生産と利潤の根本

生産し、利を殖やす営みは、決して利欲のみによって為されてはならぬ。
そこに仁義道徳の根を据えずして得た利は、一見繁栄のように見えても、真の価値も永続も持ち得ない。
人を利し、己も利するためには、まずもって誠実と信義を重んじ、公平と正道を貫くことが必要である。
実業とは、仁に始まり、義に進み、道徳をもって実を結ぶものなり。
この根本を見失えば、利はいつか災いと化す。
ゆえに、生産殖利は必ず仁義道徳によらねばならぬ。

○生産殖利は必ず仁義道徳によらねばならぬ