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約束は義に従い、敬意は礼に従ってこそ価値がある

人との約束ごとは、まず道理にかなっているかを見極めることが大切である。ただ盲目的に約束を守るのではなく、それが義に近いならばこそ、言葉を守るに値する。
また、人とのつき合いにおいて敬意を払うのは良いことだが、それも礼にかなってこそ意味を持つ。行き過ぎた謙りや卑屈な態度は、むしろ恥を招くものである。
つき合う相手や親しむ人を見誤らず、正しく関係を築ける者こそ、信頼の軸となるべき人である。

「信(しん)は義(ぎ)に近(ちか)ければ、言(こと)うこと復(ふく)すべきなり。恭(きょう)は礼(れい)に近ければ、恥辱(ちじょく)に遠(とお)ざかるなり。因(よ)りて其(そ)の親(しん)を失(うしな)わざれば、亦(また)宗(そう)とすべきなり」

約束と礼節、その本質を見失わぬこと。それが人とのつながりを正しく導く。


※注:

  • 「信」…信義、言葉を守ること。
  • 「義」…人として正しい道理・正義。
  • 「恭」…うやうやしい態度、敬意をもって接すること。
  • 「礼」…節度をもって人に接すること。過剰なへりくだりは「礼」ではない。
  • 「宗とす」…手本・よりどころとするに足る人物という意味。
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