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経営心得1(道徳)

経営者(論語と算盤)

  1. 富の根源は、仁義道徳である。
  2. 士魂商才を貫く
  3. 論語を拠り所として道を誤らぬ
  4. 天命に従い、自然の道を歩む
  5. 人物を見極める眼を持て「視」「観」「察」
  6. 時を待つ覚悟を持て
  7. 節と礼をもって、平等に生きる
  8. 争いを恐れず、正しく用いよ
  9. 逆境を識りて、正しく応じよ
  10. 甲羅に似せて穴を掘る
  11. 感情に溺れず、誠をもって己を律せよ
  12. 驕らず、嘆かず、心を緻密に保て
  13. 老いて学び、老いてなお時代と歩め
  14. 富に心を奪われず、富とともに精神を磨け
  15. 正義を信じて、恐れず進め
  16. 一事に尽くし、運を開け
  17. 志は冷静に立てよ、熱心は慎重と並び立つべし
  18. 和して濁さず、円満にして骨を失うなかれ
  19. 己を離れて他を見よ、視野に深さを持て
  20. 学問は地図、実地は人生の道なり
  21. 勇気は鍛えねば育たぬ、身と心に力を養え
  22. 私を離れ、公のために道を起こせ
  23. 意志・知恵・情愛、三つの力を調和せよ
  24. 常識とは、智・情・意の調和である
  25. 言葉は福ともなり、禍ともなる
  26. 己を立てて、世を進めよ
  27. 道理にかなえば、助けは自然と集まる
  28. 習慣は、若き日の己をつくる
  29. 偉さより、まず常識を持て
  30. 真の才知は、常識に宿る
  31. 行為の善悪は、志と所作を量ってこそ見える
  32. 学びとは、日々の注意から始まる
  33. 忠と孝を根に据え、沈思黙考して事にあたれ
  34. 利殖の本質について
  35. 慾望と道理の調和
  36. 金に対する覚悟
  37. 富貴と道理
  38. 富と社会への報恩
  39. 富と精神の均衡
  40. 実業と国家の信義
  41. 仁義と職分の道
  42. 富と社会的責任
  43. 金と人格の相関
  44. 商業における信の重み
  45. 尽くす心と理想の実現
  46. 道徳の不変性
  47. 東洋の道徳と平和の志
  48. 生産と利潤の根本
  49. 利と義の一致
  50. 真正の文明とは何か
  51. 職業の道と神聖なる富
  52. 真人の道
  53. 人を量る真の物差し
  54. 国家と民の安寧を念う志
  55. 修養と公のための精進
  56. 変化に臨む自省と慎重
  57. 日々の修養と聖人への道
  58. 修養の本義と継続の力
  59. 人格の根と真の成功
  60. 個の富と国の富、調和の責任
  61. 競争と道徳の分界
  62. 道理と国家を貫く事業の道
  63. 武士道を実業に生かす
  64. 国の誇りと自覚を持つこと
  65. 富貴欲と教育の責任
  66. 信は万事の本
  67. 親の心が子を育てる
  68. 青年の修養と心の学問
  69. 母性と教育の根源力
  70. 智と徳を併せ持つ実業教育
  71. 孝の本質は自然にあり
  72. 運を開くは己の努力にあり
  73. 忠恕をもって道を歩む
  74. 人事を尽くして天命を待つ
  75. 逆境を言い訳とするなかれ
  76. 独立独歩と細心大胆の道
  77. 成敗を超えて、誠と道理に生きる

人間(バガバッドギーター解説)

  1. 人は本能的に、喜びを求め、痛みを避ける
  2. 悩むと「自分」を集めるようになる
  3. 自分で満たされた心は、自由を失う
  4. 教えは、開かれた心にしか届かぬ
  5. 心に呑まれず、心を観る者たれ(アートマン)
  6. 自己の奥にある力を知れ
  7. 小さき自己を超えて、宇宙とひとつになる(ブラフマン)
  8. 海と波
  9. 感情に巻き込まれるな、真の自己を見よ
  10. 真の自己を見失うな
  11. 移ろうものに自己を重ねれば、心もまた揺らぐ
  12. 変わるものに自分を置くな、変わらぬ本質に立て
  13. 限りある自己を超えて、本来の自由に還る
  14. 静まった心にこそ、真理は映る
  15. 立場に応じて道を選べ、いずれも真理に通ず。二つの道。
  16. すべての行いは、やがて己に還る(カルマ)
  17. 因果を求めすぎるな、正しく在ることに専念せよ
  18. 結果を握りしめるな、贈り物として受け取れ
  19. 結果に縛られれば、心は欲に呑まれる
  20. 結果を手放し、行いに心を込めよ
  21. 知識を深め、実践に落とせ、両輪の歩みに真理は宿る
  22. 師は外に探すものではなく、内なる準備が招くもの
  23. 喜びにも、苦しみにも、揺らがぬ者であれ
  24. 対立に巻き込まれるな、超えた視点を持て
  25. 欲望を恐れるな、しかし従うな
  26. 五感に支配されるな、たづなを取る者となれ
  27. 己の性質を知り、人生の舵を取り戻せ
  28. 意志の火で、自分という器を焼き上げよ
  29. わからなくても続けよ、理解は歩いた先に現れる
  30. やりたいことではなく、やるべきことをやりきれ
  31. 死を恐れず、生まれ変わりの旅を知れ
  32. 求めるな、すでに自由であると知れ
  33. 敵は外にはいない、自分の内にいる
  34. ギーター式瞑想の実践

人間(バガバッドギーター解説)

人間(論語)

学而第一(がくじ だいいち)

学問と礼の重要性、学びの心構えについて述べる篇

  1. 1-1学びを悦ぶ。そして学びは真の成長を導く道である。●1_20250626
  2. 1-2家族を思う心が他者を思いやる「仁」の原点である。●1_20250626
  3. 1-3言葉と顔で飾る者に、真の徳は宿らない●1_20250626
  4. 1-4日々、己を省みる者は成長する(内省)●1_20250626
  5. 1-5人を動かす三原則は誠実・節度・適時●1_20250626
  6. 1-6礼・信・仁を行い、実践の上に学びを築く●1_20250626
  7. 1-7行動にこそ、学びの真価が現れる──知識よりも誠実な実践を●1_20250626
  8. 1-8威を保ち、誠を尽くし、誤りを恐れず改める●1_20250626
  9. 1-9終わりに敬意を、過去に感謝を──企業文化は“敬”から育つ●1_20250627
  10. 1-10温良恭倹譲 ― 導かれる人に備わる五つの徳●1_20250627
  11. 1-11継承とは、すぐに変えず、深く理解すること──志と行動にこそ本質が宿る●1_20250627
  12. 1-12和を尊び、礼で節する ― 親しき仲にもけじめあり●1_20250627
  13. 1-13約束は義に従い、敬意は礼に従ってこそ価値がある●1_20250627
  14. 1-14慎ましさと実行力が、学ぶ者の器をつくる●1_20250627
  15. 1-15境遇に惑わされず、道を楽しみ、礼を好む●1_20250627
  16. 1-16認められることを求めず、まずは人を見る目を養え●1_20250627

為政第二(いせい だいに)

政治の在り方、統治者としての心得について

  1. 2-1徳ある者が頂に立てば、自然と全体が整う●1_20250627
  2. 2-2心にまっすぐであれ ― 思無邪●1_20250627
  3. 2-3刑ではなく、徳で導く ― 恥を知ってこそ、秩序が生まれる●1_20250627
  4. 2-4人は節目を重ねて、自在へと近づく●1_20250627
  5. 2-5親を敬う心は、礼を尽くすことで形になる●1_20250627
  6. 2-6健康であること――それが親への最大の孝●1_20250627
  7. 2-7養うだけでは足りない ― 敬意があってこその孝●1_20250627
  8. 2-8顔に心を宿せ ― 孝は、しぐさと表情に現れる●1_20250627
  9. 2-9静かなる才は、目立たぬところに宿る●_20250627
  10. 2-10人を見抜くには、行動・動機・結果に目を向けよ●_20250629
  11. 2-11過去を学び、未来を照らす者が師となる●_20250629
  12. 2-12器のような人になるな ― 広く柔軟に生きよ●_20250629
  13. 2-13まず行動し、その後に語れ●_20250629
  14. 2-14人と広く交われ ― 利害だけのつながりに陥るな●_20250629
  15. 2-15学ぶだけでは足りず、考えるだけでも危うい●_20250629
  16. 2-16異端に走るな ― 基本を離れては害となる●_20250629
  17. 2-17「知っている」と「知らない」を、正しく区別せよ●_20250629
  18. 2-18よく聞き、よく見て、慎重に行う者に、自然と報いは集まる●_20250629
  19. 2-19正しき者を上に立てよ ― 人は誠実な者にこそ従う●_20250629
  20. 2-20上に立つ者が立派であれば、人は自然と従う●_20250627
  21. 2-21家を治めることは、国を治めることのはじまり●_20250629
  22. 2-22信と誠なくして、人は動かず●_20250629
  23. 2-23礼に現れる人の本質は、時代を超えて通じる●_20250629
  24. 2-24義を見て動かぬ者は、勇なき者である●_20250627

八佾第三(はちいつ だいさん)

礼楽(儀式と音楽)について、形式と本質の関係を論じる

  1. 3-1礼を踏みにじる者は、すべての秩序を壊す●1_20250627
  2. 3-2礼の分を越える者は、人の道を外れる●_20250629
  3. 3-3仁なき礼は空虚、徳なき音は響かず●_20250629
  4. 3-4形ではなく、心を尽くせ ― 礼の本質は誠にあり●_20250629
  5. 3-5秩序を失った文明は、未開に劣る●_20250629
  6. 3-6地位があろうと、礼を破る者は裁かれる●_20250629
  7. 3-7君子の競いは、礼に始まり礼に終わる●_20250629
  8. 3-8礼は内面を仕上げる ― 本質があってこその美しさ▲_20250629
  9. 3-9言葉に責任を持つには、証拠と裏付けが必要である▲20250629
  10. 3-10誠のない儀式は、形だけの空虚な所作にすぎない●_20250629
  11. 3-11伝統の本質を知る者にこそ、天下は治まる●_20250629
  12. 3-12見えなくとも、そこに在るものとして敬う ― まごころを尽くす祭祀の心●_20250629
  13. 3-13権力ではなく、天理に従え ― 媚びることでは何も守れない●_20250629
  14. 3-14過去をよく学び、未来を築く ― 周に学び、周に従え●_20250629
  15. 3-15真の礼は、「知っているふり」ではなく「たずねる誠実さ」にあらわれる●_20250629
  16. 3-16礼は力の誇示ではなく、心を尽くすものである●_20250703
  17. 3-17表面が廃れても、礼の心は守られるべきである●_20250703
  18. 3-18正しくあるなら、人の非難に惑わされるな●_20250703
  19. 3-19礼と忠が揃ってこそ、信頼ある関係が築かれる●_20250703
  20. 3-20喜びも悲しみも、節度があってこそ美しい●_20250703
  21. 3-21権力に迎合して軽口を叩くな ― 口は災いのもとである●_20250703
  22. 3-22偉業を成しても、品格の大きさは別の話である▲_20250703
  23. 3-23音楽は、心と社会の調和を映す鏡である●_20250703
  24. 3-24不遇とは、天が託した役割のあらわれかもしれない●_20250703
  25. 3-25音の美しさに、徳の善さが加わってこそ完全である●_20250703
  26. 3-26地位が高くても、心が伴わなければ見る価値はない●_20250703

里仁第四(りじん だいよん)

仁の実践、人との交わり方、人徳について

  1. 4-1仁ある場所に住まうこと、それが知の証●_20250703
  2. 4-2境遇に振り回されぬ心こそ、仁者の強さ▲_20250704
  3. 4-3心清き者のみ、人の善悪を見抜ける●_20250704
  4. 4-4志が仁に向かう者に、道を踏み外す心はない●_20250704
  5. 4-5名誉よりも仁を選ぶ、それが君子の生き方●_20250704
  6. 4-6本気で仁を目指す者は、行動でそれを証明する●_20250704
  7. 4-7過ちを見れば、その人の本質が見えてくる●_20250704
  8. 4-8道を悟ることができたなら、命の長さに悔いはない●_20250704
  9. 4-9志があるなら、外見や贅沢に惑わされるな●_20250704
  10. 4-10固執せず、義に従って柔らかく生きる●_20250704
  11. 4-11何を思い、何を重んじるかで、人の器は決まる●_20250704
  12. 4-12利己の行動は、人の心を遠ざける●_20250704
  13. 4-13形式よりも心――譲り合いの心なくして、礼は虚しい●_20250704
  14. 4-14評価や地位ではなく、ふさわしい人間になることに専念せよ●_20250704
  15. 4-15すべての道は「忠」と「恕」に通じる▲_20250704
  16. 4-16「正しさ」か「儲け」か――その視点が人の格を決める▲_20250704
  17. 4-17他人は鏡――善き人を学び、悪しき人に己を省みよ●_20250704
  18. 4-18諫めるにも礼あり――敬意をもって伝え、心を尽くす●_20250704
  19. 4-19親を思うとは、姿が見えぬときこそ心を通わせること●_20250704
  20. 4-20想いを受け継ぎ、すぐには変えない――それが孝のかたち▲_20250704
  21. 4-21親の年を知ることは、感謝と覚悟のあらわれ●_20250704
  22. 4-22言葉は軽く語るな――行いがともなってこそ意味がある●_20250704
  23. 4-23控えめであることは、最大の強さである●_20250704
  24. 4-24語るより、まず行う――行動が人を語る▲_20250704
  25. 4-25本物の徳は、人を引き寄せる力をもつ●_20250704
  26. 4-26忠告も度を越せば、関係を損なう●_20250704

公冶長第五(こうやちょう だいご)

優れた人材の登用について、弟子の評価など

  1. 5-1世間の評価ではなく、自分の信じた人を信じよ●_20250704
  2. 5-2人は人によって育てられる――学ぶに値する人が、己を磨く鏡となる●_20250704
  3. 5-3才能に満足せず、もっと高みを目指せ●_20250704
  4. 5-4言葉の巧みさより、誠実と中身を重んじよ●_20250704
  5. 5-5実力が伴うまで、焦らずに備えよ●_20250704
  6. 5-6勇気に火をつけるなら、まず薪を用意せよ●_20250704
  7. 5-7有能であることと、徳があることは別物である●_20250704
  8. 5-8自分を低く見るのではなく、正しく見て高みを目指す▲_20250704
  9. 5-9言葉ではなく、行いにその人の本質があらわれる●_20250704
  10. 5-10本当に強い人とは、我を捨てて信念を貫ける人●_20250704
  11. 5-11理想を語るな、理想に近づけ●_20250704
  12. 5-12高みに至るには、まず足元から――具体の実践が抽象を支える●_20250704
  13. 5-13知って満足するな、行ってはじめて身につく●_20250704
  14. 5-14身分を超えて学ぶ者こそ、真に優れた人物である●_20250704
  15. 5-15人の上に立つ者に求められる、四つの徳▲_20250704
  16. 5-16親しさの中にこそ、礼と敬意を忘れない●_20250704
  17. 5-17知とは、礼をわきまえることにあらわれる▲_20250704
  18. 5-18行動の美しさだけでは、仁者とは言えない●_202507045-
  19. 5-19思慮は大切、だが動かなければ意味がない●_20250704
  20. 5-20愚かに見える覚悟こそ、真の知者の証である●_20250704
  21. 5-21若者は原石――磨き育ててこそ、社会の宝となる●_20250704
  22. 5-22憎むべきは悪そのものであって、人ではない●_20250704
  23. 5-23正直さとは、融通のなさではなく、まごころの表れである●_20250704
  24. 5-24表と裏が異なるふるまいは、君子の道に反する●_20250704
  25. 5-25志を語ることで、自分のありたい姿を見つめ直す●_20250704
  26. 5-26自らの非を見て、心から悔い、改める勇気を持て●_20250704
  27. 5-27忠信だけでは足りない。学び続ける心が、真の成長と貢献を生む●_20250704
  28. 5-28

