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財務諸表の作成手順

目次

1. 損益計算書の作成

損益計算書は、収益と費用を分類し、一会計期間中の経営成績を明らかにするために作成されます。

  1. 収益は「売上高」など貸方科目として表記。
  2. 費用は「売上原価」や「営業費用」など借方科目として表記。
  3. 当期純利益または当期純損失は、「収益 - 費用」の差額を算出し、適切な側に記載。

損益計算書の形式例

科目金額(円)
売上高1,000,000
売上原価600,000
売上総利益400,000
販売費及び一般管理費200,000
営業利益200,000
営業外収益50,000
営業外費用30,000
経常利益220,000
特別利益0
特別損失0
税引前当期純利益220,000
法人税等70,000
当期純利益150,000

2. 貸借対照表の作成

貸借対照表は、決算日における資産・負債・純資産を分類し、企業の財政状態を明らかにするために作成されます。

  1. 資産:流動資産、固定資産に分けて記載。
  2. 負債:流動負債、固定負債に分けて記載。
  3. 純資産:資本金、剰余金などを記載。
  4. 試算表の「繰越利益剰余金」に、損益計算書の「当期純利益」を加算して記載。

貸借対照表の形式例

科目金額(円)
資産
流動資産
現金及び預金200,000
売掛金300,000
(貸倒引当金控除後)(290,000)
商品150,000
前払費用50,000
流動資産合計690,000
固定資産
建物1,000,000
(減価償却累計額控除後)(900,000)
備品500,000
(減価償却累計額控除後)(450,000)
固定資産合計150,000
資産合計840,000
負債
流動負債
未払費用20,000
前受収益30,000
未払法人税等70,000
流動負債合計120,000
純資産
資本金500,000
繰越利益剰余金220,000
純資産合計720,000
負債純資産合計840,000

3. 注意点

  1. 「貸倒引当金」や「減価償却累計額」は、対応する資産科目の金額から差し引いて表示します。
  2. 「前払費用」「未払費用」「未収収益」「前受収益」は、それぞれ適切な位置に記載します。
  3. 試算表に基づき「損益計算書」と「貸借対照表」の整合性を確認します。

財務諸表の完成後、企業の経営成績(損益計算書)と財政状態(貸借対照表)を把握できます。

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