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慎ましさと実行力が、学ぶ者の器をつくる

高い志を抱いて学ぶ者が、うまい食事や快適な住まいばかりを求めていては、器の小ささが露呈する。
本当に成長を望むなら、まず行動に敏く(すばやく)、言葉には慎重であるべきだ。
そして、もし尊敬に値する人物に出会えたなら、その教えを受け、誤りがあれば自らを正していくことが大切である。
そうした姿勢こそ、「学を好む者」にふさわしい心構えである。

「君子(くんし)は食(しょく)に飽(あ)くを求(もと)むる無(な)く、居(きょ)に安(やす)きを求むる無し。事(こと)に敏(びん)にして言(げん)に慎(つつし)み、有道(ゆうどう)に就(つ)きて正(ただ)す。学(がく)を好(この)むと謂(い)うべきのみ」

快楽ではなく実行を、独善ではなく学びを――一流の人物はその積み重ねの先に生まれる。


※注:

  • 「君子」…人格・知識ともに優れた理想的人物。
  • 「敏於事」…行動がすばやく、実務に対して熱心なこと。
  • 「慎於言」…軽々しい言動を避け、思慮深いこと。
  • 「有道」…道理をわきまえた人、学ぶに値する人物。
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