雍也第六(ようや だいろく)

孔子の弟子たちの人物評、資質と徳行の関係

  1. 6-1自分には慎みを、他人には寛大さを●_20250704
  2. 6-2怒りを他人に向けず、過ちは繰り返さない――真の学び舎は心にあり●_20250704
  3. 6-3金の使い方にこそ、人の品格があらわれる
  4. 6-4生まれではなく、自分の行いが自分を決める
  5. 6-5仁を持ち続けること、それこそが最も困難で尊い道
  6. 6-6人の力はそれぞれ異なる――だからこそ適材適所が必要だ
  7. 6-7断るべきときには、はっきりと断る――覚悟が人を動かす
  8. 6-8運命に逆らえなくとも、惜しむ心が人の情
  9. 6-9貧しくとも学びを喜び、志を曲げない――それが本当の賢さ
  10. 6-10「できない」のではなく、「やめている」――限界を決めているのは自分自身
  11. 6-11学びの目的は、世の中を良くするためにある
  12. 6-12人を用いるには、まずその人を見る目を養え
  13. 6-13真に偉い人は、自らの功績を誇らない
  14. 6-14見た目や口先だけでは、世の中を渡りきれない
  15. 6-15出口がわかっているなら、そこを通って出るのが道理だ
  16. 6-16見た目も中身も、どちらも揃ってはじめて真の教養人
  17. 6-17素直であること、それが人として生きる土台である
  18. 6-18知っているより、好きであること。好きより、楽しんでいること。
  19. 6-19土台なき上達はありえない――学びは基礎から
  20. 6-20正しいことを行い、見えないものに頼りすぎない。そして、損得よりも「先に難」を
  21. 6-21水のような知者、山のような仁者――どちらも人間の理想
  22. 6-22国も人も、少しの変化で理想に近づける
  23. 6-23形だけではなく、本質を保つ――本来あるべき姿を失うかれ
  24. 6-24善意も、冷静な判断と共にあってこそ本物である
  25. 6-25学びを広く、実践を丁寧に――それが人生を正しく導く
  26. 6-26世間の目より、自らの良心と天に恥じぬ行いを
  27. 6-27偏らず、過不足なく――中庸こそが最上の徳である
  28. 6-28自分がしてほしいことを、まず人に――それが仁の第一歩
  29. 6-29
  30. 6-30

述而第七(じゅつじ だいしち)

孔子自身の信念・学問姿勢・教え方について

  1. 7-1過去に学び、今に活かす。それが本当の知恵
  2. 7-2学び続け、教え続ける――それが自分の道
  3. 7-3日々、自分に問い直す四つのこと
  4. 7-4心ほどける場所を持ち、穏やかに生きる
  5. 7-5理想を夢にまで見るほどの熱意を、持ち続けたい
  6. 7-6志を立て、徳を守り、仁に生き、教養を楽しむ
  7. 7-7学ぼうとする姿勢があれば、教える側も応えるべき
  8. 7-8自ら求める姿勢がなければ、学びは始まらない
  9. 7-9心から人を思うなら、行動にも慎みが宿る
  10. 7-10衝動よりも、慎重な計画と実行を尊ぶべき
  11. 7-11富は天命。だからこそ、自分の信じる道を行く
  12. 7-12語るに慎むべきことがある。それは命と心に関わる領域
  13. 7-13心を揺さぶる芸術は、人の感覚すら変える
  14. 7-14義に悖(もと)ることには加担しない――それが孔子の信念
  15. 7-15正しき生き方にこそ、ほんとうの喜びがある
  16. 7-16易経は未来を知るためではなく、自分を正すためにある
  17. 7-17古典は人の心を養い、行いを正す土台となる
  18. 7-18学びに打ち込む心、それが私のすべてだ
  19. 7-19賢さは天性ではなく、学び続ける意志の賜物
  20. 7-20確かでないことは語らず、誠実な言葉を大切にする
  21. 7-21他人はすべて、自分を磨く鏡となる
  22. 7-22天命に生きる者は、何ものにも揺るがない
  23. 7-23隠さず、惜しまず、すべてを出し切って教えることが誠意
  24. 7-24人として大切な四つの柱を学び、実践する
  25. 7-25変わらぬ志と誠実な姿勢こそ、本物の生き方
  26. 7-26手段が正しくなければ、成果もまた正しいとは言えない
  27. 7-27創造の前に、学びと選択がある
  28. 7-28人は変わる。今この瞬間の意志を信じて向き合う
  29. 7-29「よくありたい」と思う心が、すでに仁への一歩
  30. 7-30沈黙と受容もまた、知者の姿勢である
  31. 7-31よいものに素直に感動し、喜びを共にする
  32. 7-32知っていることと、できることは違う――実践してこそ学びは活きる
  33. 7-33聖人になれずとも、学び続け教え続ける志こそ尊い
  34. 7-34本当に信じるなら、日ごろから誠を尽くすべき
  35. 7-35贅沢も倹約も、過ぎれば徳を損なう
  36. 7-36心に徳を持つ者は、おおらかで明るい
  37. 7-37真の人格者は、外は柔らかく、内に燃える火を持つ

泰伯第八(たいはく だいはち)

古代の聖人や歴史的人物への評価とその徳

  1. 8-1人知れず徳を実践する、その姿がもっとも尊い
  2. 8-2礼を忘れれば、すべては裏目に出る
  3. 8-3身体は親の贈りもの ― 最後まで大切に扱うことが孝の証
  4. 8-4死を前に語られた、為政者への三つの戒め
  5. 8-5成長に終わりはない
  6. 8-6君子とは、信じて託されるに足る人
  7. 8-7志を高く、心を広く
  8. 8-8人格は感性・理性・調和でつくられる
  9. 8-9信頼が組織と社会の基盤になる
  10. 8-10正しさも、過ぎれば乱となる
  11. 8-11才能があっても、人間性がなければ意味がない
  12. 8-12学ぶことを優先する心は、何より尊い
  13. 8-13正しき道を信じ、命をかけて貫く
  14. 8-14責任なき口出しは、慎むべき
  15. 8-15真によい音楽は、終わりまで心に響く
  16. 8-16誠実さを欠いた人間は救いようがない
  17. 8-17学びは、決して満ちることのない道
  18. 8-18真の偉大さは、声高には語られない
  19. 8-19偉大な統治は、自然の理(ことわり)に従うことから始まる
  20. 8-20国を治めるのは制度ではなく、人である
  21. 8-21私利より公益、自己より祖先と民

子罕第九(しかん だいきゅう)

孔子が滅多に語らなかった事柄とその理由など

  1. 9-1利を追うにも、心と天命が伴ってこそ価値がある
  2. 9-2本当にできる人には、どこか愛嬌がある
  3. 9-3礼は、意味を考えてこそ本物になる
  4. 9-4偉大さは、頑なさのなさに宿る
  5. 9-5天が託した道なら、誰にも消せはしない
  6. 9-6「多才」であることより、「志を貫く力」が尊い
  7. 9-7知らないことは多い。でも、今ある知を惜しまず伝える
  8. 9-8理想の世は来なくとも、志を曲げぬ覚悟がある
  9. 9-9相手の境遇に心を寄せる、それが本当の礼儀
  10. 9-10高みを仰ぎつつ、尽くしても尽くせぬ学びの楽しさ
  11. 9-11偽りの格式より、親しい者に看取られることを望む
  12. 9-12自分を磨き、良き出会いに備える
  13. 9-13君子が住めば、どこでも善き地となる
  14. 9-14本来あるべき姿に戻す。それが真の“正しさ”である
  15. 9-15特別なことはしていない。ただ、やるべきことをきちんとしている
  16. 9-16時は止まらない。だからこそ、前を向いて生きていく
  17. 9-17人は見た目に惹かれる。でも“徳”にもそれだけ惹かれていいはずだ
  18. 9-18あと一歩をやめるのも、自ら進むのも、すべては自分の意志次第
  19. 9-19学びとは、聞く情熱があってこそ深まる
  20. 9-20成長し続ける姿こそ、人の尊さを物語る
  21. 9-21芽が出ても、実を結ばなければ意味がない
  22. 9-22若い人には未来がある。だが、成果を出さねば意味はない
  23. 9-23「はい」と言うだけでは、何も変わらない
  24. 9-24自分に都合よく生きず、誤りを知ればすぐに正す
  25. 9-25志ある者は、誰にも心を奪われない
  26. 9-26比べるより、学びつづける姿勢が人を深くする
  27. 9-27本当に強いものは、冬になって初めてわかる
  28. 9-28知・仁・勇を備えた人は、迷わず、悩まず、恐れない
  29. 9-29一緒に学んでも、最後まで同じ道を歩めるとは限らない
  30. 9-30思いが真剣なら、距離なんて超えていける
  31. 9-31
  32. 9-32

郷党第十(きょうとう だいじゅう)

孔子の私生活、日常の礼儀作法やふるまい

  1. 10-1私的には控えめに、公では明確に発言する
  2. 10-2相手に応じて、話し方も変える
  3. 10-3礼儀は、心を動かす美しさになる
  4. 10-4宮殿では、一歩ごとに敬意を込めて
  5. 10-5信を預かる者の、重さを知る姿
  6. 10-6服装もまた、礼の一部である
  7. 10-7心と体を清め、神聖な場に臨む
  8. 10-8食の節度は、身と心を整える作法
  9. 10-9小さな所作にも、礼の心を宿す
  10. 10-10近しい場こそ、礼を忘れずに
  11. 10-11礼は、形だけでなく、誠意と正直さに宿る
  12. 10-12まず人の無事を問う
  13. 10-13敬は細部にあらわれ、忠は行動にあらわれる
  14. 10-14礼とは、知ったふりをせず、問いながら進むこと
  15. 10-15
  16. 10-16
  17. 10-17
  18. 10-18
  19. 10-19友との情は、かたちよりも心にこそ宿る
  20. 10-20くつろぎの中にも礼節を忘れない
  21. 10-21
  22. 10-22静かな所作に、心の落ち着きが宿る●_20250704
  23. 10-23進むにも退くにも、時を見極めて●_20250704

先進第十一(せんしん だいじゅういち)

弟子たちの能力評価、師弟関係、人間関係論

  1. 11-1洗練よりも、原点にあるまごころを
  2. 11-2心と才を備えし、孔子の十弟子たち
  3. 11-3理解が速すぎて、問いがいらない弟子
  4. 11-4家族への敬いは、沈黙にあらわれる
  5. 11-5言葉を慎む者は、信頼に値する
  6. 11-6学を愛した者、早逝にして今はなし
  7. 11-7儀礼よりも、心から尽くすこと
  8. 11-8天に見放されたと思うほどの悲しみ
  9. 11-9慟哭は、真に愛した者のために
  10. 11-10葬儀に大切なのは、形式よりまごころ
  11. 11-11まず生を学びて、死を語るなかれ
  12. 11-12弟子たちの姿に喜び、未来に案じる
  13. 11-13寡黙でも、言えば核心を突く者
  14. 11-14才能はある、しかし完成にはまだ至らず
  15. 11-15極端に走れば、それもまた未熟
  16. 11-16正義を曲げてはならぬ――弟子でも厳しく戒める
  17. 11-17欠点を知ることは、その人を育てる出発点
  18. 11-18天命に従う者と、自ら動く者――どちらも道に生きている
  19. 11-19善良さだけでは、道の奥にたどりつけない
  20. 11-20言葉が立派でも、心まで立派とは限らない
  21. 11-21性格に応じて導く、それが本当の教え
  22. 11-22師を残して、弟子が先に死ねようか
  23. 11-23忠臣を使いこなせぬ者に、彼らの価値はわからない
  24. 11-24言葉巧みに正当化するな――真の学びは軽くない
  25. 11-25志は人それぞれ、師はそれを温かく見守る
  26. 11-26

顔淵第十二(がんえん だいじゅうに)

理想の政治と君子のあり方、仁の具体的実践

  1. 12-1仁とは、自分に克ち、礼に立ち返ること
  2. 12-2仁とは、相手を敬い、自分の望まぬことを他人にしない思いやり
  3. 12-3仁の人は、行いが先。言葉は慎み、重みをもって語る
  4. 12-4己に恥じることがなければ、憂いも恐れもない
  5. 12-5運命を嘆かず、礼をもって人に接すれば、すべての人が兄弟となる
  6. 12-6静かに浸み込む悪意にも動じない者こそ、真の聡明である
  7. 12-7国を支えるのは、信義と道徳である
  8. 12-8中身も外見も、共に備わってこそ君子である
  9. 12-9民が潤えば、君も潤う。政治の本質は民を先に立てること
  10. 12-10まごころと信義を土台に、道理をもって迷いを超える
  11. 12-11名にふさわしいふるまいが、秩序と信頼をつくる
  12. 12-12裁きに必要なのは、誠実・迅速・一貫した判断である
  13. 12-13裁くより、争いのない世をつくることが理想である
  14. 12-14立場を得たなら、倦まず励み、まごころを尽くせ
  15. 12-15学んで実践し、礼をもって己を律すれば、道を踏み外さない
  16. 12-16君子は他人の美を育て、悪には加担しない
  17. 12-17政治とは、自ら正しくあろうとすることから始まる
  18. 12-18私利を求めぬ政治が、社会の乱れを正す
  19. 12-19上に徳あれば、下はこれになびく。殺すより、導く政治を
  20. 12-20名声より中身。達人とは、内に徳を備えた人のこと
  21. 12-21義を先にし、利を後にすれば、徳は高まる
  22. 12-22上に立つ者の徳が、社会全体を正す力となる
  23. 12-23友のための忠告は、誠を尽くしつつ、引き際も心得よ
  24. 12-24学びを通じて交わる友こそ、仁を育てる力になる

子路第十三(しろ だいじゅうさん)

