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過去をよく学び、未来を築く ― 周に学び、周に従え

孔子は、周の文化や制度の優れた点は、それが夏(か)・殷(いん)という過去の王朝から深く学んで築かれた点にあると賞賛した。
その成果は、表面的な制度ではなく、積み重ねられた文化と礼の厚みとして、まるで香り立つように豊かであった。
孔子自身もまた、こうした伝統に学び、それに従う姿勢を貫いた。過去を軽視せず、そこから学び取って今に活かすこと――それが、本物の文化と知恵のあり方である。

「周(しゅう)は二代(にだい)に監(かん)みて、郁郁乎(いくいくこ)として文(ぶん)なる哉(かな)。吾(われ)は周に従(したが)わん」

歴史とは過去にあるものではなく、未来を形づくる道しるべ。学び、継ぎ、超えることで、文化は息づいていく。


※注:

  • 「周」…周王朝。文王・武王の治世を経て、礼を重んじた文化国家。
  • 「二代」…夏・殷の二つの王朝。古代中国の歴史的源流。
  • 「監みる」…模範とする、見て学ぶこと。
  • 「郁郁乎として文なる哉」…香り立つように豊かで、文化が洗練されているさま。
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