1.店舗用の建物を¥2,000,000で購入し、代金は当月末に支払うことにした。なお、仲介手数料¥20,000は小切手を振り出して支払った。●
ア.当座預金 イ.売掛金 ウ.未収入金 工.建物 オ.買掛金力.未払金
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
建物 | 2,020,000 | 未払金 | 2,000,000 |
当座預金 | 20,000 |
有形固定資産を購入したときは、有形固定資産自体の購入価額だけでなく、仲介手数料等、固定資産の購入にかかった付随費用も取得原価に含めます。
建物:2,000,000円+20,000円=2,020,000円
なお、有形固定資産を購入したさいに生じた代金の未払額は未払金[負債]で処理します。
2.オフイス機器¥250,000と事務用の消耗品¥20,000を購入し、代金のうち¥70,000は小切手を振り出して支払い、残額は来月末からの4回払いとした。●
ア.当座預金 イ.未収入金 ウ.備品 工.買掛金 オ.未払金 力.消耗品費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
備品 | 250,000 | 当座預金 | 70,000 |
消耗品費 | 20,000 | 未払金 | 200,000 |
オフィス機器は備品[資産]で、事務用の消耗品は消耗品費[費用]で処理します。
未払金:250,000円+20,000円-70,000円=200,000円
3.所有する土地(購入価額¥850,000、購入手数料¥17,000)を¥855,000で売却し、代金は後日受け取ることにした。×
ア.売掛金 イ.未収入金 ウ.土地 工.固定資産売却益 オ.支払手数料力.固定資産売却損
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
未収入金 | 855,000 | 土地 | 867,000 |
固定資産売却損 | 12,000 |
有形固定資産を売却したときは、帳簿価額を減額し、売却価額と帳簿価額との差額は固定資産売却損[費用]または固定資産売却益[収益]で処理します。
なお、有形固定資産を売却したさいに生じた代金の未収額は未収入金[資産]で処理します。
- 土地(売却した有形固定資産の帳簿価額):850,000円+17,000円=867,000円
- 固定資産売却損益:855,000円-867,000円=△ 12,000円(売却損)
4 .当期首において、備品(取得原価¥400,000、減価償却累計額¥225,000、間接法で記帳)を¥182,000で売却し、代金は後日受け取ることにした。●
ア.普通預金 イ.未収入金 ウ.備品 工.固定資産売却益オ.固定資産売却損 力.備品減価償却累計額
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
未収入金 | 182,000 | 備品 | 400,000 |
減価償却累計額 | 225,000 | 固定資産売却益 | 7,000 |
建物や備品など、減価償却をする有形固定資産を売却したときは、取得原価と減価償却累計額を減額します。
5.車両(× 2年4月1日に取得、取得原価¥3,000,000、残存価額はゼロ、耐用年数6年、減価償却方法は定額法、間接法により記帳)を×6年6月30日に¥1,000,000で売却し、売却代金は翌月末日に受け取ることにした。なお、当社の決算日は3月31日である。減価償却費は月割計算によること。×
ア.未収入金 イ.車両運搬具 ウ.固定資産売却益 工.減価償却費オ.固定資産売却損 力.車両運搬具減価償却累計額
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
車両運搬具減価償却累計額 | 2,000,000 | 車両運搬具 | 3,000,000 |
減価償却費 | 125,000 | 固定資産売却益 | 125,000 |
未収入金 | 1,000,000 |
建物や備品など、減価償却をする有形固定資産を期中に売却したときは、期首から売却時までの減価償却費を月割りで計算し、これを計上します。
本間では、決算日が3月31日、売却日が×6年6月30日なので、×6年4月1日から×6年6月30日までの3か月分の減価償却費を計上します。
なお、取得日が×2年4月1日、前期末が×6年3月31日なので、前期末までに計上された減価償却累計額は4年分ということになります。
- 減価償却累計額:3,000,000円×4年/6年=2,000,000円
- 減価償却費:3,000,000円/6年×3ヶ月/12ヶ月=125,000円
- 売却した車両の帳簿価額:3,000,000円―(2,000,000円+125,000円)=875,000円
- 固定資産売却損益:1,000,000円-875,000円=125,000円 (売却益)
6.営業用の建物の改良と修繕を行い、代金¥3,000,000を小切手を振り出して支払った。なお、支払額のうち¥2,200,000は建物の価値を高めるための資本的支出であり、残額は建物の機能を維持するための収益的支出である。●
ア.当座預金 イ.普通預金 ウ.建物 工.固定資産売却益 オ.修繕費力.固定資産売却損
借方 | 貸方 | ||
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建物 | 2,200,000 | 当座預金 | 3,000,000 |
修繕費 | 800,000 |
建物の改修費のうち、価値を高めるための支出(資本的支出)は建物[資産]の取得原価として処理します。
また、本来の機能維持のための支出(収益的支出)は修繕費[費用]で処理します。
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