忠と信、国家と個人の関係、弟子たちとの問答

  1. 13-1信頼される政治には、率先と継続の力が要る
  2. 13-2人を活かせば、人が集まる
  3. 13-3言葉が乱れれば、すべてが乱れる
  4. 13-4すべてを自分でやるな、信と礼が人を動かす
  5. 13-5学びは実践してこそ意味がある
  6. 13-6行動こそが、最も雄弁な命令である
  7. 13-7血を分けた国、似た者同士の政治の行方
  8. 13-8「ちょうどよい」と思える心が、人生を豊かにする
  9. 13-9数より質へ、豊かさより徳へ
  10. 13-10志ある者に、機会を与えよ
  11. 13-11善なる政治が続けば、刑罰はいらなくなる
  12. 13-12本当に良い政治も、花開くには三十年かかる
  13. 13-13己を正せぬ者に、人は導けない
  14. 13-14公(おおやけ)と私(わたくし)を混同するな
  15. 13-15一言が国を興し、一言が国を滅ぼす
  16. 13-16よい政治とは、近くを喜ばせ、遠くを惹きつけること
  17. 13-17急ぐな、小利に迷うな――大きな道を見失わないために
  18. 13-18人情にかなう「正しさ」こそ、本当の正直
  19. 13-19慎み・真面目さ・まごころを携えて、どこにいても仁を行う
  20. 13-20志をもって生きる、それが「士」である
  21. 13-21中道の友を得られぬなら、志ある者・節ある者と歩む
  22. 13-22心が定まらぬ者は、何をなしても人に信頼されない
  23. 13-23調和はしても、迎合はしない
  24. 13-24評判よりも、誰からどう思われているかを大切に
  25. 13-25君子の下では働きやすく、小人の下では働きにくい
  26. 13-26落ち着きは、いばりとは違う
  27. 13-27飾らず、ぶれず、静かに強く――そういう人は「仁」に近い
  28. 13-28熱意と優しさをもって、人と共に高め合う
  29. 13-29教養なき兵に、真の強さはない
  30. 13-30教えずして戦わせるな――それは捨てるのと同じ

憲問第十四(けんもん だいじゅうよん)

様々な道徳的問いに孔子が答える形の教え

  1. 14-1世が正しくなければ、正しく食ってはならぬ
  2. 14-2欲を抑えるだけでは、仁には届かない
  3. 14-3志ある者は、安逸を求めない
  4. 14-4正義の世では堂々と、乱れた世では賢く控える
  5. 14-5言葉は徳のあらわれであって、徳そのものではない
  6. 14-6ことさらに語らずとも、徳のある者には伝わる
  7. 14-7仁は、志をもってこそ近づける
  8. 14-8本当に愛するなら、あえて苦労させよ
  9. 14-9優れた成果は、一人ではなく“チームの力”から生まれる
  10. 14-10評価される人、語られない人――沈黙が語ることもある
  11. 14-11貧しさの中で心を保つことこそ、最も難しい
  12. 14-12人にはそれぞれの“器”がある
  13. 14-13完成された人格は、徳・才・礼が調和してこそ
  14. 14-14評判は真実の一面、だがすべてではない
  15. 14-15言葉が控えめでも、態度に強引さがあれば信はない
  16. 14-16謀略よりも、正道に立ってこそ真の覇者
  17. 14-17忠義だけが“仁”ではない。大義のために生きる仁もある
  18. 14-18小さな忠義よりも、天下を安んずる大きな仁
  19. 14-19自分の地位を脅かすことを恐れず、有能な者を引き立てる
  20. 14-20組織の継続は、トップの徳より現場の人材
  21. 14-21大言壮語に恥じぬ者は、実行とは無縁である
  22. 14-22正道を貫くこと、それが臣としての責務である
  23. 14-23誠実に仕えることが、まっすぐな進言を可能にする
  24. 14-24志ある者は向上し、利を追う者は堕落する
  25. 14-25学びの本質は「内に向かう心」
  26. 14-26使者とは、主の顔であり、己の力を問われる役職である
  27. 14-27立場をわきまえる者こそ、信頼される
  28. 14-28君子は「立場」をわきまえる
  29. 14-29言葉が行いを越えるとき、それは恥である
  30. 14-30向上の道にある者は、常に「足りぬ」と思う
  31. 14-31批評より修養を――君子は評価より実践に努める
  32. 14-32評価を求めず、実力を磨け
  33. 14-33疑わずに信じ、見抜く力を持つ者こそ真の賢者
  34. 14-34世に仕えようとするのは、自己主張のためではない
  35. 14-35生まれつきより、鍛え上げた徳をこそ評価せよ
  36. 14-36恩には恩を、怨(うら)みには正しさをもって返す
  37. 14-37運命を責めず、人を責めず、自らを磨き続ける
  38. 14-38悪意に動じず、ただ“道”を信じて歩む
  39. 14-39賢者は、時を見て退く
  40. 14-40できるかどうかではなく、「やるべきかどうか」で動く
  41. 14-41融通もいいが、志を捨てては生きる意味がない
  42. 14-42哀しみに礼をもって応える――死を悼むことで政治も整う
  43. 14-43礼を重んじる者のもとに、人は自然とついてくる
  44. 14-44自分を磨くことが、世を照らす第一歩
  45. 14-45時には厳しく叱ることも“仁”のかたち
  46. 14-46人は、急いで大人になろうとせず、礼から学ばねばならない

衛霊公第十五(えいれいこう だいじゅうご)

当時の政治・諸侯・人物に関する見解

  1. 15-1困っても取り乱すな。必ず道は開ける
  2. 15-2本質を貫く
  3. 15-3相手の状態に適切な愛ある励ましをしたい
  4. 15-4人材をうまく機能させれば天下は治まる
  5. 15-5誠実な言葉とまじめな行いによって思い通りになる
  6. 15-6信念を貫く者、時を見て動く者 —— どちらも尊い
  7. 15-7人をよく選んで話せ —— 信頼と沈黙を見極める知恵
  8. 15-8仁の道は我が身より尊い時がある —— 命より大切なもの
  9. 15-9師と友をよく選んで仁を磨け —— よき人間関係が、自分をつくる
  10. 15-10過去を含め、各国のよいところを学んで取り入れる
  11. 15-11先のことを見通し配慮しなければならない
  12. 15-12徳よりも色が好きな人ばかりというのは困ったことだ
  13. 15-13優秀な人を推せんするのも上の位の者の務めである
  14. 15-14自分に厳しく、他人に優しく
  15. 15-15問題意識のない者は教えようがない
  16. 15-16時間を無駄にするな
  17. 15-17君子は誠実に義を成し遂げる
  18. 15-18いつも自分のことを反省しろ
  19. 15-19死んでから評価されるようにがんばりたい
  20. 15-20君子は何事も自分に原因があると反省する
  21. 15-21君子は泰然と生きる
  22. 15-22君子は見た目だけでは判断しない
  23. 15-23他人の心を自分の心のように推しはかって気を遣え
  24. 15-24軽々しく人をそしったり、ほめたりしない
  25. 15-25よい風習は残していきたい
  26. 15-26小さなことをがまんできなければ、大きな目的は達成できない
  27. 15-27自分で必ず確かめる
  28. 15-28道(道徳)は自分次第である
  29. 15-29本当の過ちとは過ちを改めないこと
  30. 15-30先達や他人に学んで進歩する
  31. 15-31学問ができるようになれば、食(職)は向こうからやってくる
  32. 15-32人の上に立つ者は知慮に優れているだけではいけない
  33. 15-33小さな事ができなくても悔やむことはない
  34. 15-34もっと積極的に仁の道に進もう
  35. 15-35仁の実践においては、師に遠慮してはいけない
  36. 15-36正しい道理のことについては譲らなくていい
  37. 15-37まずは自分の仕事をきちんとする
  38. 15-38教育で人は違ってくる
  39. 15-39価値観、信条の違いは埋まるものではない
  40. 15-40相手によく理解できない言葉や文章はよくない
  41. 15-41身体の不自由な人への心くばりがそのまま作法となる
  42. 15-42

季氏第十六(きし だいじゅうろく)

礼の形骸化と儒家批判、権力者への風刺

  1. 16-1職務に全力を尽くし、余計な言い訳はやめよう●_20250702
  2. 16-2政(まつりごと)の筋を正さねば、国は乱れる●_20250702
  3. 16-3権力の筋を外せば、いずれ衰える●_20250702
  4. 16-4友を選ぶことは、自分の人生を選ぶこと●_20250702
  5. 16-5何を楽しむかで、その人の未来が決まる●_20250704
  6. 16-6目上の人と話す時こそ、言葉に慎みを●_20250704
  7. 16-7年齢によって、戒めるべき欲望は変わる●_20250704
  8. 16-8敬意なくして、人は徳を積めない●_20250704
  9. 16-9学ばぬ者は、救いようがない●_20250704
  10. 16-10君子の品格は「九つの思い」から生まれる●_20250704
  11. 16-11志を貫く人は多く語られるが、ほんとうに実行する人は少ない●_20250704
  12. 16-12富は一時、徳は永遠●_20250704
  13. 16-13君子の愛は公平で、私情に流されない●_20250704
  14. 16-14呼び方には、その人と立場への敬意が宿る●_20250704

陽貨第十七(ようか だいじゅうしち)

悪政や奸臣への警戒、弟子への教訓など

  1. 17-1無礼に怒らず、機転と柔らかさでかわすのが君子の器
  2. 17-2才能の差より、学びの差が人を分ける
  3. 17-3変われるか否かは「学ぶ意志」にかかっている
  4. 17-4正論に耳を傾け、素直に認めることが君子の器
  5. 17-5理想を実現する場があるなら、ためらわず飛び込め
  6. 17-6「仁」とは、五つの徳を実践すること
  7. 17-7諌めの言葉に耳を傾けつつ、自らの信念も貫く
  8. 17-8徳は、学んでこそ本物になる
  9. 17-9詩を学べば、心と教養が深まる
  10. 17-10基本を学ばなければ、その先は見えない
  11. 17-11礼や音楽の本質は、形ではなく「心」にある
  12. 17-12見かけ倒しの人間は、内実のないこそ泥と同じ
  13. 17-13八方美人は、徳を損なう“偽善者”である
  14. 17-14うわべの知識を流すだけでは、徳を捨てるのと同じ
  15. 17-15志の低い人物と共に働けば、身を滅ぼす
  16. 17-16欠点にも“美質”があった時代を忘れてはならない
  17. 17-17口先と笑顔だけの人に、真の「仁」はない
  18. 17-18正しいものがゆがめられ、悪が力を持つことを憎む
  19. 17-19教えは、言葉よりも“姿”にあらわれる
  20. 17-20会わないことにも、教えと意図がある
  21. 17-21喪とは形式ではなく、親への深い恩に応える“心の時間”
  22. 17-22働かず、学ばず、考えず ――それは人として最も惜しい生き方
  23. 17-23勇気は「義」によって初めて価値あるものとなる
  24. 17-24君子であっても、憎むべき者はいる――“憎しみ”の背後にある倫理
  25. 17-25教養も節度もない者は、近づいても遠ざけても難しい
  26. 17-26四十にしてなお人に嫌われる者は、もう改まりようがない

微子第十八(びし だいじゅうはち)

隠遁した賢人たちへの評価、道を守る覚悟

  1. 18-1仁の実践にはいろいろなやり方がある●_20250627
  2. 18-2今の場所でがんばってみる(正しい道を通すことをあきらめない)●_20250628
  3. 18-3まずは待遇よりも志があるかが大切だ●_20250702
  4. 18-4政治よりも美女を好む主君には仕えない●_20250702
  5. 18-5批判する者には自分の思いを語りたい●_20250702
  6. 18-6志を語り合い、世を共に生きる覚悟●_20250702
  7. 18-7乱世にあっても、志の義を捨てない●_20250702
  8. 18-8志に生きるにも、時と理に応じて歩む●_20250702
  9. 18-9政が乱れれば、文化もまた離れていく●_20250702
  10. 18-10理想のリーダーに求められる四つの心得●_20250702
  11. 18-11盛徳の世には、才徳の士が集まる●_20250702

子張第十九(しちょう だいじゅうきゅう)

子張と他の弟子たちの問答、学びの心構え

  1. 19-1機に命を惜しまず、利に義を問う。これぞ士の道
  2. 19-2徳は広く、信念は深く。中途半端では道は成らない
  3. 19-3交わりは選別よりも包容。君子の姿勢は人を閉ざさない
  4. 19-4小さな技より、大きな道。君子は本筋を見失わない
  5. 19-5毎日一歩、毎月振り返る。それが本当の学び好き
  6. 19-6広く学び、深く志し、熱心に問うて、身近に考える。仁はそこに宿る
  7. 19-7君子も職人のように、ひたむきに道を究める
  8. 19-8君子は過ちを飾らず、小人は過ちを取り繕う
  9. 19-9君子は威厳・親しみ・厳正の三つを兼ね備える
  10. 19-10信なくして、導きも忠告も届かない
  11. 19-11礼儀の形より、心の根本を忘れない
  12. 19-12人には人の道の歩み方がある。君子の教えは一様ではない
  13. 19-13実務と学びは車の両輪。余力あるときに互いを磨け
  14. 19-14喪には形式よりも、心からの哀しみを尽くすことがすべて
  15. 19-15才能があっても、誠と情がなければ仁には至らない
  16. 19-16見た目は立派でも、内面が伴わなければ共には歩めない
  17. 19-17真の感情を尽くせるのは、ごく限られたとき――親を失ったとき
  18. 19-18本当の孝とは、父の人を用い、父の方針を継ぐことにある
  19. 19-19人を裁くときこそ、哀れみの心を忘れてはならない
  20. 19-20身を置く場所が、評判を決める。君子は悪名の集まる所を避けよ
  21. 19-21君子の過ちは隠さず、改めることで信を得る
  22. 19-22学びは人からも、時代からも、あらゆるところから得られる
  23. 19-23孔子の偉大さは、簡単に見えるものではない
  24. 19-24真に偉大な存在は、悪口では曇らない
  25. 19-25孔子の偉大さは天に昇るほど。私など到底及ばない

堯曰第二十(ぎょうえつ だいにじゅう)

堯の言葉に始まる、徳と天命に関する教えの集大成

  1. 20-1権力者に求められるのは、徳と責任の覚悟●_20250627
  2. 20-2
  3. 20-3
  4. 20-4政を担う者は、徳で導き、悪を避ける●_20250627
  5. 20-5真の君子に必要な「三つの知」●_20250627

人間(孟子)

