固定資産を買い換える場合、旧固定資産を売却し、その売却代金(下取価額)を新固定資産の購入代金の一部に充てたと考えて仕訳を行います。
1. 固定資産の売却処理
旧固定資産を売却(下取り)する際には、帳簿価額と下取価額との差額を固定資産売却損(費用)または固定資産売却益(収益)で処理します。
帳簿価額の計算式
[
\text{帳簿価額} = \text{取得原価} – \text{減価償却累計額}
]
2. 新固定資産の購入処理
新固定資産の購入代金から下取価額を差し引いた残額を支払いとして処理します。
具体例:仕訳の処理
- 旧車両
- 取得原価:200,000円
- 減価償却累計額:108,000円
- 帳簿価額:( 200,000 – 108,000 = 92,000 )円
- 下取価額:85,000円
- 新車両
- 購入価額:300,000円
- 下取価額を差し引いた残額:( 300,000 – 85,000 = 215,000 )円(翌月末支払)
仕訳
- 旧車両の売却(下取り)の仕訳)
- 帳簿価額:92,000円
- 下取価額:85,000円
- 売却損:( 92,000 – 85,000 = 7,000 )円
借方:減価償却累計額 108,000円
固定資産売却損 7,000円
現金(または未払金) 85,000円
貸方:車両 200,000円
- 新車両の購入の仕訳
- 購入価額:300,000円
- 下取価額を差し引いた支払残額:215,000円
借方:車両 300,000円
貸方:未払金 215,000円
現金(または未払金) 85,000円
ポイント
- 旧固定資産の帳簿価額と下取価額の差額を固定資産売却損益で処理する。
- 新固定資産の購入代金を仕訳に正確に反映させる。
これにより、旧固定資産の売却と新固定資産の購入を一連の仕訳で処理することができます。
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