ)ぶ。


注釈

  • 道に志す … 正しい道理、倫理に人生の目標を定めること。
  • 徳に拠る … 身につけた徳を行動や価値判断の拠り所とする。
  • 仁に依る … 他者への思いやりを生活の基盤とする。
  • 藝に游ぶ … 教養や趣味を楽しみ、自分を深めること。遊ぶことは堕落ではなく、人間的成熟の一部とされた。
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