  1. 利益を求める前に、仁義を貫け●_20250602
  2. 利を先にすれば、やがて国が滅ぶ●_20250602
  3. 真の仁義は、人を見捨てず、忠を尽くす=徳治の実践原理●_20250602
  4. 賢くあってこそ、真の楽しみがある●_20250602
  5. 人とともに楽しむ者こそ、真に楽しめる●_20250602
  6. 独りの楽しみには、本当の喜びはない●_20250602
  7. 善意だけでは民はついてこない●_20250602
  8. 五十歩百歩――本質が同じなら違いはない●_20250602
  9. 王道とは、民の生を養い、死を悼む道である●_20250607
  10. 民の暮らしを満たせば、王者の道は自然と開ける●_20250608
  11. 民の死を自らの責任とみなす王に、人は自然と集まる
  12. 政治で民を殺すのは、刃で殺すのと同じである
  13. 飢える民がいる限り、王は民の父母とは言えない
  14. 生きた民を飢えさせる政治は、人形よりも残酷である
  15. 仇を討って恥を晴らしたい――それは本当に「王の道」か?
  16. 小国でも、仁政を行えば大国に勝つ
  17. 仁ある者には、敵などいない
  18. 天下を得るのは、仁を好み、人を殺すことを憎む者である
  19. 民は、仁ある王を水のように自然に求める
  20. 知りたいことではなく、知るべきことを話す――孟子の対話術●_20250608
  21. 相手の心に“仁”を見つけ、それを伸ばすのが本当の導き
  22. 自分の“良心”を肯定されたとき、人は耳を傾け、笑顔になる●_20250608
  23. たとえ一つで、人の心は解きほぐれる
  24. 「できない」のではない。「やろうとしない」だけである●_20250608
  25. やらないことを「できない」と言ってはならない
  26. 思いやりは「内から外へ」――そして、常に自分の心を測り直すこと
  27. 木に登って魚を捕ろうとするような、誤ったやり方では何も得られない
  28. 誤った手段は成果を遠ざけ、やがて破滅をもたらす
  29. 仁政を行えば、天下は自然と集まる
  30. 安定した暮らしがなければ、安定した心も育たない
  31. 教育や道徳の前に、まず民を飢えさせないこと
  32. 豊かな生活基盤と教育が、王者への道をつくる
  33. 音楽を愛する王は、民を和らげ、国を治める道を開く
  34. 一人で楽しむより、皆で楽しむ音楽に心が向くなら、その王は仁政に近づいている
  35. 自分だけが楽しむ王に、民は苦しみを覚える
  36. 民と喜びを共にする者こそ、真の王に近づく
  37. 民と共に使えば「小さい」と言われ、独占すれば「大きすぎる」と非難される
  38. 民の声は誤らない——その不満には理由がある
  39. 仁者は天を楽しみ、智者は天を畏れる——礼をもって交わる者が国を保つ
  40. 刀に手をかけるのは匹夫の勇、民を安んずるのが王者の大勇
  41. 大勇とは、天下の横暴を怒り、民を救う決意である
  42. 民と喜びも悲しみも共にする王こそ、王道を歩む者である
  43. 君主の遊びもまた、民のためにある——それが先王の姿である
  44. 流連荒亡に溺れるか、先王の道を歩むか——王自身が選ぶべきである
  45. 諫言は責めではなく、共に喜ぶための忠誠のしるし
  46. 明堂を壊すか残すか、それは“王道を行う覚悟”があるかどうかで決まる
  47. 仁政の出発点は、弱き者を思いやる心にある
  48. 財貨を好むならば、民とともに好め——そこに王者の資格がある
  49. 好色もまた人の本性——それを民と共にすれば、王者の道を妨げはしない
  50. 国を治める責任から逃れることはできない
  51. 人事は信頼の基盤、軽んじれば国は揺らぐ
  52. 「賢人」の評価は、民の声と自らの目で定めよ
  53. 王の資格を失えば、ただの一人の人にすぎない
  54. 正しい道は、都合で捨てるものではない
  55. 戦で勝ったからといって、奪ってよいとは限らない
  56. 民の心が伴わぬ統治は、必ずや災いを呼ぶ
  57. 正義ある統治に、恐れは要らぬ
  58. 戦の勝利ではなく、仁政こそが真の支配の鍵
  59. 心が離れた軍は、いくら兵を揃えても勝てない
  60. 結果に怒る前に、自らを省みよ
  61. 小国が生き残る道は、民とともに仁を守ること
  62. 善を貫くことが、未来をひらく道となる
  63. 自らを守るために、民を犠牲にしてはならない
  64. 軽々しく周囲に流される者に、リーダーの器はない
  65. 間違いを正すには、知と礼を尽くした言葉で
  66. 人の思惑を超えて、すべては天のなすところ
  67. 人を安易に評価してはならない:本質は立場ではなく志に宿る
  68. 歴史を見抜く眼を養う:名声の陰にある“志の到達点”を見よ
  69. 英雄の業績は「時代と環境」によって制約される
  70. 好機を逃すな:行動には「時の勢い」が不可欠である
  71. 苦しむ民には仁が沁みる:徳は、最も速く伝わる力である
  72. 心の成熟が、行動に静けさを与える●_20250608
  73. 恐れなき心は鍛えることができる●_20250608
  74. 真の勇とは「自らに問うて正しければ恐れず進む」ことである
  75. 志が正しければ気は従う。しかし、気もまた人を動かす
  76. 浩然の気:天地に満つる、義の積み重ねから生まれる力●_20250602
  77. 言葉を知るとは、その人の心を見抜くことである●_20250602
  78. 「聖人」など思いもよらぬこと――称賛されてもおごらぬ心●_20250602
  79. 偉人を分けて比べるなかれ――人の価値は簡単に測れるものではない
  80. 時と場を見極め、柔軟に道を歩む――それが孔子の生き方
  81. 唯一無二の存在、それが孔子である
  82. 同じ人間とは思えぬほど――孔子の徳の高さと、時代を越える存在感
  83. 人の上に立つ者よ、力でなく徳で人を服せよ
  84. 侮られたくないなら、まず己を治めよ●_20250608
  85. 禍も福も、自分の行いが招くもの
  86. 民が悦ぶ国づくりとは、軽い税と公正な人材登用から始まる
  87. 民に慕われれば、敵などいなくなる
  88. 人には誰しも“忍びざるの心”がある
  89. 惻隠の心なきは人にあらず
  90. 四端は徳の芽――拡げ育てれば、天下をも保てる●_20250608
  91. 技術は人を作る。ゆえに職は慎んで選べ
  92. 仁に生きることは、最も誇り高き選択である
  93. 他人を責めず、己に返れ
  94. 善を共にすること、これ君子の最上の道●_20250608
  95. 人との関わりは、徳をもって選べ●_20250609
  96. 「汝は汝、我は我」
  97. 君子の道は「潔癖すぎず、放縦すぎず」●_20250608
  98. 有利な時期や地の利よりも、人の心がひとつになる力が勝る
  99. 道を貫く者には人が集まり、信を失った者は孤立する●_20250608
  100. 状況に応じて、礼を守るためにあえて仮病を使うこともある●_20250608
  101. 形式ではなく、筋を通すために「意地」を張るときもある
  102. 真の敬意とは、信念に裏打ちされた言動にあらわれる
  103. 人の価値は地位ではなく、徳の高さで測られる
  104. 真のリーダーは、師を呼びつけず、学びに赴く謙虚さを持つ
  105. 援助を受けるかどうかは、金額ではなく、関係性と状況によって判断する
  106. 君子は、必要な支援は受けても、私利のための金品には屈しない
  107. 小さな役目でも怠れば処罰される。それ以上の立場なら、なおさら責任は重い
  108. 自分に任された人々が苦しんでいるなら、それを見過ごすのもまた罪である
  109. 相手を責めず、気づかせることで自覚と反省を引き出すのが、賢者の話術
  110. 自分の立場をわきまえ、理にかなった自由な進退を貫く
  111. 人には役割があり、それを越えて干渉しないこともまた賢さである
  112. 本当に尊敬できる師とは、疑問をぶつけることのできる相手である
  113. 葬儀は形式ではなく、親を思う子の心を表すものである
  114. 個人的な問いであっても、道に背くことにははっきりと異を唱える
  115. 言葉には責任が伴う──問われた場に応じて語るべき「道理」の重さ
  116. ごまかしの弁解は、真の反省を遠ざける
  117. 過ちを認めて改めるのが君子であり、それを誤魔化すのは小人である
  118. 人を変えようとする努力にも、見切りをつける覚悟が必要である
  119. 志を金銭で買おうとすることこそ、最大の侮辱である
  120. 市場とは本来、公平な交換の場であり、独占は社会を壊す
  121. 誠意は言葉ではなく、行動と覚悟で示すもの
  122. どんなに誠を尽くしても、悪く言う者は必ず現れる
  123. 志を果たせず去る時も、礼と敬意を失わないのが君子の道
  124. 志ある者は、憂うことはあっても、不機嫌にはならない
  125. 志が定まらないうちは、禄(ろく)を受け取るべきではない
  126. 大きな志を持ち、初めに大いに奮発せよ
  127. 親を失ったとき、心を尽くす礼で応える
  128. 真に改めるには、己を変え、先例を超える覚悟が要る
  129. 徳は風のように下を動かす。始まりはすべて自分から
  130. 真心を貫けば、人の心は自然と動く
  131. 民の生活を安定させよ。道徳はその上に成り立つ
  132. 税は民の苦しみに寄り添ってこそ、仁政となる
  133. 教えを興し、国を新たにせよ。仁政の完成は文化にあり
  134. 人は互いの役割で生きる。仁政は仕組みと信頼から始まる
  135. 制度は設計だけでなく、実践で完成する
  136. 良き政治には人が集まる。徳ある君主のもとにこそ
  137. 思想を軽々と乗り換えるな。学びには深き根を持て
  138. 人は一人で生きられない。社会は互いに支え合っている
  139. 政治は分担で成り立つ。心を労する者、力を労する者
  140. 現実には、耕したくても耕せない時がある
  141. 衣食が足りて初めて、教えが活きる
  142. 天下のために人を得る。これが最大の「仁」である
  143. 師を裏切るな。真の学びは忠と信から生まれる
  144. 師を慕うとは、形ではなく心で続けること
  145. 変わるなら、正しい方向へ。進むべきは高きところ
  146. 平等とは、差を認めることから始まる
  147. 他の思想に向き合い、正しさをもって論破せよ
  148. 思想に軸がなければ、行動はぶれる
  149. 道理にかなった真心は、人の心を動かす
  150. 正しさを貫く覚悟は、礼を守るところにあらわれる
  151. 曲げた己には、他人を正す力は宿らない
  152. 真の大丈夫は、仁・礼・義を貫く人
  153. 真の君子は、仕えるべき君を待ち続ける
  154. 士が位を失うとは、国家が祀りを失うこと
  155. 道に背いた仕官は、恥ずべき近道
  156. 士が受ける食禄に価値はあるのか
  157. 志にではなく、成果に報いる
  158. 王道とは、民のために正義を貫くこと
  159. 民が望んだ征伐、それが王道の戦い
  160. 王道は、武力を超えた徳の力で民を動かす
  161. 君主の徳は、身近にいる人の徳によって決まる
  162. 誇りと節義を守ることが、君子たる者の基本
  163. 間違いと知ったなら、すぐに正すのが義である
  164. 弁論は好みではなく、時代の混乱が求める応答である
  165. 正しき王道は、乱世の中から誕生する
  166. 筆の力で世を正す ― 孔子が『春秋』を記した理由
  167. 世に乱説あふるるとき、正しき道を守る者が要る
  168. 天命を受け継ぎ、聖人の志を継ぐ者として
  169. 見た目の節操より、その本質を問え
  170. 真の節操とは、人倫を尊び、情理をわきまえること
  171. 正しい政治は、先人の道を実践してこそ成り立つ
  172. 才能を尽くし、規範に学ぶ。そこに真の知恵が宿る
  173. 上に立つ者には、徳がなければならない
  174. 悪しき前例はすぐそばにある。君主こそ、仁を学ばねばならない
  175. 不仁を好みながら滅亡を恐れるのは、酔いを嫌って酒を飲むようなもの
  176. すべては己に反(かえ)って求めよ。心を正せば、天下は自然と従う
  177. 天下の根は己にあり。まず自らを正すことがすべての始まり
  178. 徳は水のごとく、身を正せば自然と広がる
  179. 道あるところに徳の序列が生まれ、道なきところに力の序列が生まれる
  180. 天命は徳ある者に降り、仁には誰も敵わない
  181. すべての滅びは、自らの行いに始まる
  182. 天下は「民の心」から始まる。信なくして統治なし
  183. 仁は備えるもの。備えなければ、時が来ても手遅れになる
  184. 自暴自棄は、心の崩壊から始まる
  185. 大切なことは、いつも目の前にある
  186. 誠を尽くせば、必ず人の心は動く
  187. 長老を敬う者のもとに、天下の人は帰する
  188. 君主に媚びて民を苦しめる者は、最も重い罪を負う
  189. 瞳は心の鏡である。人の本心は、目にあらわれる
  190. 真の「恭」と「倹」は、内からにじみ出るもの
  191. 天下は手で救えぬ。救うべきは「道」によってである
  192. 親子に最も必要なのは「恩愛」であり、「正しさ」ではない
  193. 仕えることの根本は「親に仕える」ことであり、守るべきものの第一は「自分の身」である
  194. 親に仕えるとは、身体を養うだけでなく、志を汲んで満たすことである
  195. 国を正すには、まず「君」を正せ。その力は、大徳の人物にしかない
  196. 評判は風のようなもの。誉められても驕らず、けなされても挫けず
  197. 実行する覚悟なき言葉に、重みはない
  198. まだ道を極めてもいないのに、すぐ“先生ぶる”ことこそ、人間の大きな落とし穴
  199. 愛弟子でも、礼を欠けばきちんと叱る。それが本物の師の姿
  200. 聖賢の道を学んだ者が、ただ“食べるため”に従うとは情けない
  201. 親不孝の最大は「子を残さぬこと」――血の断絶は家の断絶
  202. 孝と悌――その喜びは、やがて「手の舞い足の踏むところを知らず」へと至る
  203. 親に認められぬ成功は、草やあくたと同じ――「大孝」は家庭と天下の両立にある
  204. 昔から正しい道を行うことは変わっていない
  205. 大局的に考え実践することも忘れたくない
  206. 自分の相手の見方次第で相手も変わる
  207. 君の礼遇が厚いと臣もそれに応えるようになる
  208. 仇やかたきと思われる君主となってはいけない
  209. 大きな問題のある君からは去る
  210. トップが立派な人であれば国や組織も良くなる
  211. 本当の礼、本当の義がわかる人間になる
  212. 徳や才能は人のために役立つために与えられている
  213. 人には、してはならないことがある
  214. 人の悪口を言うのは楽しいかもしれないが、後の患いもあるのでほどほどにする
  215. 孔子は中庸の人であった
  216. 大人は「言うこと必ず信、行うこと必ず果」と決めつけない
  217. 大徳の人は赤ん坊のような純真さを失わない
  218. 親孝行は当たり前のことであり、親の葬儀は大事な節目である
  219. 自得したことが何をするにも根源となる
  220. 詳しく学ぶのは、正しい要点を理解するためである
  221. 人を服させたいという私心から善を施しても王者にはなれない
  222. 賢者が登用されないのは不吉なことである
  223. 君子は自分の実力以上の名声、評判を恥じる
  224. 仁義の有無が鳥、けものと人間の異なる点である
  225. 旨酒を憎んで善言を好む
  226. 『春秋』は孔子の大義名分
  227. 孔子に私淑する
  228. 大義の勇と匹夫の勇
  229. 歴史上のことを挙げて会話を楽しむ
  230. 生まれつきの美人才人より、生まれてからの磨きが大切である
  231. 過去の経験、事実を正しく素直に見る
  232. 礼はおべっかに優先する(孟子の意地)
  233. 人を愛する者は常に人に愛される
  234. 君子には終身の憂いはあっても一朝の患いはない
  235. 立場が変わって違うことをやっても道は同じである
  236. 自分の正しい評価基準を持つ
  237. 善を責むるは朋友の道なり
  238. 自分の先師筋の思考をよく知る
  239. 自分の先師筋の行動をよく理解する
  240. 聖人といわれる人も同じ人間である
  241. 富貴利達ばかりを求めて生きる人にはなりたくない
  242. 親を怨むことなく、なお慕う――舜のまごころ
  243. 目をくらませる富貴の幻想――その背後にある恥を知れ
  244. 親に愛されずとも、なお慕う――舜に見る「大孝」の心
  245. 人としての道を守るため、時に「告げない勇気」も孝の一つ
  246. 殺意さえも超える情――兄弟を憂い、兄弟と共に喜ぶ舜の心
  247. 君子は道に従って信じ、偽らずに喜ぶ
  248. 君子は、怒りも怨みも留めぬ――弟を富貴にする「真の親愛」
  249. 親しみを絶やさず、権力は預けず――仁義を成すための聖人の知恵
  250. 「二人の天子」はありえない――天下安んじるための秩序と理
  251. 言葉に囚われず、心で読む――『詩経』の真意を汲み取ること
  252. 天下は授けるものにあらず――天は言わず、行いで応える
  253. 民が望むところに天意が宿る――舜の即位と天命の可視化
  254. 天下は「子」か「賢」か――天が選ぶのはその時ふさわしき者
  255. 天命は人の力を超えて働く――徳のみでは天下を得られぬ理由
  256. 位を譲るも、継がせるも――すべては天の義にかなう道
  257. 義に非ずんば取らず――伊尹に見る「志の潔さ」
  258. 先覚者とは何か――義のために世に出る決意
  259. 世を正すには、まず己を正す――潔き身こそ聖人の根本
  260. 礼と義をもって仕え、天命を待つ――孔子の潔い進退
  261. 人の価値は、誰と交わるかで見えてくる
  262. 検証なき噂は信じるに足らず――百里奚の「賢」と「恥」をめぐって
  263. 伯夷の風に触れれば、誰もが心を正す
  264. 先覚者として生まれた使命を果たす――伊尹の自覚と責任
  265. 他人がどうであれ、自分の道を正しく歩む――柳下恵の潔い生き方
  266. その時その場にふさわしく――孔子の柔らかな進退の道
  267. 清廉・責任・調和――すべてを調和した聖人、孔子こそ「集大成」
  268. 技と徳、始まりと終わり――孔子は集大成のリーダー
  269. 歴史の破棄は制度の崩壊につながる――孟子の嘆き
  270. 権威と秩序を生む階層制――周の爵位制度の合理性
  271. 土地が示す政治秩序――徳と位に応じた領土制度
  272. 序列と職責に応じた報酬――周制に見る“正当な格差”の設計
  273. 小さな国でも秩序は守られる――伯の国における格差と保障の調和
  274. 小国でも貫かれた礼の制度――子・男の国における俸禄の縮図
  275. 百畝の田が養う命――農と官の公平な連動
  276. 友とは「徳」でつながるもの――身分や出自は挟まない
  277. 真に賢者を尊ぶとは――友として終わるな、共に治めよ
  278. 天子といえども、賢者には敬意を――「貴を貴ぶ」と「賢を尊ぶ」は同じ道理
  279. 恭をもって受ける――義を問いすぎて礼を失うな
  280. 出所が悪ければ、どれほど礼を尽くされても受け取ることはできない
  281. 不義にも段階がある:すべてを盗人扱いするのは極論である
  282. 孟子が説く「仕える意味」と「職業倫理」
  283. 士(知識人)が仕えぬ諸侯に身を寄せてよいのか?
  284. 賢者に対する「形式的な厚遇」とは何か?
  285. 真に賢者を養うとは、形式ではなく敬意と実をもって遇すること
  286. 賢者は呼びつけるものではない――礼にかなう距離と気高さ
  287. 君と賢者は友にあらず――地位と徳の秩序をわきまえる
  288. 義は道、礼は門――正しき道を歩む者は、形式にも魂を求める
  289. 古人を友とする――尚友のこころ
  290. 卿たる者の覚悟――諫め、改め、あるいは去る
  291. 人の本性は仁義に通ず――それを否定する言葉こそが害となる
  292. 人の本性は善――外力による歪みであって、本性ではない
  293. 本性(性)を曖昧にするな――議論を貫く知恵と気概
  294. 仁と義はともに心のはたらき――人間の道徳は本性に根ざす
  295. 義もまた内にある――場面ごとの行動の違いは心の働きの表れ
  296. 人の本性は善――迷わせるのは外の力にすぎない
  297. 美徳は生まれつき内にある――仁義礼智は本性のあらわれ
  298. 聖人も我らと同じ本性を持つ――違いは環境と努力にある
  299. 心もまた共通の好みを持つ――理と義は味や音と同じように“うまい”もの
  300. 本性は損なわれても消えない――見た目の姿に惑わされるな
  301. 本性は養わなければ表れない――“平旦の気”を失えば禽獣と同じ
  302. 善は育ててこそ活きる――放っておけば消えてしまう
  303. 志が定まらなければ、何事も成らない――“打ち込み”の大切さ
  304. 義は命より重い――生きることよりも正しくあることを選ぶ
  305. 義は万人の心に宿る――生命より重い価値を、私たちは知っている
  306. 本心を売ってまで得る富に価値はない――義に反する大禄は受けるな
  307. 学問とは“失った心”を取り戻すこと――仁は心、義は進むべき道
  308. 恥じるべきは“心のゆがみ”――大切なものを見誤るな
  309. 自分の育て方を知らずして、どうして生きられるか――“身を養う”という根本課題
  310. 養うべきは“欲”ではなく“心”と“志”――大人と小人の分かれ道
  311. “小を養いて大を失うな”――口腹とともに心志を養え
  312. 大人物と小人物を分けるもの――「心を立てる」ことがすべての分岐点
  313. “爵位”にも二つある――天が授ける徳と、人が与える地位
  314. 地位ではなく“内なる徳”こそが真の貴さ――人爵と天爵の違いを知る
  315. 仁は必ず不仁に勝つ――問題は“量と継続”にある
  316. “仁”は育ててこそ価値がある――未熟な善意は無価値に等しい
  317. 仁義を眼目とせよ――道を学ぶ者の“的”を見失うな
  318. 議論のための議論に対処するのは難しい
  319. 極端なことで比較するのはおかしい
  320. やろうと実践していけば、どんな目標とする人にもなれる
  321. 自分で実践していく熱意を持て
  322. 親を大事に思う心
  323. 物事の根本を考えて説く
  324. 利益ばかりを考えているといずれだめになる
  325. 礼物より礼儀を重んじる
  326. 目指すは同じ仁でもやり方はそれぞれある
  327. 賢者政治登用の意味
  328. 覇者は王者に対する罪人である
  329. 五人の覇者は三人の王者の罪人である
  330. 五ヵ条を犯した今の諸侯は覇者の罪人である
  331. 今の大夫は今の諸侯の罪人である
  332. 民を教育もしないで戦争に駆り立てることの罪
  333. 侵略戦争がいけない理由
  334. 富国強兵策より王道政治を目指せるのが良臣である
  335. 適正な税率のすすめ
  336. 自分のところだけがよければ良いという考えをしてはいけない
  337. 一つの小さなことにこだわりすぎない
  338. 人の話を聞くことのできる善人が国、組織を良く治める
  339. 君子が仕える場合と辞めて去る場合
  340. 大人物になる人には多くの試練、困難が与えられる
  341. 教えることを断るという教え方もある
  342. 心を尽くして天命を待つ
  343. 正しい天命を素直に受ける
  344. 求めれば得られるもの
  345. 地位や形式がなくとも、心を欠いた者に価値はない
  346. 道理を知らずして行うことは空虚である
  347. 恥を知らなければ、人としての価値を失う
  348. 恥を感じない者は、真の人間にはなれない
  349. 権勢があっても、敬と礼を忘れてはいけない
  350. 栄達しても謙虚に、困窮しても徳を重んじる
  351. 他者に頼らず、自ら発奮して行動を起こす
  352. お金は大切だが、それよりも大事なものがある
  353. 正当な事業のための苦労は、民を怨ませない
  354. 王者の徳は、民を長く導く力となる
  355. 言葉よりも評判、法令よりも徳で治める
  356. 良知・良能を広め、天下に行き渡らせる
  357. 舜の偉大さは、善に対する無限の進取の心にある
  358. ならぬことはならぬ、それが君子の道
  359. 逆境こそが人を成長させる
  360. 大人を目指す
  361. 君子の三つの楽しみ
  362. 君子の本性は天から与えられ、初めから定まっている
  363. 老人を大切に養う政治には、仁人が集まる
  364. 老人には暖かい服と十分な食事を
  365. 十分に豊かな生活が仁を育む
  366. 一歩一歩積み重ねなければ目的には達しない
  367. ひたすら善を為すことが聖人の道
  368. 臨機応変に判断して最適な処置を取る
  369. 欲望にとらわれず、正しい判断をする
  370. 地位のために志を変えてはいけない
  371. 志ある者は、達成するまでやめてはならない
  372. 借りものは、いずれ返すべきものである
  373. 君を補佐する者は、私心を持たず正義に徹すべし
  374. 真の貢献があれば、耕さずとも食べるに値する
  375. 志を高く持ち、仁義を道とせよ
  376. 小義に優れても、大義を失えば本末転倒である
  377. 親を想う心は、天下よりも重い
  378. 人は、環境と立場によって大きく変わる
  379. 君子を仕えるには、真心と敬意がなければならない
  380. 私たちは、生まれながらに十分な力を授かっている
  381. 礼も、形式ではなく真心を重んじ、状況に応じて変えてよい
  382. 君子が人を導くための五つの教え方
  383. 教えるとは、常に最高の理想を掲げてこそ意味がある
  384. 自分の正しい道を、他人に合わせて曲げてはならない
  385. 師に問うときは、身分や過去を持ち出さず、謙虚でなければならない
  386. 勢いだけで進む者は、また簡単に退くものである
  387. 親しみ・思いやり・愛情――その順序と対象をわきまえる
  388. すべきことの優先順位を誤ってはならない
  389. 愛を知らぬ者は、愛すべき者すら傷つける
  390. 正義を掲げても、戦には義がない
  391. 聖典ですら、盲信してはならない
  392. 人民は、戦ではなく正義を望んでいる
  393. 道具は与えられても、上達するかは自分次第
  394. 境遇が変わっても、心を変えずに生きる
  395. 他人の親を殺すことは、やがて自分の親を殺すことに通ずる
  396. 権力は民を守るためにあり、搾取のためではない
  397. 自らが正しくなければ、誰も従わない
  398. 利に備え、徳を磨く者は、災いや乱れに屈しない
  399. 名を重んじる者は、大事を譲ることができる
  400. 名誉を重んずる心が、小欲に負けぬ人格を育てる
  401. 賢者を信じて任用し、礼と政治を整えることが国の根幹
  402. 小国は奪えても、天下の心までは奪えない
  403. 最も貴いのは民、最も軽いのは君主
  404. 聖人の教えは百世を超えて人を変える
  405. 仁と義があってこそ、人は人としての道を歩める
  406. 去るにも礼がある──国との関係で態度を変える
  407. 優れた人物でも、理解者がいなければ道を行えない
  408. 正しき者は、そしられる宿命にある
  409. 自ら光を放たなければ、人を照らすことはできない
  410. 学びも徳も、怠ればすぐに塞がる
  411. 見かけや痕跡では、本質の価値は量れない
  412. 過去に善をなしたとしても、今また同じことをすれば良いとは限らない
  413. 天命に甘えず、本性の徳を磨き続ける
  414. 人を育てるには、今どこにいるかを見極めること
  415. 教育は、強制ではなく自由な選択の上に立つべきである
  416. 過剰な課税は、民を滅ぼす
  417. 国家の真の宝は、領土と人民と政(まつりごと)である
  418. 才能だけに頼り、仁義を欠けば身を滅ぼす
  419. 人を受け入れる教育は、過去よりも「志」を見る
  420. 発言は「時」と「道」によって慎むべきである
  421. 人を責めるより、自らを正すことがすべての始まり
  422. 君子は正しく行い、あとは天に任せて待つのみ
  423. 富貴の威にひるまず、志ある道をまっすぐに歩む
  424. 心を養う第一の方法は「欲を少なくする」こと
  425. 真の孝とは、形よりも「心の細やかさ」にあらわれる
  426. 中道の徳を求めつつも、次善の人材を見出す知恵
  427. 郷原(きょうげん)にご用心 ― 本心を隠した偽善者は、徳を害する存在である
  428. 見せかけの善を憎み、真の常道に立ち返れ

