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仕訳帳と総勘定元帳の記録方法

目次

1. 仕訳帳の記入

仕訳帳の構造

仕訳帳は、日付順に取引を記録する帳簿で、以下の項目を記入します:

  1. 日付欄: 取引が発生した日付を記入。
  2. 摘要欄: 勘定科目と概要を記入。
    • 左側(借方)の勘定科目、右側(貸方)の勘定科目をそれぞれ記入。
    • 複数の勘定科目がある場合、摘要欄に「諸口」と記入。
  3. 元丁欄: 転記先の総勘定元帳のページ番号を記入。
  4. 金額欄: 借方と貸方それぞれの金額を記入。

仕訳帳の記入例

例:
2月3日、普通預金口座から現金10,000円を引き出した。

仕訳:

  • 借方: 現金 10,000円
  • 貸方: 普通預金 10,000円

仕訳帳への記入:

日付摘要元丁借方金額貸方金額
2月3日現金(普通預金)10,000
普通預金(現金)10,000

例:
2月10日、商品を1,000円仕入れ、代金のうち400円を現金で支払い、残額600円は掛けとした。

仕訳:

  • 借方: 仕入 1,000円
  • 貸方: 現金 400円
  • 貸方: 買掛金 600円

仕訳帳への記入:

日付摘要元丁借方金額貸方金額
2月10日仕入(諸口)1,000
現金(仕入)400
買掛金(仕入)600

仕訳帳の記入例

日付摘要元丁借方金額貸方金額
4月1日前月繰越(現金、買掛金)20,00010,000
前月繰越(売掛金)40,000
4月5日仕入(買掛金)30,000
買掛金(仕入)30,000
4月8日売掛金(売上)50,000
売上(売掛金)50,000
4月12日仕入(現金)10,000
現金(仕入)10,000
4月20日売掛金回収(現金)40,000
現金(売掛金)40,000
4月25日買掛金(現金)15,000
現金(買掛金)15,000

2. 総勘定元帳の記入

総勘定元帳の構造

総勘定元帳は、各勘定科目ごとに金額を記録します:

  1. 日付欄

総勘定元帳の記入例

1. 現金勘定

日付相手科目借方金額貸方金額
4月1日前月繰越20,000
4月12日仕入10,000
4月20日売掛金回収40,000
4月25日買掛金15,000

2. 買掛金勘定

日付相手科目借方金額貸方金額
4月1日前月繰越10,000
4月5日仕入30,000
4月25日現金15,000

3. 売掛金勘定

日付相手科目借方金額貸方金額
4月1日前月繰越40,000
4月8日売上50,000
4月20日現金40,000

4. 仕入勘定

日付相手科目借方金額貸方金額
4月5日買掛金30,000
4月12日現金10,000

5. 売上勘定

日付相手科目借方金額貸方金額
4月8日売掛金50,000

解説

  • 仕訳帳: 各取引を時系列で記録。摘要欄には借方と貸方の勘定科目を記入。
  • 総勘定元帳: 勘定科目ごとに記録し、仕訳帳の内容を整理して転記。
  • 相互参照: 仕訳帳の元丁欄と総勘定元帳の仕丁欄を活用してリンク。
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