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銀行勘定調整表の作成

以下は、与えられた条件に基づいて 銀行勘定調整表(両者区分調整法) を作成するプロセスです。


目次

両者区分調整法とは

  • 帳簿残高(企業残高)と銀行残高の両方に不一致原因を加減し、調整後の正しい残高を求める方法です。
  • 修正仕訳が必要な項目 → 帳簿残高に調整。
  • 修正仕訳が不要な項目 → 銀行残高に調整。

不一致原因の整理

項目金額調整対象理由
(1) 時間外預入100円銀行残高銀行が翌日処理するため修正仕訳は不要
(2) 未取立小切手200円銀行残高銀行が取り立て後に解消されるため修正仕訳は不要
(3) 未取付小切手150円銀行残高小切手提示後に解消されるため修正仕訳は不要
(4) 連絡未通知(売掛金)300円帳簿残高企業の未記帳のため修正仕訳が必要
(5) 誤記入(売掛金振込額)-50円帳簿残高記帳金額が誤っていたため修正仕訳が必要
(6) 未渡小切手400円帳簿残高実際に支払いが行われていないため修正仕訳が必要

調整仕訳

修正仕訳が必要な項目(帳簿残高に反映)

  1. 連絡未通知(売掛金300円の振込)
   当座預金 300円 / 売掛金 300円
  1. 誤記入(売掛金振込額200円を250円として記入、50円過剰)
   売掛金 50円 / 当座預金 50円
  1. 未渡小切手(400円)
   当座預金 400円 / 買掛金 400円

銀行勘定調整表の作成

帳簿残高を基準に調整

項目金額調整後の金額
帳簿残高(修正前)600円
+ 連絡未通知300円
- 誤記入50円
+ 未渡小切手400円
調整後帳簿残高1,250円

銀行残高を基準に調整

項目金額調整後の金額
銀行残高(修正前)1,100円
+ 時間外預入100円
+ 未取立小切手200円
- 未取付小切手150円
調整後銀行残高1,250円

調整結果

調整後の帳簿残高および銀行残高は 1,250円 で一致します。


銀行勘定調整表(両者区分調整法)

項目帳簿残高の調整銀行残高の調整
修正前残高600円1,100円
+ 連絡未通知(売掛金)300円
- 誤記入50円
+ 未渡小切手400円
+ 時間外預入100円
+ 未取立小切手200円
- 未取付小切手150円
調整後残高1,250円1,250円

まとめ

両者区分調整法では、修正仕訳の必要性を判断し、帳簿残高と銀行残高の両方を調整することで一致させます。これにより、企業の財務状態が正確に把握できます。

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