人は、幼き頃より青年期に至るまで、
極めて習慣に染まりやすい。
この時期につけた癖は、
やがて性格となり、人格となり、
そのまま人生の基調となっていく。
怠ける癖、怒りを抑えぬ癖、
虚飾に流れる癖、己を省みぬ癖――
いずれも若き日のうちに芽を出し、
気づけば根を張って、抜くことは難しくなる。
だからこそ、この時を外さず、
良き習慣を自らの身につけねばならぬ。
早起きする習慣、読書する習慣、
他者に敬意をもって接する習慣、
言行一致を心がける習慣――
それらは、若きうちに身につければ、
苦もなく自然と続くものとなる。
習慣とは、日々の小さな行動にすぎぬが、
それがやがて個性となり、人格となり、
ひいては人の運命を形づくる。
才能は天賦のものかもしれぬが、
習慣は選べる。
そして習慣は、努力によって自らのものとなる。
若き日を、浪費してはならぬ。
未来の自分は、
今の習慣にかかっている。
○幼少の頃から青年期を通じては、非常に習慣のつきやすい時である。それゆえに、この時期を外さず良習慣をつけ、それをして個性とするようにしたいものである。
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