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養うだけでは足りない ― 敬意があってこその孝

親に衣食を与え、世話をするだけでは、本当の意味での孝とは言えない。
それだけでよしとするなら、犬や馬に餌を与えるのと何が違うのか。
親に対して心から敬う気持ちを持ち、接する姿勢にその敬意が表れていてこそ、それは人としての「孝行」である。
形ではなく、心――それが孝の本質である。

「今(いま)の孝(こう)は是(これ)能(よ)く養(やしな)うを謂(い)う。犬馬(けんば)に至(いた)るまで、皆(みな)能く養うこと有(あ)り。敬(けい)せずんば、何(なに)を以(もっ)て別(わか)たんや」

親を尊び、心から敬う。その気持ちをもってこそ、孝は生きた徳となる。


※注:

  • 「孝」…親を思いやり、仕える徳。
  • 「敬」…尊敬の心、深い敬意をもって接する姿勢。
  • 「養う」…世話をする、生活を支える。
  • 「犬馬」…動物、ここでは人間ではない存在の例え。
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