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礼と忠が揃ってこそ、信頼ある関係が築かれる

主君と臣下の関係は、力や立場の上下ではなく、互いの誠実さと節度に支えられて成り立つ。
魯の定公が「君主と臣下がよい関係を築くにはどうすればよいか」と尋ねたとき、孔子は次のように答えた。
「君主は礼をもって臣下を遇すること。臣下は忠を尽くして主君に仕えること」――これが主従の基本である。
どちらか一方が欠ければ関係は傾き、互いに不信と混乱を招く。
まごころと節度、これが人の上にも下にも必要な徳である。

「君(きみ)、臣(しん)を使(つか)うに礼(れい)を以(もっ)てし、臣、君に事(つか)うるに忠(ちゅう)を以てす」

立場が違えど、人と人。真心と礼を尽くしてこそ、よき主従も、よき社会も育まれる。


※注:

  • 「定公(ていこう)」…魯の君主で、孔子に政治を委ねた時期の支配者。
  • 「君」…主君、上に立つ者。
  • 「臣」…臣下、仕える者。
  • 「礼」…節度と敬意をもったふるまい。
  • 「忠」…誠意をもって、まごころから仕える心。
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