人間(菜根譚(さいこんたん))

前集一条~五〇条

  1. 正しい生き方は、永遠の価値をもたらす●_20250704
  2. 世渡り上手より、愚直な人であれ
  3. 心は開き、才能は隠しておくのが君子の品格
  4. 誘惑にも染まらず、策にも頼らない ― 本当の高潔さとは
  5. 苦言と苦難こそ、徳を磨く砥石
  6. 喜びのない一日は、自然にも人にもあってはならない
  7. 本物は淡く、目立たず、しかし深い上のおんなじ
  8. 静かに備え、静かに動く ― 平常心こそ最上の生き方
  9. 静寂の中でこそ、本当の自分に出会える
  10. 順境には慎みを、逆境には希望を
  11. 質素な暮らしが、志と節操を守る
  12. 今を広く生き、あとに豊かさを残す
  13. 幸せは、少し譲ることで深まる
  14. 世俗の誘惑から離れたとき、人は真に高みに至る
  15. 義理と純真を忘れた人に、人は惹かれない
  16. 欲には控えめに、修行には妥協なく
  17. 情けは巡って、自分の福となる
  18. 自慢は功績を台なしにし、悔いは罪を清める
  19. 栄誉は分け合い、恥は引き受けよ
  20. 欲を抑え、控えめに生きる者に禍は及ばない
  21. 家庭こそ、最高の修行の道場
  22. 静けさの中にこそ、本当の活力がある
  23. 忠告には思いやりと現実性を
  24. 真の光は、最も暗い場所から生まれる
  25. 偽りの力を抑えてこそ、本当の心があらわれる
  26. 「終わったあとの気持ち」を思い描けば、道を誤らない
  27. どこにいても、自分の「軸」を持ち続ける
  28. 求めずして成す──無事こそ最大の功績、無怨こそ最高の徳
  29. 熱心さと淡白さ、そのどちらにも「楽しむ心」を
  30. 頂点に達したら、潔く身を引くのが美徳
  31. 豊かさや才能があっても、心が伴わなければ必ずつまずく
  32. 低い場所に身を置くことで、真実が見えてくる
  33. 名誉や善をも超えて、自由な境地に至る
  34. 自分の考えを絶対視する心こそ、成長を阻む最大の障害
  35. 一歩退くことで、道はひらける
  36. 相手が誰であれ、自分の品位と軸を失わない
  37. 利口より、素朴に。飾りより、気骨を。
  38. 最大の敵は他人ではなく、自分の心である
  39. 若者の交友は、その一生を左右する
  40. 欲望の一歩は崖、信念の一歩は道を遠ざける
  41. 考えすぎても、考えなさすぎても、バランスを欠く
  42. 真に仁義を貫く者は、いかなる力にも屈しない
  43. 一歩進んで自分を磨き、一歩退いて人と和す
  44. 精神を一つに集中させ、まっすぐに進め
  45. 幸せも慈悲も、遠くにはない。今ここにある
  46. 志を貫く者は、木石のように動じず、雲水のようにとらわれず
  47. 心の本質は、言葉や振る舞いににじみ出る
  48. 陰での行いが、やがて明るみに出る
  49. 幸せとは、事件のない日々をありがたく思えること
  50. 自分の道を貫きながらも、柔軟に生きる知恵を持て

