真正の文明とは、単に外見の華やかさや技術の進歩を指すものではない。
そこには、内において力強く、外において富を備えた調和がなければならぬ。
強力とは、ただ軍事や権力を意味するのではなく、国家や民の精神的力量、道義の力をも含む。
富実とは、物資の充足のみならず、それを公平に配し、人々の暮らしを潤す仕組みが整っていることを言う。
この二つが共に備わり、かつ仁義と道徳に裏打ちされてこそ、文明は真に人を幸福に導く。
力があっても徳がなければ乱を招き、富があっても心が乏しければ荒む。
ゆえに、真正の文明は、強さと豊かさ、そして高き精神とを併せ持つものでなければならぬ。
○真正の文明は強力と富実とを兼ね備うるものでなければならぬ。
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