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精算表の作成

精算表の作成にあたり、以下のステップを踏みます。

目次

1. 精算表の形式

精算表の列構成は次の通りです:

勘定科目試算表(借方)試算表(貸方)修正記入(借方)修正記入(貸方)損益計算書(借方)損益計算書(貸方)貸借対照表(借方)貸借対照表(貸方)

2. 決算整理事項の適用

(1) 現金過不足の処理

  • 試算表の「現金過不足」の借方または貸方金額を修正記入欄に移動。
  • 借方の場合、雑損(損益計算書の借方)に振り替え。
  • 貸方の場合、雑益(損益計算書の貸方)に振り替え。

(2) 貸倒引当金の設定

  • 売掛金の期末残高に対し2%を計算し、修正記入欄で以下の仕訳を反映。
    • 借方:貸倒引当金繰入(損益計算書の借方)
    • 貸方:貸倒引当金(貸借対照表の貸方)

(3) 備品の減価償却費計上

  • 減価償却費5,400円を計上。
    • 借方:減価償却費(損益計算書の借方)
    • 貸方:備品減価償却累計額(貸借対照表の貸方)

(4) 期末商品棚卸高の反映

  • 売上原価を「仕入」の行で算定。
    • 借方:繰越商品(貸借対照表の借方)
    • 貸方:仕入(損益計算書の貸方)

(5) 保険料の前払い

  • 140円を次期費用として処理。
    • 借方:前払費用(貸借対照表の借方)
    • 貸方:保険料(損益計算書の貸方)

3. 精算表の完成例

勘定科目試算表(借方)試算表(貸方)修正記入(借方)修正記入(貸方)損益計算書(借方)損益計算書(貸方)貸借対照表(借方)貸借対照表(貸方)
現金過不足100100100 (雑損)
売掛金2,00040 (貸倒引当金)2,00040 (貸倒引当金)
備品10,0005,400 (減価償却累計)4,600
繰越商品300300 (仕入)300
保険料500140360
仕入5,0003004,700
売上10,00010,000

4. 確認

  • 損益計算書の借方合計と貸方合計が一致しているか確認
  • 貸借対照表の借方合計と貸方合計が一致しているか確認

精算表が完成すると、損益計算書や貸借対照表の作成に進むことができます。

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