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信と誠なくして、人は動かず

人として最も大切なのは、信頼と誠実さである。
それがなければ、どれほど知識や能力があっても、人として成立しない。
信がなければ、まるで車に動力をつなぐ部品が欠けているようなもの。車が進まないように、人もまた、周囲から信用されず、何一つうまく運ばなくなる。
人間関係も仕事も、あらゆる営みは「信」を土台に成り立っている。

「人(ひと)に信(しん)無(な)くんば、其(そ)の可(か)なるを知らざるなり。大車(たいしゃ)に輗(げい)無く、小車(しょうしゃ)に軏(けつ)無くんば、其れ何を以(もっ)て之(これ)を行(や)らんや」

信を欠いた人に、誰が心を寄せようか。誠実さは、人を動かす最初の力である。


※注:

  • 「信」…信頼、誠実さ。他人との関係において最も基本的な徳。
  • 「輗(げい)」…大車の車軸を支える横木。
  • 「軏(けつ)」…小車のくびきを止める部品。いずれも推進力を支える要の部分。
  • 「可なるを知らず」…その人を認めたり、用いたりする価値がわからないという意。
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