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その他の収益・費用の基礎知識

企業活動では、売上や仕入れ以外にもさまざまな収益や費用が発生します。それらを管理するために使用されるのが「その他の収益」と「その他の費用」の勘定科目です。

目次

その他の収益

定義

売上や受取利息以外に発生する収益を管理するための勘定科目です。以下に代表的な科目を示します。

その他の収益の主な勘定科目

  1. 受取手数料: 仲介や取引の媒介による収入。
  2. 受取地代: 土地を貸し付けた際の賃貸収入。
  3. 受取家賃: 建物を貸し付けた際の賃貸収入。
  4. 雑益: 営業活動に直接関係しない少額の収入(例: 保険金の受け取り)。
  5. 固定資産売却益: 固定資産を売却した際に発生する利益。

収益が発生したときの処理例

仕訳

  • 借方: 現金または普通預金(資産の増加)
  • 貸方: 該当する収益勘定科目(収益の増加)

例:
当月分の家賃100円現金で受け取った。

  • 借方: 現金 100円
  • 貸方: 受取家賃 100円
借方貸方
現金100受取家賃100

その他の費用

定義

仕入や旅費交通費など以外に発生する費用を管理するための勘定科目です。以下に代表的な科目を示します。

その他の費用の主な勘定科目

  1. 広告宣伝費: チラシやポスターなど広告宣伝活動にかかる支出。
  2. 地代: 土地を借りた際の賃借料。
  3. 消耗品費: 短期間で使用する低額の物品購入費(例: 文房具)。
  4. 法定福利費: 会社が負担する健康保険料、厚生年金保険料など。
  5. 租税公課: 印紙代や固定資産税、自動車税などの税金関連の支出。
  6. 雑損: 営業活動に関係しない少額の損失(例: 保険料未収分の損失)。
  7. 固定資産売却損: 固定資産を売却した際に発生する損失。

費用が発生したときの処理例

仕訳

  • 借方: 該当する費用勘定科目(費用の増加)
  • 貸方: 現金または普通預金(資産の減少)

例:
会社負担分の社会保険料100円現金で納付した。

  • 借方: 法定福利費 100円
  • 貸方: 現金 100円
借方貸方
法定福利費100現金100

ポイント

  1. その他の収益
    • 営業活動外で得られる収益を記録。
    • 例: 賃貸収入(受取家賃、受取地代)、固定資産売却益など。
  2. その他の費用
    • 営業活動外で発生する費用を記録。
    • 例: 広告宣伝費、法定福利費、租税公課など。
  3. 法定福利費と預り金の区別
    • 法定福利費: 会社が負担する社会保険料など。
    • 預り金: 従業員負担分の社会保険料で、天引きした金額。

まとめ

「その他の収益」と「その他の費用」は、売上や仕入れ以外の取引を正確に記録するための重要な勘定科目です。これらを適切に処理することで、企業の財務状況を正確に反映することが可能です。

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