富を得るということは、すなわち多くの人々の支え、社会の助力の上に成り立つものである。
ゆえに、その富の度を増すほどに、受けた恩恵もまた大きくなる。
この恩に報いる手立てとして、社会への助力や救済の実行は、決して美徳や善意にとどまらず、本来果たすべき当然の義務にほかならぬ。
富を独占することなく、その一部を以て困窮を和らげ、教育を助け、公共の福祉を支えることが、真に富を得た者の責務である。
富を活かしてこそ、富の意義が生まれる。
○富の度を増せば増すほど、社会の助力を受けている訳だから、この恩恵に酬ゆるに、救済事業をもってするがごときは、むしろ当然の義務で、できる限り社会のために助力しなければならぬ筈と思う。
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