目次
1. 法人税等の処理
法人税等とは、法人税・住民税・事業税をまとめた呼び方で、法人の利益に対して課される税金を指します。
法人税等の処理には次の段階があります。
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2. 法人税等を中間申告・納付したとき
- 処理方法: 法人税等を中間申告し、納付した場合は、まだ概算額であるため 仮払法人税等(資産) として処理します。
仕訳例:
法人税の中間申告を行い、100円を現金で納付した。
借方:仮払法人税等 100円
貸方:現金 100円
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仮払法人税等 | 100 | 現金 | 100 |
3. 法人税等が確定したとき(決算時)
- 処理方法: 決算で当期の法人税等が確定した場合、次の3つの処理を行います:
- 法人税、住民税及び事業税(費用) として確定した税額を計上する。
- 仮払法人税等(資産)を減少させる。
- 確定額と仮払額の差額を 未払法人税等(負債) として処理する。
仕訳例:
当期の法人税等が250円と確定。中間納付額100円は仮払法人税等として処理済み。
借方:法人税、住民税及び事業税 250円
貸方:仮払法人税等 100円
貸方:未払法人税等 150円
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
法人税、住民税及び事業税 | 250 | 仮払法人税等 | 100 |
未払法人税等 | 150 |
4. 未払法人税等を納付したとき
- 処理方法: 確定した法人税等の未払額を納付した場合、未払法人税等(負債)を減少させます。
仕訳例:
未払法人税等150円を現金で納付した。
借方:未払法人税等 150円
貸方:現金 150円
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
未払法人税等 | 150 | 現金 | 150 |
ポイント
- 中間申告時: 仮払法人税等(資産)を計上。
- 決算時: 法人税等の金額が確定し、仮払分との差額を未払法人税等(負債)として計上。
- 納付時: 未払法人税等(負債)を取り崩す。
これらを正確に処理することで、決算における法人税等の計上を正しく行うことができます。
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