前集五一条~一〇〇条

  1. 自分の善行は忘れ、他人の恩は忘れぬ心を持つ
  2. 真の施しは、見返りを求めない心から生まれる
  3. 自分も他人も、常に整っているわけではない——だからこそ、思いやりと理解が大切
  4. 心を澄ませて読む——知を己の欲に染めないために
  5. 足るを知る人こそ、真に豊かで自由に生きる
  6. 志なき学び、行いなき言葉、私利の事業は、すべて空虚に終わる
  7. 本来の自己には、真の教養と美が宿っている——それを取り戻すための学び
  8. 苦労の中にこそ、深い喜びは宿る——安易な得意の裏には落とし穴がある
  9. 富や名誉は「何によって得たか」で、その価値も寿命も変わる
  10. 恵まれた者こそ、世のため人のために生きよ——それが生きる価値を生む
  11. 学びは厳しさだけでなく、温かく育む心も必要である
  12. 本物は静かに在り、評判を求めない——見せることに囚われた時点で、未熟となる
  13. 満たされすぎることは、かえって危うい——足りないことが、むしろ安定を生む
  14. 名誉を求める心、目立ちたい欲は、どこまでも人を俗にする
  15. 心が澄みきっていれば、どんな暗闇の中にも青空がある
  16. 名誉や地位を超えたところにこそ、最も真実の幸福がある
  17. 真の善は、見返りや称賛を求めない——知られたい心に悪の芽は潜む
  18. 運命の揺さぶりを、心の修練ととらえる者に、天も及ばない
  19. 激しさ・冷たさ・かたさは、人も物事も枯らしてしまう
  20. 幸福は求めるものではなく、呼び込む準備をするもの
  21. 成功しても騒がず、失敗を見越して控えめに——君子は目立たぬ慎みの中にある
  22. 心が温かい人には、自然と福が集まる——優しさは天が報いてくれる
  23. 真理の道は広く晴れやか、欲望の道は狭く苦しみに満ちている
  24. 苦しみと喜びを経て得た幸福こそ長く続き、疑いと信を往還して練られた知恵こそ本物となる
  25. 心は「空」であり「満ちている」——この両立が人格を高める鍵となる
  26. 清濁併せ飲む寛容さこそ、真の君子の器量である
  27. 荒々しくても動く者は鍛えられる——何もしない者だけが本当に使い物にならない
  28. 欲を抑えることは、品格を守る最大の「財産」である
  29. 本心が座していれば、外からも内からも乱されることはない
  30. 過去に囚われず、いま持っている成果を育て、未来に備えるのが賢者の道
  31. 極端に偏らず、中庸の美を知る——調和が人格を磨く鍵となる
  32. 心は風のように、雁の影のように——出来事が過ぎれば、執着せず心を空に戻す
  33. 清く、柔らかく、鋭く、穏やかに——すべての徳を調和させた人格こそ理想
  34. 貧しくても、落ちぶれても、気品は保てる——それが人の品格を決める
  35. 暇なときこそが、未来の自分をつくる時間——陰の努力は陽の力となって現れる
  36. 迷いは早く気づいて正せば、禍が福に転じる——小さな逸れこそ、大きな分かれ道
  37. 静けさ・ゆとり・淡泊さの中に、自分の“ほんとうの心”があらわれる
  38. 本物の静けさ、本物の楽しさは「逆境」の中にこそ現れる
  39. 志を立てたら迷わずに進め——見返りを求めた瞬間に、すべては濁る
  40. 「天」にさえ屈しない覚悟——逆境を力に変える意志の力
  41. 天の目は誤らない——誠実な人には報いがあり、偽る人には罰がある
  42. 最後の生き様が、その人の“真の価値”を決める
  43. 位階に関係なく、人のために尽くす者こそ真の政治家である
  44. いま享受しているものは「先祖の徳」、いま築くものが「子孫の幸福」
  45. 「君子」であることに甘えてはならない——偽りや変節は、小人以下の過ちとなる
  46. 家庭の温かさとは、感情ではなく思いやりで人を導くところにある
  47. 自分の心が整えば、世界も穏やかに見えてくる
  48. 自分の生き方は貫いてよい。ただし、それを振りかざしてはならない
  49. 苦しみは知らぬ間に心を磨き、順調さは気づかぬうちに人を壊す
  50. 甘やかされた心は、欲望の火となって他人か自分を焼き尽くす

前集一〇一条~一五〇条

  1. 真心があれば、自然も人も動く
  2. 極めた表現や人柄には、技巧を超えた自然さが宿る
  3. 真の世界では、万物が我と一体となる
  4. 美味も快楽も、五分の節度が身を守る
  5. 許す心が、人を守り、己を高める
  6. 落ち着きと活力、その両方が指導者の品格をつくる
  7. 喜びを味わい、虚しさを恐れる ― 限りある命を真に生きる
  8. 恩も仇も、心に残さず静かに手放す
  9. 盛んな時こそ、慎みを忘れずに
  10. 名を求めず、日々の徳を静かに積む
  11. 正しさを私情で曲げず、私利の場には足を踏み入れない
  12. 人に迎合せず、正しき信念をまっすぐに貫く
  13. 身内には冷静さを、友には即応を
  14. 小事に誠を尽くし、逆境に心を崩さぬ者こそ、真の英雄
  15. 愛情は、重すぎず、軽すぎず ― 与え方が心を決める
  16. 才を隠し、身を屈して生きる者こそ、真に世を渡る知恵者
  17. 盛りにこそ衰えの兆しあり、底にこそ再生の芽が宿る
  18. 珍しさに飛びつかず、独善に陥らず、真の見識を深める
  19. 沸き立つ激情の中に、ふと立ち止まる“もう一人の自分”を持て
  20. 偏らず、驕らず、他者へのまなざしに謙虚であれ
  21. 短所は包み、頑固さは導く ― 人を責めず、育てる態度を
  22. 沈黙の奥に潜むもの、激情の裏にあるもの ― 関わり方は慎重に
  23. 心がぼんやりしても、張り詰めすぎても、「ちょうどよい自分」に戻る技を持て
  24. 空が移ろうように、心もまたしなやかに変化せよ
  25. 私欲という魔に打ち克つには、「照らす力」と「斬る力」が必要である
  26. 感情を超えて沈黙する人に、計り知れない力が宿る
  27. 逆境こそが、真の人物を鍛える熔鉱炉である
  28. 小さな天地としてのわたし、大きな天地としての世界
  29. 無防備すぎず、疑いすぎず ― 中庸の人こそ、真にどっしりとした人
  30. 独自の信念を持ちながらも、偏らず公を見据える
  31. ほめ言葉にも悪口にも、慎重な判断と節度を
  32. 光り輝く成果は、誰も見ていない場所での積み重ねから生まれる
  33. 肉親のあいだでは、恩も徳も数えない――自然な愛情こそ本物
  34. 美と潔白は、誇った瞬間に敵をつくる
  35. 一番近しい関係こそ、一番深い妬みも生まれやすい
  36. 功績には正当な賞を、過失には厳正な罰を
  37. 出すぎず、尽くしすぎず、立派すぎず――“控えめ”こそが、長く尊ばれる道
  38. 人に見えないところの悪は深く、人に知られない善は大きい
  39. 人格は「主」、才能は「従」――主客が逆転すると、世は混乱する
  40. 悪人を追い詰めすぎるな――逃げ道なき締めつけは、かえって禍を呼ぶ
  41. 苦労は共にできても、安楽は共にしにくい
  42. 財ではなく、言葉で人を救う――それもまた無量の功徳なり
  43. 飽きれば去り、冷えれば捨てる――それが人情だとしても、自分はそうであってはならない。
  44. 人格を高めるには、まず世界を広く見ることから
  45. 静寂のなかで心を見つめ、自分の“からくり”に気づく
  46. 自分を省みる人は、すべてを糧にして進化する
  47. 変わる世の中にあっても、変わらぬ「気節」を守る
  48. 巧みに仕掛けても、仕掛けの上には仕掛けがある
  49. 人に誠実さがなければ、信はなく、気転がなければ、どこへ行ってもぶつかるだけ
  50. “清さ”も“楽しさ”も、取り繕うことではなく、取り除くこと

前集一五一条~二〇〇条

  1. 小さな油断が大きな禍を招く ― 細部にこそ心を尽くせ
  2. 急がず、待てば自ずと道はひらける ― 焦りは害、寛容は力
  3. 才能も熱意も、徳がなければ一流とはいえない
  4. 引き際は盛んなときに、施しは見返りを求めずに
  5. 心を養うなら、語るに値する人と、語るに値することを
  6. 人格こそが事業と子孫を支える根になる
  7. 自らの宝に気づかずに、他人を羨むなかれ
  8. 学びとは、一生手放せない心の糧である
  9. 人を信じるとは、自らの誠を貫くということ
  10. 寛大な心は万物を育て、冷酷な心はすべてを凍らせる
  11. 善も悪も、見えずとも報いは必ずやってくる
  12. 年月が経っても、心を新たにし、見えぬところこそ誠実に
  13. 勤勉と倹約を、私欲の道具にしてはならない
  14. 思いつきは続かず、ひらめきは迷いに変わる
  15. 他人には寛容に、自分には厳しく。苦しみには手を差しのべよ
  16. 本物の非凡は自然体にあり、奇をてらえばただの偏屈になる
  17. 恩は徐々に厚く、威はまず厳しく――人の心を動かす順序の知恵
  18. 心を空にし、意識を澄ませば、本当の自分が現れる
  19. 人が敬うのは地位と装い、人が侮るのも見かけにすぎない
  20. 思いやりの心は、人として生きる証である
  21. 心は宇宙そのもの――喜怒哀楽もまた自然の一部
  22. 心を静め、目を澄ませ――無事にも有事にも揺れない心を持て
  23. 検討は客観的に、実行は当事者として――役割に応じて心を切り替えよ
  24. 要職にある者は、正しさと親しみを備え、悪人に近づかず毒に刺されるな
  25. 正しさを振りかざせば傷つく、静かに温かく生きるのが最上である
  26. 誠と正義をもって接すれば、どんな人も感化できる
  27. 一念のやさしさが、未来の世を清らかにする
  28. 奇を求めず、平凡な徳を積む者が、最も穏やかに人生を全うする
  29. 耐えることは、人生を支える一本の柱である
  30. 外の飾りより、内なる輝きを――人の価値は中身に宿る
  31. 騒がしさに流されぬために、静かなときに心の軸を整える
  32. 心・人・物において“使い尽くさぬ”こと――それが未来への徳となる
  33. 公と私における基本――役人には「公平と清廉」、家庭には「思いやりと倹約」
  34. 富も若さも一時のこと――だからこそ、慎みと備えを忘れるな
  35. 清濁併せ呑む度量が、人とのつながりと成長を育てる
  36. 小人と争うな、君子にこびるな――人間関係の品位を保つ
  37. 欲は治せても、理屈に固まった心は治しがたい
  38. 磨き育てるには百回鍛え、事を起こすには重く放て
  39. 小人に好かれるな、君子にしかられよ――その評価は本物か
  40. 名を好む者は、道義を偽る――最も危うい偽善の姿
  41. 恩を忘れ、悪意に敏感――それは冷酷さの極みである
  42. 中傷はすぐ晴れるが、へつらいは気づかぬうちに身を滅ぼす
  43. 孤高すぎれば人は離れ、急ぎすぎれば和は失われる
  44. 成功するのは、素直で円満な人。失敗するのは、執着しすぎる人
  45. 世に調和しても、流されるな――“和して同ぜず”の智慧
  46. 晩年こそ、精神を燃やして美しく輝け
  47. 強さとは静けさに宿る――本物は、見せない
  48. 美徳も度を越せば、かえって害となる
  49. 「くよくよ・いい気・油断・気後れ」――この四つを捨てよ
  50. 飲食・名声・地位――過剰な欲望は人を小さくする

前集二〇一条~二二二条

  1. 欲望より、自分に克つことを楽しめ
  2. 満ち足りた時こそ、慎み深くあるべし
  3. 冷静さこそ、あらゆる判断の土台である
  4. 寛さは幸いを呼び、こせこせは福を逃す
  5. 評判に流されず、自ら見極める目を持て
  6. 穏やかな心が、幸福を呼び寄せる
  7. 人を使うにも、付き合うにも「選び」が必要
  8. 信念・見地・決断──三つの軸で己を守る
  9. 和やかな心と謙虚な姿勢が、人を遠ざけない
  10. 畏敬の念が人を高め、敬意が人との関係を豊かにする
  11. 比べることで見えてくる、自分の恵まれた立場と本来の力
  12. 悩む前に思い出したい──下を見て感謝し、上を見て奮起せよ同じ
  13. 感情に乗じた軽率は、必ず後悔を招く
  14. 真の理解は、身体が踊り、心が溶け合うときに訪れる
  15. 天の恵みは、己のためにではなく、世のために使うもの
  16. 知ったつもりが最も危うい──中途半端な才知の落とし穴
  17. 口は心の門、意識は心の足──守るべきは言葉と想念の方向
  18. 他人には公正な目を、自分には厳しい目を
  19. 若者は未来の器──心して鍛え、よく育てよ
  20. 態度にこそ人柄が表れる──真の君子は場面ごとに心を律する
  21. 一時の華やかさより、静かに長く続くものを尊べ
  22. 静けさの中にこそ、人生の真実と人間の本質がある

