MENU

和を尊び、礼で節する ― 親しき仲にもけじめあり

人と人との関係において最も大切なのは、和やかで調和の取れたあり方である。しかし、ただ仲良くすることが目的ではない。そこにけじめとしての「礼」がなければ、和はすぐに崩れ、秩序は保てない。
古の聖王たちが偉大であったのも、和を尊びながら、それを礼によって正しく制していたからである。
物事が小さくとも大きくとも、すべてはこの礼と和の調和に基づいて運ばれなければならない。

「礼(れい)を之(これ)用(もち)うるには、和(わ)を貴(たっと)しと為(な)す。先王(せんのう)の道(みち)も斯(こ)れを美(び)と為せり。小(しょう)大(だい)之に由(よ)りて行(おこな)わざる所(ところ)有(あ)り。和を知(し)りて和するも、礼を以(もっ)て之を節(せっ)せざれば、亦(また)行うべからざるなり」

和やかさと節度は両立する。真の調和とは、礼をもって守られるものである。


※注:

  • 「礼」…節度・けじめ・形式を通じて相手を敬う心。単なる作法にとどまらない。
  • 「和」…人間関係の調和、なごやかさ、協調性。
  • 「節する」…ちょうどよいところでおさめ、乱れを防ぐこと。
  • 「先王」…理想とされた古代の聖なる王たち(例:堯、舜、禹など)。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次