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内部取引高と債権債務の相殺消去

連結会計では、連結会社間の取引を企業グループ内部の取引として扱い、これらを相殺消去する必要があります。これにより、外部への影響のみを反映した連結財務諸表を作成します。

以下に、P社とS社間の取引についての連結修正仕訳を示します。


(1) P社がS社に商品を200円売り上げた場合

ポイント

  • 売上高(P社)仕入高(S社)を相殺消去。
  • 連結財務諸表には外部取引のみを反映するため、グループ内の売上や仕入を除去します。

仕訳

借方: 売上高                  200円  (P社の売上)
貸方: 仕入高                  200円  (S社の仕入)

(2) P社がS社に短期貸付金100円を保有し、受取利息10円を計上している場合

ポイント

  • 親会社(P社)の短期貸付金と子会社(S社)の短期借入金を相殺消去。
  • 受取利息(P社)支払利息(S社)も相殺消去。

仕訳

  1. 短期貸付金と短期借入金の相殺消去
借方: 短期借入金               100円  (S社の負債)
貸方: 短期貸付金               100円  (P社の資産)
  1. 受取利息と支払利息の相殺消去
借方: 受取利息                 10円  (P社の収益)
貸方: 支払利息                 10円  (S社の費用)

まとめ

修正仕訳一覧

  1. 内部取引高の相殺消去
   借方: 売上高                  200円
   貸方: 仕入高                  200円
  1. 債権・債務および利息の相殺消去
  • 短期貸付金・短期借入金:
    plaintext 借方: 短期借入金 100円 貸方: 短期貸付金 100円
  • 受取利息・支払利息:
    plaintext 借方: 受取利息 10円 貸方: 支払利息 10円

注意点

  1. 相殺対象:
  • 内部の売上・仕入高、債権・債務、収益・費用(利息など)を徹底的に相殺します。
  1. 外部取引の区別:
  • 連結財務諸表には外部取引のみが反映されるようにする。
  1. 一致確認:
  • 相殺消去対象の金額が一致していることを確認する。

これにより、グループ全体の財務諸表が外部のステークホルダーに対して正確に反映されます。

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