後集一条~五〇条

  1. 自然を語るときに俗が漏れるなら、まだ心は俗世にある
  2. 能力を誇るより、本性を保つ無為の境地を
  3. 華やかさに惑わされず、枯れの中に真実を見よ
  4. 忙しさは心が生む。自然の時と空間にくつろげ
  5. 趣は遠くに求めずとも、身近な静けさに宿る
  6. 肉体は月影のような仮のもの。夢を醒まし、真の自己を知れ
  7. 草花も鳥の声も、真理を伝える師となる
  8. 文字や形だけでは、真の趣はつかめない
  9. 欲を離れ、琴と書に囲まれて心は仙境へ至る
  10. 楽しみには“頃合い”がある――切り上げる勇気が余韻を生む
  11. 一を知って万に通ず――本質を見抜けば世界が手の中に入る
  12. 山河さえ崩れるなら、地位や財産は影のまた影
  13. 火花のような一生に、角の上で争う愚かさ
  14. 「悟り」は枯れではない――空を装うことは空にあらず
  15. やめたいと思ったそのときが、“やめどき”である
  16. 熱のあとに冷を知り、騒のあとに静の滋味を知る
  17. 立派さに酔わず、自然体で楽しめばよい
  18. 欲にも空にもとらわれず、ただ自然に生きよ
  19. 一念が時間を変え、寸心が世界を変える
  20. 「無」へと近づくほど、日々は豊かに味わい深くなる
  21. 現実は“足るを知る心”で楽園となる
  22. 勢いに乗るより、静かに己を保つ者が、長く幸せを得る
  23. 静かな自然のなかに、風流と満足を見いだす
  24. 死を想えば、欲も冷め、道心が深まる
  25. 一歩退けば道はひらけ、味を控えれば長く楽しめる
  26. 混乱の中でも平静を保つには、静かなときに心を養うべし
  27. 世のなかにあっても、道を守れば心は乱れない
  28. 外の状況を変えられなくても、心が変われば世界が変わる
  29. 進むばかりが勇気ではない――退く備えもまた賢明である
  30. 足るを知る者は、王侯よりも豊かに生きる
  31. 名声より風格を、忙しさより余白を
  32. 喧噪も静寂も、栄枯も超えて――どこにいても、自分にとっての天地がある
  33. 雲のように、月のように——周囲にとらわれず、自らを保つ生き方
  34. 質素で素朴、けれど潤いある暮らしこそ、本当の豊かさ
  35. 平凡こそ最上、無心こそ真実――技巧に頼らず、日常に真理を見よ
  36. 自然に学べば、静けさと無心の妙理にたどり着ける
  37. 執着を手放せば、どこにいても心は自由である
  38. 騒がしさは記憶を曇らせ、静けさは思考を澄ませる
  39. 自然に身をゆだねれば、心身ともに生き返る
  40. 濃は淡に勝てず、俗は雅に及ばない――真の品格は静けさと素朴さに宿る
  41. 光を和らげ、塵に同ず――俗の中にあって、俗に染まらず
  42. 身と心を自由に保てば、世間の動きに左右されない
  43. 理想郷は遠くにあらず――日常にこそ、喜びと静寂がある
  44. 栄達を望まなければ、惑いも失望も近づかない
  45. 志を保ちながら、環境の力で心を整える
  46. 春の華やかさも良いが、秋の澄んだ美には及ばない
  47. 知識ではなく、心で感じる――詩も禅も“味わう”ことが本質
  48. 心が乱れれば世界は敵に見え、心が静まればすべてが調和する
  49. 流れに任せて生きる――無執着と不動心の境地
  50. 人の好悪を越えて、天性のままを見るまなざし

後集五一条~一〇〇条

  1. 老いと小ささを受け入れ、自然の中で精一杯に生きる
  2. 欲深い心は静けさを壊し、欲のない心は騒がしさを越える
  3. 富も地位も大きくなれば、失うリスクもまた大きくなる
  4. 静かな日々の中に、心を満たす“ルーティン”がある幸せ
  5. 人も花鳥も、自然のままが一番美しい
  6. 「我」にとらわれると、欲と苦しみに満たされる
  7. 今の自分を、もう一つの自分の目で見る
  8. 人の心も世の中も、いつも移り変わるもの
  9. 忙しさの中には冷静を、孤独の中には情熱を
  10. 喜びと悲しみは背中合わせ
  11. 自然と共に生きているという、深い実感
  12. 成功も生も、永遠ではない
  13. 風が吹いても、水が揺れても、心は静かに
  14. 自然は、心で味わう音楽であり、絵画である
  15. 都は滅び、命は尽きるのに、人は争いと欲望をやめない
  16. 心が静かなら、世界はすがすがしい
  17. 人は皆、自由で素朴な生き方に心を動かされる
  18. 自然と一体となって、のびやかに生きる
  19. 栄華も滅びも移ろうもの ― 永遠ではない
  20. 栄誉も屈辱も超えて、静かに、自由に生きる
  21. 視野を広く、自分の愚かさを見つめなおす
  22. 手段に執着せず、目的を見失わない
  23. 感情に巻き込まれず、冷静に見つめよ
  24. 欲望を離れ、本性に従えば人生は楽しくなる
  25. 執着を捨て、一筋の光を頼りに歩む
  26. 詩心は、静けさと自然のなかに湧き上がる
  27. 力を蓄え、時を待つ者が、最後に高く飛ぶ
  28. 最期に残るものを思えば、何が大切か見えてくる
  29. 現象にとらわれず、超越の道を歩むには、修養あるのみ
  30. 欲も悩みも、地位の上下に関係なく人に付きまとう
  31. 世間の風に動じず、静かにうなずく心でいる
  32. 無になろうとするのではなく、今を淡々と片づけよ
  33. 自然にかなうとき、真の美しさが生まれる
  34. 心が澄んでいれば、質素な生活でも心身は健やかである
  35. 心が澄み切れば、何もなくても満たされる
  36. 幻のような現実の中にこそ、真実は宿る
  37. すべては一つ。違いにとらわれる必要はない
  38. 心が満ちていれば、粗末な暮らしも豊かになる
  39. 心が悟れば、どこでも極楽。悟れなければ、どこでも俗界
  40. 喜びは、飾りのない静けさの中に宿る
  41. 精神の感受性を養い、静けさの中に動きを見出す
  42. 放つも締めるも、自在に扱えるのが理想の境地
  43. 自然と心はひとつ――すき間なく溶けあっている
  44. 真の巧みさは、素朴さの中にある
  45. 自分を中心に据えれば、すべては自由になる
  46. 理と事、心と境――すべては一体である
  47. 真の風流とは、自由と気ままさの中にある
  48. 自分の「本来の面目」に立ち返り、絶対の静けさに遊ぶ
  49. 本当の知恵とは、未来のリスクを見抜く力にある
  50. 富貴も勝敗も、幕が降りれば幻となる

後集一〇一条~一三五条

  1. 自然の美を味わうには、静けさとゆとりがいる
  2. 欲が淡ければ、人生はすでに満ちている
  3. どんな高名な教えでも、自分の頭で吟味する
  4. 去り際の美しさが、その人の品格を決める
  5. 心が定まるまでは、欲望に近づかない
  6. 真の静けさは「静けさを求める心」すらも忘れたところにある
  7. 自然に身を置くと、心が洗われ、本来の自分に還る
  8. 自然とひとつになるとき、言葉はいらない
  9. 幸福も不幸も、すべては心の持ち方しだい
  10. 小さな努力の積み重ねが、大きな成果を生む
  11. 心が澄めば、俗世もまた美しくなる
  12. 厳しい季節の中に、次の芽吹きがひそんでいる
  13. 苦しみのあとに訪れる静けさと美しさは、格別のもの
  14. 自然の中に身を置けば、心が洗われ、高まっていく
  15. 心が澄んでいれば、お金はただの紙にすぎない
  16. 欲や嗜好は否定せず、主導権を保つことが大切
  17. 自分を超えてこそ、他者や世界を託すに値する
  18. 忙しすぎず、暇すぎず――苦労の中に人生の味わいがある
  19. 静けさの中にこそ、真実があらわれる
  20. 喜びの中にも憂いがあり、苦しみの中にも喜びの芽がある
  21. 心に留めなければ、すべてはただ通り過ぎていく
  22. この世を「苦」とするのは、心のあり方しだい
  23. 美しさも楽しみも、“ちょうどよい”ところで止めるのが粋
  24. 自然のままに生きることこそ、人の本当の美しさ
  25. 美しい風景に学びの心を重ねてこそ、人生は豊かになる
  26. 富を得ても志を失うくらいなら、気高く貧しく生きよ
  27. 理由なき幸運は、天の“餌”か、人の“罠”かもしれない
  28. 人生の糸は、自分の手で握れ
  29. 平穏無事こそ、最大の幸福である
  30. 仏門に入ったからといって、心まで清らかとは限らない
  31. 渦中にあっても、心は一歩外に――それが君子の姿勢
  32. 減らすことは、自由への第一歩
  33. 外の寒暖よりも、内なる動揺を鎮めよ
  34. 足るを知り、自由に楽しむ――隠者の理想の暮らし
  35. 「縁に随い、位に素する」――人生を穏やかに渡るための浮き袋

人間(貞観政要(じょうがんせいよう))

