以下は、簿記2級で出題される主要な決算整理事項の概要と簡単な説明です。
1. 現金過不足の処理
- 現金過不足は、帳簿残高と実際有高の不一致を修正するための処理です。
- 決算時には未処理分を原因に応じて適切な勘定科目に振り替えます。
- 例:雑損(費用)、雑益(収益)。
2. 売上原価の算定
- 期首商品棚卸高、当期商品仕入高、期末商品棚卸高を基に売上原価を算定します。
- 算定式:
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 - 期末商品棚卸高
3. 当座預金残高の修正
- 未渡小切手や未取付小切手が原因で帳簿残高と銀行残高が一致しない場合に修正を行います。
4. 固定資産の減価償却
- 固定資産の取得原価を耐用年数にわたり費用として配分する処理。
- 償却方法:
- 定額法:毎期一定額を償却。
償却額 = (取得原価 - 残存価額) / 耐用年数
- 定率法:未償却残高に一定率を掛けて償却。
償却額 = 未償却残高 × 償却率
5. 無形固定資産の償却
- 特許権、商標権、のれん、ソフトウェアなど無形固定資産を償却。
- 償却は定額法で行い、残存価額はゼロとします。
6. 有価証券の評価替え
- 売買目的有価証券:時価で評価し、評価差額は損益計算書に反映。
- その他有価証券:時価で評価し、評価差額は純資産の部に計上(全部純資産直入法)。
7. 引当金の設定
- 将来発生が見込まれる費用や損失に備えて計上。
- 例:貸倒引当金、修繕引当金、退職給付引当金、賞与引当金。
8. 費用と収益の前払い・未払い
- 費用と収益を発生主義で計上するための修正。
- 前払費用:次期に属する費用を繰り延べ。
- 未払費用:当期に属する費用で未払い分を計上。
- 前受収益:次期に属する収益を繰り延べ。
- 未収収益:当期に属する収益で未収分を計上。
9. 外貨建項目の換算
- 外貨建の金銭債権債務を決算時の為替相場で換算替え。
- 換算差額を為替差損益(費用または収益)として処理。
10. 税効果会計
- 税効果会計は、税金費用を正確に計上するために、一時差異に基づく税額を繰延税金資産・繰延税金負債として処理。
- 繰延税金資産:将来減税の効果が見込まれる場合。
- 繰延税金負債:将来増税の効果が見込まれる場合。
目次
【ポイント】
- 決算整理事項は、それぞれに関連する仕訳を正確に記録することが重要です。
- 特に簿記2級では、計算手順や処理方法の違い(例:定額法と定率法、有価証券の評価方法)を問われることが多いです。
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