  1. 民を損ねて身を養うは、身を割って食うに等しい
  2. 明君と暗君の違い
  3. 草創と守成、いずれが難しいか
  4. 理想的な君主の姿
  5. 天下を守るは難きか易きか
  6. 弓の心の教え
  7. 詔勅の起草における心構え
  8. 昔と今の政治家の違い
  9. 詔勅起草における議論の重要性
  10. 隋の文帝の政治と理想的な政治の違い
  11. 国の統治と人の病気は同じ
  12. 民は恐るべし
  13. 忠臣誅殺の故事
  14. 帝道と王道の理解
  15. 第十章  恩賞よりも税を軽くする方が大事
  16. 第十一章  国を治めるのは木を植えるのと同じ
  17. 第十二章  君主が乱れて臣下が治まる
  18. 第十三章  自制こそが天下泰平の道
  19. 第十四章  貞観の治
  20. 第一章  房玄齢
  21. 第二章  杜如晦
  22. 第三章  魏徴
  23. 第四章  王珪
  24. 第五章  李靖
  25. 第六章  虞世南
  26. 第七章  李勣
  27. 第八章  馬周
  28. 第一章  忠言を聞くに表情を和らげる
  29. 第二章 国政には諫め役も同席
  30. 第三章 隋の虞世基は煬帝とともに死ぬべきだったか
  31. 第四章 上奏文を壁に貼る
  32. 第五章 人の忠告には耳を傾けろ
  33. 第六章 逆鱗に触れるを厭わず
  34. 第七章 斉の管仲と晋の勃鞮の故事
  35. 第八章 このごろの臣下はビビッている
  36. 第九章 人の才覚はそれぞれ異なる
  37. 第十章 魏徴の正諫は明鏡のごとし
  38. 第十一章 最初の兆しを諫める
  39. 第一章要約:「他人の妻を奪うこと」
  40. 第二章  どんな悪事でも結果は同じ
  41. 第三章  馬飼いの処罰か、国の威信か
  42. 第四章  行幸はやめるべし
  43. 第五章  地方官の気持ちを大事にする
  44. 第六章  上奏の文言はきつくなる
  45. 第七章  馬よりも信用が大事
  46. 第八章  国の良薬
  47. 第九章  進言を奨励する態度かどうか
  48. 諫めの心は、日々の姿勢から育つ
  49. 権力は民の幸せを思ってこそ徳となる
  50. 信なくば、国は立たず
  51. 忠義の仮面をかぶった讒言は、国を腐らせる
  52. 忠よりも良を、滅びよりも繁栄を
  53. 盛儀よりも、民の安寧を
  54. 身内を律せぬ者に、国を治める資格なし
  55. 臣の忠言を遮ること、君の恥なり
  56. 親王もまた一臣にすぎず、礼の外にあってはならない
  57. 人は長所をもって任じ、短所を知って備える
  58. 諫言を愛すれば、政は磨かれ、心は正される
  59. 君臣は運命を共にする同志であれ
  60. 諫めぬ沈黙は、万の命より重い罪
  61. 身を忘れた君主に、国を忘れぬ臣はつかぬ
  62. 頂に立っても、裸足で歩いた日を忘れるな
  63. 信頼なき統治に、忠義は芽吹かぬ
  64. 功と利に満ちた治世に、徳と仁の心を添える
  65. 家柄でなく、人としての器を見よ
  66. 第一章「官僚は人数ではなく才能」
  67. 第二章「大臣には些細な訴訟は裁かせない」
  68. 地方を任せる人こそ、国を支える柱である
  69. 才能はいつの時代にも存在する
  70. 人を見る目がなければ、制度は機能しない
  71. 誤って悪人を登用すれば、天下の害となる
  72. 地方を軽んじる政治は、民を苦しめる
  73. 名ばかりの高官が組織を腐らせる
  74. 「自分はできる」は、たいてい過信である
  75. 正と邪を見極める力が、政治の根を支える
  76. 本質を見抜く者は、沈黙の中に真意を聞き取る
  77. 名ばかりの称号にとどまらず、制度の本質を問い直せ
  78. 私情を排して公平を貫けば、不満は自然と消える
  79. 時代錯誤の制度導入は、国を危うくする
  80. 世襲ではなく実力を
  81. 望まぬ野心より、安らぎの分別を
  82. 愛情もまた害をなすことがある
  83. 嫡と庶の秩序こそ、国家安定の礎
  84. 国を守るは、跡を定めること
  85. 厳粛なる師の志は、太子をして頭(こうべ)を垂れさせる
  86. 聖王に師あり、凡人に師なくして何をなせようか
  87. 人を育てるのは、身近な者の徳
  88. 師を見ること、すなわち君を見ること
  89. 礼は師を尊ぶことに始まる
  90. 皇太子にこそ師友を与え、徳と識見を育てよ
  91. 君主たる者、民の痛みを知らずして政は為せぬ
  92. すべての物に、君主の心を学べ
  93. 「善悪」の記録を胸に刻め
  94. 富貴は偶然、徳行は真の価値
  95. 創業の君は民に学び、継承の君は徳を学べ
  96. 子である前に臣でもある
  97. 地方の長官は人格と経験を備えた者に
  98. 【現代語訳】第一章「李百薬の賛道の賦」
  99. 国を継ぐ者こそ、学びと節制を忘れてはならない
  100. いさめる者の覚悟が、道を正す力になる
  101. 忠言は耳に痛くとも、国を救う種となる
  102. 節度と敬意を失えば、君の道は滅びに向かう
  103. 幸運に頼るな、人材登用こそ国の礎
  104. 世の風は民の心、政治の映し鏡である
  105. 真の武器は、兵ではなく仁義である
  106. 仁義は、政治と人生を支える精神の糧である
  107. 敵であっても、忠義ある者は赦され、重んじられる
  108. 忠義とは、剣より鋭く、礼をもって貫く勇気である
  109. 忠義は生者のためだけにあらず、死者を悼む礼にもあらわれる
  110. 忠義は時代を選ばず、志は滅びても名は朽ちず
  111. 忠言は個人のために非ず、社稷(しゃしょく)のために尽くすもの
  112. 忠義を疑う前に、善を愛する心を持て
  113. 諫臣はただの官僚ではない――皇帝の鏡となる者である
  114. 混乱の中でこそ真の忠誠があらわれる
  115. 死してなお名を残す、それが真の忠義である
  116. 忠臣は遇するに礼をもってすべし
  117. 忠義の価値は、順境ではなく逆境によってこそ証明される
  118. 忠義の血は絶えず――父から子へ、忠烈の精神は継がれる
  119. 忠義の血脈を絶やすな――功臣の子孫にも慈悲の光を
  120. 敵味方を超えて忠義は尊ばれる――太宗の公正なる賞賛
  121. 親は実の親だけではない――房玄齢の継母孝行
  122. 血を分けた兄への情――虞世南、命を賭した兄弟愛
  123. 若き王子の模範――韓王李元嘉の質素と孝友
  124. 悲しみを生涯忘れぬ王――霍王李元軌の清廉と孝行
  125. 喪に生き、誠に徹した王族の模範
  126. 親孝行に国境なし
  127. 第一章 人の任用は旧知かどうかに左右されてはいけない
  128. 第二章 兵は火のようなもの
  129. 第三章 法における過失の解釈と皇帝決定権の問題
  130. 第四章 昔の公正な明君・名宰相に学べ
  131. 第五章 娘の嫁入りに対する諫言に皇后が感動
  132. 第六章 公平な意見を採用しなかった後悔
  133. 第七章 身内か仇敵かを問わず賢人は推挙せよ
  134. 法治主義よりは徳治主義 — 概要と核心
  135. 第一章 水源が濁れば川も濁る
  136. 信用ほど大事なものはない
  137. 第三章「今日あるは魏徴のお蔭」
  138. 第四章「項羽は信に欠けていた」
  139. 第一章「為政者の贅沢と民衆の気持ち」解説
  140. 第二章「漢の文帝に学べ」解説
  141. 第三章「己の欲せざる所、人に施すなかれ」解説
  142. 第四章「五胡十六国の君主の教訓」解説
  143. 第五章「度を外れた贅沢な葬儀は禁止」解説
  144. 第六章「岑文本の謙虚ぶり」解説
  145. 第七章「戴冑のボロ家」解説
  146. 第八章「温彦博の葬儀」解説
  147. 第九章「魏徴の質素な生活ぶりに敬意を表す」解説
  148. 第一章 慎み深い心を最後まで持ち続ける人は少ない
  149. 第二章 天子は能を隠して衆に臨め
  150. 第三章 謙虚な皇族、河間王孝恭と江夏王道宗
  151. 第一章 宮中の女性たちを解放せよ
  152. 第二章 飢饉で売られた子を買い戻す
  153. 第三章 悲しみに占いは関係ない
  154. 第四章 慈愛の行為で兵士を奮い立たせる
  155. 第一章 仏教・道教より政治の教えが大事
  156. 第三章 迷信は無駄なこと
  157. 第四章 役に立たない物は作るな
  158. 第一章 道理に外れた言葉は千年残る
  159. 第二章 天子の過ちは日食・月食のように皆が見る
  160. 第三章 雄弁は決して良いことではない
  161. 第一章 讒言をする者は国の害虫
  162. 第二章 隋の佞臣は唐になっても変わらない
  163. 近き者の影響を侮るなかれ
  164. 批判の刃が向く先を見誤るな
  165. 小さな過ちを暴く者、大きな信を失う
  166. 忠義を疑う者は、信を断つ者なり
  167. 歴史に恥じぬよう、三つの戒めを守る
  168. 学ばぬ者は、壁の前に立つがごとし
  169. 愛する者こそ、遠ざけて守れ
  170. 孝を軽んじた悔いは、一生拭えぬ
  171. 意見を求めるなら、問い詰めるなかれ
  172. 民の声は、聞かねば届かぬ
  173. 命より重いものなど、ない
  174. 欲に溺れれば、国も身も滅ぶ
  175. 財多ければ、志を失う
  176. 罰とは、人目にさらすことの力を知れ
  177. 富よりも、徳を求めよ
  178. 禍福は門から入らず、己が招くもの
  179. 学を政の礎とせよ
  180. 学を国の礎とせよ、天下にその徳を及ぼせ
  181. 先学を崇びて、後学を励ます
  182. 学なき者に政(まつりごと)は任せるな
  183. 学問の正しさは、時を越えて築かれる
  184. 学ばざれば、光ることなし
  185. 歴史は飾るために非ず、正すために記せ
  186. 筆よりも徳を、記録よりも実行を
  187. 記録は、権力よりも正義に仕える
  188. 歴史に虚飾を加えるな、事実こそが未来の教師である
  189. 礼はかたちに非ず、道理にあらねば改むべし
  190. 礼は親しき間にも順あり
  191. 哀悼に占いは要らぬ
  192. 修行の道も、孝に背いてはならぬ
  193. 血筋よりも、今の徳と才を尊べ
  194. 身分を越えて守るべきは礼
  195. 客人をもてなさずして、民を治められようか
  196. 礼とは身分の尊卑でなく、制度の秩序にある
  197. 礼は名目よりも実情を尊ぶ
  198. 生まれし日は、親を偲ぶ日
  199. 音楽は鏡であって、因ではない
  200. 勝者の礼は、敗者への思いやりにあらわれる
  201. 君主の克己が、民の安寧を守る
  202. 民を思う心が、天に通じる
  203. 縁起よりも民の営みを尊べ
  204. 民が耕し、家に礼があれば、国は豊かである
  205. 命を裁くには、慎重にして寛大たれ
  206. 忠義を乱す声に、耳を貸すな
  207. 君たる者は、徳を以って天下を治めよ
  208. 法の背後にある人の心を見よ
  209. 功あれども、法をもって裁く
  210. 安きにいて危うきを思え――隋の失敗を他山の石とせよ
  211. 連坐は悪を隠す温床となる
  212. 裁きは出世の道具にあらず
  213. 恩赦は信義を損なう刃にもなる
  214. 法の複雑さは不正の温床となる
  215. 詔(みことのり)は汗のごとし――出す前に十度思え
  216. いのちは天命、法は天下のためにある
  217. 土地の貢ぎ物は、土に忠実であれ
  218. 慈しみは、自由にしてこそ本物
  219. 栄光の中に、滅びの種は宿る
  220. 不義の贈り物は、国の徳を汚す
  221. 美を取るより、心を守る
  222. 力で治めても、心を得なければ続かない
  223. 倉を満たすより、民を満たせ
  224. 恩義を忘れた者は、自らの滅びを招く
  225. 勝ち続ける国ほど、滅びに近づく
  226. 民を削って栄える国は、やがて骨まで尽きる
  227. 強者の真の力は、恐れぬ姿勢にあらわれる
  228. 兵を動かす前に、言葉を尽くせ
  229. 戦の勝利より、戦を避ける知恵を尊べ
  230. 虚名のために、民を苦しめてはならない
  231. 礼を欠いた勝利に、正義は宿らない
  232. 剣より縁を選ぶことが、真の民のためになる
  233. 「武」とは、戦うことではなく、戦いを止めることにある
  234. 勝つことより、負けたときの執念が国を傾ける
  235. 帝自ら剣を抜くとき、国の背は無防備になる
  236. 好機を逃さず、決断すれば勝機は開ける
  237. 兵は備えるもの、好むものにあらず
  238. 進むべきでない時に退く知恵こそ、真の忠義である
  239. 慎みこそ、帝王の美徳である
  240. 根を忘れて枝を育てるなかれ――異民族政策における慎重の道
  241. 奢りの離宮は、国を支える民を蝕む
  242. 君主の驕りと、臣下の沈黙――それが滅亡を招いた
  243. 君の命運は、天ではなく己の行いにあり
  244. 足るを知ることが、帝王の品格である
  245. 帝王の身は天下の柱――狩りに慎みを
  246. 機知と諫言の妙――瓦の傘で諫める忠臣の心
  247. 諫言は、剛よりも柔に宿る――君を動かすのは言葉の品格
  248. 欲よりも志を――狩猟に己を任せぬ君の徳
  249. 民の営みと天の理に寄り添う誠実さが、真の諫言となる
  250. 民が満ち足りてこそ、最大の祥瑞(しょうずい)
  251. 妖しき兆しも、徳によって鎮められる
  252. 傲りを捨てて省みる心こそ、災異を鎮める力となる
  253. 天災を過ちとせず、政を磨く契機とせよ
  254. 太平のときこそ、危機を忘れるな
  255. 勝ってもなお、慎む者だけが最後まで全うできる
  256. 文でも武でも徳でも、誇るべきは功ではなく、終わりまで貫く志
  257. 名君に並ぶ道は、比較ではなく継続にある
  258. 有終の美を飾るには、初心と戒めを忘れないこと
  259. 勝ったあとの油断こそが最大の敗因
  260. 感情を制する者こそ、国を制する

老子

  1. 語れぬ“道”を感じよ──見えぬ価値がすべてを生む●1
  2. 誇らず、押し出さず、去らず──無為のリーダーが道を拓く●1
  3. 競わず、飾らず、任せて治めよ──“無為の知恵”が組織を整える●1
  4. 誇らず導き、沈黙の力で動かす──「空なる道」の統治哲学
  5. 無私に徹し、沈黙で導く──“ふいごの力”で生き残る組織を築け
  6. 静けさと包容がすべてを生む──“尽きぬ母性”の経営原理
  7. 後にして先んじ、控えて残る──“無私”が永続の道をひらく
  8. 水のごとく、争わずして成果を生む──柔と謙がつなぐ組織の信頼
  9. 盛りを超えるな、退いて道を残せ──節度と引き際が真の成功を導く
  10. 育てて奪わず、導いて縛らず──“玄徳”が人と組織を動かす
  11. 空にして機能を生む──“見えぬ価値”こそ最も役に立つ
  12. 飽きる刺激より、飢えを満たす価値──“目を去り、腹を選ぶ”経営の知恵
  13. 名誉に驚かず、私を超えて任に応えよ──“無私の人”にこそ天下は託される
  14. 見えぬ“道”が組織を導く──惚恍たる信念が原理となる
  15. 濁りを抱き、満ちずに新たに──“控えめな賢者”が組織を導く
  16. 根に還り、静かに知る──“常”を守る者が未来を築く
  17. 語らずして治め、功あれど誇らず──無為のリーダーが最強である
  18. 美徳の強調は、道の欠落──“自然な秩序”を取り戻せ
  19. 飾りを捨てて、素を観よ──自然な善が強い組織をつくる
  20. 群れず、飾らず、道とともに在る──異なる者が時代を導く
  21. 見えぬものにこそ真価あり──“道”に従い、真を見抜く力
  22. 曲がる力が、折れない強さ──柔と謙が生む永続の道
  23. 語らずして伝わる、信じてこそ信頼される──“同化の法則”が導くリーダーの道
  24. 背伸びは破綻を招く──見せるより、在るを磨け
  25. 循環と自然に従え──“道に立つ王”の条件
  26. 静かにして重くあれ──軽率な言動は信を失う
  27. 痕跡なき成果、見限らぬ人──真の力は静かに働く
  28. 柔にして強く、影を抱き、自然に立つ──“本質に帰る力”が人を導く
  29. 操作せず、調和せよ──“無為の徳”が秩序を保つ
  30. 果して誇らず──真の強さは、控えめに成し遂げる力
  31. 勝っても喪礼──誇らず、哀悼と敬意をもって成果を受け止めよ
  32. 名にとらわれず、道に従え──“無名の徳”が人を導く
  33. 己を知り、己に勝て──“真の強さ”は内にある
  34. 主張せずに育てよ──“無名の力”が真の偉業を成す
  35. 飾らずとも人は集まる──“静かな徳”が世界を動かす
  36. 譲って勝つ、示さず制す──“柔の智”が組織を導く
  37. 動かずに成す──“無為のマネジメント”が組織を整える
  38. 形式を超えて本質を掴め──“にじみ出る徳”が組織を変える
  39. 謙虚こそ支配の基──“一”を守る者が世界を整える
  40. 退くは進む、柔は強し──“無”が生む可能性を尊べ
  41. 笑われる道こそ、価値ある道──静けさと晩成が真の力を育む
  42. 強きより、和を育む弱きに学べ──調和と謙虚が組織を育てる道
  43. 柔は剛に勝る──言わずして導き、動かさずして育てる
  44. 足るを知り、引き際を見極めよ──執着は損失、満足は安定
  45. 静けさと余白が真の完成──見せない力が信頼を築く
  46. 欲に溺れず、満足を知る──“足る”者が勝者となる
  47. 動かずして見極め、任せて成す──静かなる洞察が組織を導く
  48. 減らすことで極まる──“無為”の力が組織を動かす
  49. 信じて預け、善で包む──“差をつけぬ徳”が人を育てる
  50. 執着せずして生き抜く──死地を避ける柔らかき知恵
  51. 支え、任せ、支配せず──静かな徳が人と組織を育てる
  52. 本質に戻り、静かに進め──しなやかな知が未来を導く
  53. 華やかさより、実を耕せ──静かな道に真の力が宿る
  54. 小さきを修め、大きを知る──自己の徳が世界を動かす
  55. 強さは、柔らかく静かに宿る──調和の力が繁栄を守る
  56. 語らずして伝え、光らずして導く──沈黙と一体性が真の価値を生む
  57. 静けさが治め、欲なき者が育てる──“無為”が社会を調える力
  58. 正しさの押し売りをやめよ──“静けさと寛容”が信頼をつくる
  59. 節制が力を育て、徳が未来を拓く──深く根を張る経営の道
  60. 繊細さは力である──手をかけすぎず、徳で導くマネジメント
  61. 強さは静けさに宿る──“下に立つ者”こそ、全てを得る
  62. すべてを包む“道”──人を見捨てず、本質を見よ
  63. 小さく始め、静かに育てる──無為の力が難を超える
  64. 小に始め、兆しに備え、終わりまで慎め──“無為の力”が成功を導く
  65. 賢く治めず、自然に任せよ──“玄徳”が導く組織の調和
  66. 謙る者が推される──“争わぬ強さ”が真のリーダーをつくる
  67. 慈・倹・後──“三宝”を持つ者が真に推される
  68. 争わぬ者が勝ち、下に立つ者が導く──“配天の力”が真のリーダーをつくる
  69. 退いて制し、哀しみをもって勝つ──“無為の戦略”が真の勝利を導く
  70. 見た目より本質──“簡単な真理”を貫く者が尊ばれる
  71. “知らぬことを知る”が最上の知──謙虚さが失敗を遠ざける
  72. 誇らず、押しつけず──“敬意を呼ぶ静かな力”が人を導く
  73. 進むも勇、退くも勇──静かに勝つ“天の道”を信じよ
  74. 裁かず導け──“恐れ”ではなく“徳”で人は動く
  75. 奪わず、干渉せず、執着せず──“軽やかな統治”が人を活かす
  76. 強さはしなやかさに宿る──折れずに導く“柔の力”
  77. 偏りを整え、功を誇らず──“天のバランス”に学ぶ経営哲学
  78. 柔が剛に勝つ──責任を背負う“水のリーダーシップ”
  79. 責めずに果たす──信頼は“余怨なき関係”に宿る
  80. 拡大より充足──“小さく満ちる”経営のすすめ
  81. 語らずして信を得る──与える者こそ、最も豊かな人